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初めまして!アルバイトさん

アルバイトを辞めた次の日遂にフリマアプリで注文したレジと自動釣銭機が到着した。

段ボールごとレティスリール大陸の商店に設置し家から引っ張ってきた延長ケーブルに接続するとどちらも無事に起動することができた。

自動釣銭機は改造しないといけないな~って考えていると突如頭に知らない人の声が響いた。

「新スキル 改造名人 を取得しました」

突然のことにびっくりしステータスを確認すると新しくスキルが追加されていた。

自動釣銭機も改造できるのかと思いスキルを発動すると神々しく光ったが特に何も変わらなかった。

試しに銅貨や銀貨を投入してみると正常に金庫に収納され払い出しもできた。

どうやら銅貨や銀貨を自動釣銭機に対応させたようでお会計やお釣りの計算も全て自動化することができた。

早速カウンターに設置しお店を開けると今日も多くのお客さんが流れ込んできてあっという間にお店の中が人で溢れかえっていた。

中には初めて見るレジに驚いていた人もいて操作する場面を見学する人もそれなりにいて満足するとみんな帰っていった。

一昨日来た貴族風の人は銅貨がなく困っていたので銀貨でも大丈夫な旨を伝え商品を次々にスキャンし銀貨を投入すると950枚の銅貨を払い出された。

その光景を見てかなり驚いていたが払い出しに多少時間がかかったので申し訳なかったが払い出された銅貨を袋に入れ渡すとかなり重たかったようでちょっと困っており周りのお客さんは950枚という初めて見る量のどうかにかなり驚いていた。

現状全て銅貨5枚均一だがゆくゆくは色々な価格帯の商品を販売したいのでレジ導入という設備投資は大成功だった。

しかし問題はまだ全て解決したわけではなく致命的な課題が残っていた。

それは圧倒的人手不足という点でお会計待ちの列が最早2階の休憩スペースまで伸びていてまるで遊園地のアトラクションのようだった。

ましてや外にも入店待ちの列ができていて近隣の住民の方に迷惑がかかっているのでどうにかしなければならないと思い営業終了後にお隣のホアンさん夫妻に相談すると商人ギルドで従業員を募集することができるという話を聞いた。

そこでその日のうちに商人ギルドに行き従業員募集の依頼をかけるとたまたま探している人がいたようですぐに従業員を2人雇うことができた。

最初は30日で銀貨10枚を提示したが商人ギルドの受付の人に高すぎると言われよくよく聞くと平均1日15枚と言われたのでかなり混雑することを鑑みて1日20枚のお給料を支払うことで契約した。

1日あたりのお給料は銅貨20枚で安く感じたがどうやらそれでも平均価格より少し高いようでかなり喜ばれ早速明日から来ることになった。

従業員はあと4人くらい欲しかったので募集している旨の張り紙を掲示してもらい商人ギルドをあとにし自宅へと戻った。

早速雇った2人の為にレジの操作マニュアルや品出しの仕方などをまとめた資料をパソコンで製作しそれが終わると深夜の2時を回っていた。

ググッと背伸びをしベットへダイブするとそのまま眠ってしまい気がつくと朝の8時を指していた。

アルバイトの人たちは開店1時間前の9時に来てくれる事になっていたので急いで身支度をしマニュアルが間違っていないか最終確認をしながら待っているとドアが開き昨日雇った2人が入ってきた。

「「おはようございます!今日からよろしくお願いします。」」

「こちらこそよろしくお願いします。」

お互いに挨拶をし自己紹介をする

「私はこのお店の店主の須藤明日香と言います。

明日香って呼んでください」

「私はレスナといいます!こっちはレティといいます」

どうやら2人は姉妹のようで貧しい家庭で育ち早々に両親を亡くした為仕事を探していたらしく昨日リムゴーラ市に引っ越してきたばかりだったようで仕事を探すべく商人ギルドにそのまま出向いたところたまたま出会ったようだ

2人は引っ越しの費用でお金がなくすぐにでも仕事を始めたかったが大抵商人ギルドに残る求人は娼館や肉体労働系の求人ばかりのようでとても助かったとのことだった

お互いに自己紹介を終えマニュアルに沿って仕事内容を教えていきレジの操作や商品の陳列など細かい仕事を教えているとあっという間に開店時間となりお店のドアを開けるといつものように多くのお客さんが流れ込んできた。

アルバイト初日の2人はかなりびっくりしていて最初こそ戸惑っていたが次第に慣れていき営業が終了する頃には特にトラブルもなくスムーズに接客をしていた。

営業が終了し掃除や商品の補充を終え2人が帰り私も仕入れに行こうと思っていたところドアが開く音が聞こえ1階に降りると商人ギルドで求人を見た若い男の人が来たようでそのまま面接をすることにし商人ギルドの紹介状も持っていて特に問題がなさそうだったのでそのまま採用することにした。

面接を終えそのまま研修をし終わる頃には夜の8時を回っていた。

急いで近くの100円ショップに行きかなり多めの100万円分の仕入れを急いで行い家に帰ると既に21時を回っていたので新商品の陳列を明日に回し今日はご飯を食べに行くことにした。

思えばこの世界で商売をするようになってから一回もこの世界のご飯を食べに行ったことがなかったのでホアンさん夫妻から聞いたおいしいお店に行った。

最近はお店の売上も好調で多少の贅沢をする余裕もあったことから豪勢銅貨6枚のにステーキセットを注文した。

この世界の住人の1人1日あたりの食費が銅貨3枚であることを考えるとかなりの贅沢ではあったが現実世界で考えるとステーキセットが600円はかなりの破格だ

明日以降従業員には朝ご飯を福利厚生として導入しようと考えばがらおいしく食べ家に帰るとドアの前に常連のイケメン冒険者さんともう一人見かけない顔の猫耳が生えた獣人族の少女が背中に背負われていた。

話を聞くと旅先で倒れているのを発見しそのままリムゴーラ市に連れて帰ってきたのだが本来孤児院に保護してもらうべきなのだが余裕がなく断られダメ元で私のお店にやってきたようだったのでとりあえず家の中に入ってもらうことにした。

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