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怒りを込めて

奴隷オークション開始前

俺はテオに「シャルロット・ヴィルヘルム」を演じてもらうよう頼んだ

最初こそ嫌がっていたが、俺自身が明日香とあんずの容姿を一番知っていることと万が一出品作業の段階でいることが確定した場合即座に突撃できるよう体制を整えてもらうためだということを説明すると納得してくれた。

変装魔法でオークションスタッフに扮装し言われた作業をこなしつつ明日香とあんずを探していると発見し王宮で待機しているテオに念話で報告した。

明日香の体には痛々しい鞭の後があり内出血や皮膚が裂けた跡があり2人とも焼印そして強制的に発情させる効果がある淫紋が体に刻まれていた。

今すぐにでも助けたい気持ちをぐっと堪え来る時まで待機していると遂に明日香とあんずが出品された。

想いを寄せる人が公衆の面前で恥ずかしい格好をさせどんどんと値段が上がっていく光景を見て怒りのゲージがMAXを超えていた。

遂に落札され合図を送るとテオと騎士団達が突撃し事前に覚えさせた宣言を読み終えた後変装魔法を解除し悪趣味極まりない仮面を投げ捨てた。

速攻で明日香とあんずを保護し領兵に王立ヴィルヘルム病院まで厳重に護衛し搬送するよう指示し無事離脱をしたのを確認後テオと交代し俺の本来の姿であるシャルロット・ヴィルヘルム第一王子としてこの現場の制圧に着手した。

拘束したスタッフが所持していた名簿リストを照らしつつ解放すべき無実の奴隷と念の為自らの意志で奴隷堕ちを希望したよくわからない性癖を持った奴隷(以下:志願奴隷と記載)を解放し法律に乗っ取り奴隷堕ちさせた犯罪奴隷はまた後日別の会場で開催させるよう指示しひとまず王宮の地下牢へ保護することにした。

中には自ら希望して奴隷堕ちしたのになんで開放するんだと言われたが

「貴様らがどんな性癖を持とうが私には関係ないがそんなに奴隷堕ちしたいのであればまた奴隷商人の館に事情を説明して駆け込めばいい

一度は解放したがつぎはないぞ?」

そう言う解放した。

勿論志願奴隷のなかにも親の借金の返済の為に自らの意志関係なく強制的に奴隷堕ちされた者もいたので結果的にはよかったのかもしれない

だが犯罪奴隷や志願奴隷を扱っていたものはお咎めなしにするとしても無実の奴隷を扱っていた者の中にサウザンド商会長がいない

そのことに気付いた俺は王都内に警備の増員と城門の閉鎖を指示した。

念の為会場を捜索をしていると魔法で偽装された壁を発見した。

偽装魔法を解除するとそこには金属製のドアがあり開けると長いきらびやかな装飾が施された通路が現れた。

念の為に騎士団を連れ一部屋ごとに制圧していくとサウザンド商会長と奴隷と思われるエルフ族の少女が行為をしていた。

「なんだ貴様ら!!ここはお前のような若造が立ち入っていい場所ではないぞ!!

奴隷に堕とされたくなければとっとと失せろ!!」

そう啖呵を切るサウザンド商会長に大好きな鞭をプレゼントした。

風切り音と共にサウザンド商会長の背中には強烈な打撃を与え悶え苦しむがお構いなしに鞭を打ち続ける

「貴様は誰に口を聞いているのだ?

俺はシャルロット・ヴィルヘルム

この国の第一王子だ

明日香とあんずが世話になったな」

そう告げると

「ふん!

自らの責務を放棄して王位継承権を譲渡したボンボンの王子がなんだっていうのだ?

貴様こそ誰に口を聞いている

私に楯突くとお前の地位が失うぞ?」

「どうやらお前の立場がわかっていないようだな」

スキルで鞭の威力を強化し更に背中に鞭をプレゼントすると体のあちこちから皮膚が裂け流血する

「お前の商会は王国が潰した

そして今のお前既の立場は犯罪奴隷という立場だ

この言葉をお前が知らないわけはないだろう」

「口でならなんとでも言える!笑わせるな」

疾うの昔に怒りのゲージがMAXを超えていた俺は今度はやつの髪をひっぱりもう一度言う

「次余計な口を聞いてみろ?

お前のそのたるんだ腹を殴るぞ」

強烈な殺気を込めそう告げるがまだ自分の立場がわかっていないサウザンド商会長が喚き散らす

宣言通りにたるんだ腹にパンチを10発ほどお見舞いすると気絶した。

「こいつを王宮の地下牢に厳重に拘束の上投獄しろ!」

「「はっ」」

返事とともにサウザンド商会長に拘束魔法を施し抱きかかえられこの部屋から退出した。

「さて・・・君は奴隷かな?」

そう聞くと

「助けてください!私は街道の乗合馬車で襲われて奴隷に堕とされたんです!」

「わかった・・・

だが一度身柄を王宮の地下牢で拘束させてほしい

君が犯罪奴隷じゃないかを調査の上無実の奴隷だということがわかったら即開放することを約束しよう」

そう告げエルフ奴隷の護送を指示し残りの部屋にいた名簿にない奴隷達を調査し発見した奴隷は王宮の地下牢に護送させ終わり会場に戻るとこちらもあらかた片付いたようで無実の奴隷を取り扱っていた奴隷商人たちはすでにいなくなっていた。

最後に会場内に他の監禁された奴隷や関係者がいないことや他に偽装された壁がないかを念入りに確認した跡再び明日香が知るシャルに戻り王立ヴィルヘルム病院へと向かった。

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