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妖精として生きるつもりです。  作者: 納豆しらす
第二章 『繋ぎ合わせるべき欠片』
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第十八話 『見定め』

...いつまでこの空気続くの?


非常に居心地が悪い。


ていうか、席ここ?


俺の席は雷堂と光玄に挟まれた席なのだ。


非常に嫌な空気だ。


雷堂は何事も無かったかのように振舞ってる。


コイツはガキなのかアホなのかバカなのかだったらどれだ?


すると、突然扉が開く。


そこにいたのは...


「え?さっきの...」


そう。そこに居たのはさっき教室の場所を案内してくれた妖精ひとだ。


その妖精ひとは教壇に立った。


そして、口を開く。


「...今日からこのクラスの担任になった。...薬木くすき 千寿せんじゅだ。...よろしく」


まさかの担任かよ。


...最初は口下手なのかと思ったが、そうでは無さそうだ。


「...突然だが、自己紹介をしてもらう」


「自己紹介?」


ある女子が喋る。


「...ああ。...そうだ」


先生は更に口を開く。


「...自己紹介の際は、無能者以外は名前と異能を必ず述べるように」


どういう事だ...?


異能を述べるならまだしも、無能者以外とわざわざ言うのは何故だ...?


まさか無能者がこのクラスにいるのか...?


だとしたら、相当な実力者だ。


そもそも試験の内容的に異能や魔力が無いものはほぼ合格不可能だ。


「...見定めか」


俺は小声でそう呟くのだった。


「...それじゃあまず1人目だ」


そして、席から男が1人立ち上がる。


それから前に立つ。


「どうも!俺は阿部あべ 笑太しょうた。異能は「爆笑」。よろしく!」


いかにも好青年という感じだ。


「...よし、次」


そして、次は女子が来る。


「私は上野うえの 歌穂かほ!異能は「メロディ」です!よろしく!」


次は雷堂が立ち上がる。


「どうも!金光 雷堂です!よろしく!」


空気が重くなった気がした。


そりゃ、さっきあんなことあったらなぁ...。


てか、異能言い忘れてるし。


「...異能は?」


先生が問う。


そして雷堂は思い出したように言う。


「あ!異能は「光速」です!」


............


もう、雷堂は気にしないようにしよう。


「...次」


あれ、次は俺か。


俺は立ち上がり、前へ行く。


「黒田 磨童です。異能は...」


「...ちょっと待て」


「...!?」


「...今俺が持っているファイルにはお前たち全員の情報が書いてある」


薬木先生は手に持ったファイルを掲げる。


「...ここには異能についても詳しく書かれている」


それが何を意味しているのか俺は瞬時に理解した。


「...お前には異能の情報が書かれていない」


周りがざわつき始めた。


「まさか...無能?」


「...無能なら無能と書かれている。...だがお前は不明と書かれている」


先生は俺を睨みつける。


「...どういうことか説明してみろ」


「...」


俺は黙り込んだ。


途中で発現したなんて信じるか分からないし、万が一信じてもなぜ今まで国に登録しなかったのか問われるはずだ。


どう答えるのが正解なのだろうか。


「...話せない事情でもあるのか?」


「...いや、実はですね...」


俺は決めた。


「異能発現後、登録するのを忘れてまして...」


そう。この話は本当だ。


でも、忘れたというのは嘘だ。


「...異能の発現に気づかなかったと?」


「いや、気付いていたのですが両親も登録の仕方を知らなかったみたいで登録してないんです」


「...両親も知らないと?」


「はい」


少しの沈黙が流れる。


「...まぁ、いいだろう。...お前の入学は少し特殊だからな」


「...特殊?」


俺は意味が分からなかった。


「...お前の入学は本来、帳消しになる予定だったんだ」


「え?...じゃあ何で...」


「...校長の指示だ」


どういう事だ?


本来入学は帳消しだったんだろ?


なぜ校長は俺を入学させた...?


俺の中に疑問が残る。


「...なんでだろうな。...俺もよくわからん」


先生は俺を見る。


「...で、異能は?」


「あ...異能は...」


「...国に登録してないんだ。...俺が手続きをしといてやる」


「...」


俺は口を開く。


「俺の異能は「千里眼」。詳細は...名前の通りだ」


「...よし、座れ」


そして、次は男子が立ち上がる。


「...才木さいき 天哉てんやです。異能は「詐欺」。よろしく」


才木...?


どこかで...


...!!


才木って、あの試験1位の...!


そう。第3フェーズで1位を取った人物なのだ。


しかも、筆記は俺と同じ満点。


しかし、異能は攻撃系には見えない。


恐らく、魔力兵を止める動きをしてたのだろう。


身体能力も高いはずだ。


「...次」



そうして、長い自己紹介は終わった。


「...よし、自己紹介は済んだな?」


先生は思い出したように言う。


「...そういえば磨童。...お前校長に呼ばれてたぞ?」


...は?


俺を?


いや待て、俺を入学させた校長だ。


何かしらあるのかもしれない。


..................


退学にならなければいいが...


そしてホームルームは終わり、休み時間に入る。


俺は校長室へ向かうのだった。

自己紹介なんですが、本来は全員分書こうと思っていたんですよ、でも同じ文章が続いちゃうし、活気が無くなってしまうのと、人物名を考えながら書くのがしんどいので切りました。

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