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妖精として生きるつもりです。  作者: 納豆しらす
第二章 『繋ぎ合わせるべき欠片』
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第十七話 『入学 そして...』

4月8日。


今日は入学式だ。


高校の入学式は何年ぶりだろうか。


入場口が見えて来た。


俺は足を踏み入れた。


そう、踏み入れた。


俺は、ようやく全てが始まった気がした。



「───であるからして、君たちには...」


そこでは、校長が話していた。


話は長い。


でも、俺が驚いたのはそこじゃない。


それは、校長が現十剣の人物だった事だ。


おそらく、教師陣も異警軍の戦士達で成り立っているのだろう。


そりゃそうだ。


人に物事を教えるなら、経験してる方が教えやすい。


勿論、聴いてるこっちも分かりやすい。


ただ、十剣が校長ということは、相当厳重な場所だということになる。


おそらく最高戦力が揃ってる。


もしかしたら...


俺は希望を胸に抱いていた。



俺は自分の教室を探していた。


この学校は最難関であり、募集人数も少ないため、各科毎にクラスがひとつしか存在しない。


だが広い。


学校がめっちゃ広い。


教室の場所が全然分からない。


1―Aだというのは分かってるんだ。


すると、目の前にすごいガタイのいい妖精ひとが出てきた。


すると、目が合う。


近づいてくる。


え、何?怖い。


すると、その妖精ひとが口を開く。


「...こっち」


そして、案内される。


「...ここ」


そこを見ると1―Aと書かれた教室が。


「ぁ...どうも」


その妖精ひとはペコッと頭を下げると、歩いて去っていった。


感謝しなくちゃ。


てか、名前聞き忘れた。


...今度会ったら聞くか。


そして、俺は教室に入る。


すると...


「あ!?ンだよてめぇ!!」


「は?お前こそなんだよ!」


何か言い争ってんだけど...


しかも、よく見ると片方雷堂なんですけど...


もう片方は...


「...あ?」


荒い。


色々と。


見た目自体は格別怖い訳じゃないのに。


荒い。


俺は少し考える。


よし!何も見なかった事にしよう!


俺は黙って自分の席まで向かった。


すると、


「おい待てやてめぇ!」


あーあ、絡まれた。


最悪だ。


「何黙って通り過ぎようとしてんだボケ!」


近寄ってきた。


身長は俺とさほど変わらないはずなのに歩幅が広く感じる。


というか、歩くの早い。


あれ、デジャヴ?


教室に入る前にも誰かに迫られたな...


「あ?んだてめぇ。舐めてんのか?」


舐めてねえよ。


なんでそういう解釈できるんだよ。


「おお!磨童じゃねえか!久しぶりだな!」


黙れ雷堂アホ


コイツキレさせたのお前か?


だとしたら巻き込むなよ。


「あ?てめぇコイツの知り合いか?2人揃って俺を馬鹿にしてんのか?」


「いやいや、俺は別に馬鹿にしてねえよ!」


「そうだ!俺はお前にちょっと注意しただけだろ?怒られて逆ギレとかガキかよ」


余計な事言うなよ!!!


...待て、注意?


何があったんだ?


横を見ると、入試であった女子がいた。


だから小声で聞いてみた。


「なぁ、これ何があったんだ?」


「えっとねー...」



磨童が教室に入る少し前...


「おー!すげー!色んな奴がいる!流石青嶺!」


雷堂が騒いでいた。


雷堂は席に座ってからも落ち着きがなかった。


「なあなあ、担任どんな人だろうな?楽しみだな!」


隣の席の女子に滅茶苦茶話し掛けていた。


「まだ色んなやつがいんのかな?楽しみだな!」


「てか、名前なんて言うんだ?」


「え!異能は異能は?」


ずっと。


そして、さっきのキレた男がやって来た。


「おいてめぇ、さっきからうるせえよ」


「...誰だアンタ」


雷堂に再びスイッチがつく。


「なぁ、アンタの異能は何だ?てか名前は?教えてくれよ!なあなあなあ!」


「うるせぇっつってんだよ!黙れ!」


そして、雷堂はようやく静かになる。


「チッ...なんでてめぇみてえな奴がここにいんだよ」


「何だよその言い方」


「いいか?俺はお前達と違うんだ。てめぇみてえのがいると迷惑なんだよ」


「...その言い方良くないぞ」


「は?」


「なんていうかこう...モテないぞ!」


「は?」



...で、現在に至ると。


あれ?これ悪いの雷堂じゃね?


「聞いてくれよ磨童ー。コイツさ...」


「雷堂」


「ん?」


「頭下げる覚悟はいいか?」


「へ?」


その後、雷堂は全力で謝罪した。


いや、させられた。


...俺に。


そしてそいつは口を開く。


「なぁ、アンタ名前は?」


俺に聞いてきた。


「人に名前を聞くなら、自分から名乗るのが礼儀じゃないのか?」


「...俺は八鬼やぎ 光玄こうげん。...で、アンタは?」


「俺は黒田 磨童。よろしくな」


「...ああ。よろしく」


光玄は言う。


「精々、俺の役に立ってくれる事を期待してる」


そして、光玄は自分の席に着く。


俺も自分の席に向かう。


そして、クラスでは気まずい空気が流れていた。

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