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妖精として生きるつもりです。  作者: 納豆しらす
第二章 『繋ぎ合わせるべき欠片』
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第十五話 『実技試験』

実技試験が始まった。


試験者が一斉に走り出す。


俺もそれについて走る。


辺りを見回すと、そこら中にカメラが仕掛けてある。


あれは魔力兵などではなく、普通のカメラだ。


おそらく、俺たちの監視用だ。


すると、目の前に早速魔力兵が現れる。


そして、俺は手に魔力を込めた。


「武器生成」


右手に刀が生まれる。


そして、早速斬りかかる。


魔力兵は簡単に壊れた。


おそらく、1Pだ。


周りを見ると、既に3体、4体と壊している。


俺はそのまま前進し、魔力兵を探し始めた。


「異能を使っても良し」というルールなので、フル活用させてもらう。


俺の異能は探索にはうってつけだ。


そして、俺は千里眼を発動する。


透視、遠視、暗視、これら全てが役に立つ。


透視で障害物を無視し、遠視で位置を測り、暗視で路地裏等の暗いところを探す。


圧倒的に探索向きだ。


しかし、こう見ると、もうほとんどの妖精ひとが魔力兵に遭遇している。


中には、10Pの魔力兵も見える。


…ルール上では、他の試験者の戦っている魔力兵を奪うのはアリ…


俺は身体に魔力を込めて走り出した。


そして、魔力兵を見つけ次第、迷いなく刀を振る。


俺は今、合計23P稼いだ。


そして、また魔力兵を見つける。


俺は再び斬りかかった。


すると、真横に一筋の光が通った。


そして、俺の目の前の魔力兵は壊れ、俺の前に何者かが現れた。


「あれ、やり合ってた?ごめんごめん」


そいつはいかにも陽気というか、転生前の世界では陽キャとかいう立ち位置に居そうなチャラ男だった。


「俺、金光かねみつ 雷堂らいどうって言うんだ。よろしくな!」


そいつはいきなり自己紹介してきた。


陽キャすぎん?


「…よろしく…ってまだ受かるかも分からないのに」


俺はそう言った。


すると、雷堂は返す。


「そうか?お前受かりそうだけどな?」


合格って言葉を理解してなさそうな軽い言い方だった。


「ま、俺が受かるかわかんないけどな。筆記ボロボロだったし」


すると、雷堂は近寄ってくる。


「でもよ!俺、実技なら自信あんだぜ?」


そして、雷堂は言う。


「俺、今得点64Pだしな!」


「!!」


64P!?


この短時間でか…?


でも、さっきの光コイツか…?


……


「なぁ」


「ん?」


「お前の異能は何だ?」


異能。


そう。


それが気になる。


俺が今、コイツに異能を聞く大きなメリットは無い。


しかし、どのような異能がこの世にあるのかが分かる。


何より、どこまで出来るのかが気になる。


「…俺の異能?」


雷堂は少し考えてから言う。


「俺の異能は「光速」。まぁその名の通り、光の速度で動く事が出来る。」


……


光速…か…


少なくとも今の俺の眼では捉えることが出来なかった。


これは敵に回すとかなり厄介だな。


しかし、既に64Pとなると、それ以上の点数を今から出すのは至難の業だ。


ここからどうするべきか…


すると、雷堂が口を開く。


「あれ?てかこの試験って武器の持ち込みOKなのか?」


俺は眼を見開く。


でも、武器生成の事情については詳しく話せない。


だから…


「ルールに禁止とは書かれてなかったぞ?」


と言う。


すると、雷堂は


「確かにそうか!」


と納得し、去っていった。


本当に筆記試験はボロボロなのだろう。


しかし、そんな事を考えている暇は無い。


アイツが64Pなら、もっと高得点の人物もいるかもしれない。


俺は出遅れている。


急がなければ。


そして、俺は走り出す。


すると、アナウンスが鳴る。


「おい、お前らああ!よく聞けぇぇえええ!!」


「これから、新しい魔力兵を追加する」


「上空注ぅぅぅ意ぃぃぃぃ!」


すると、空から滅茶苦茶でかい魔力兵が降ってくる。


周りの建物より少しでかい位の。


それ以外何も落ちてこない。


え、これだけ?


嘘でしょ?


「そいつの得点は1Pだ」


「さぁ、もっと盛り上がろうぜぇぇい?」


「「それでは、試験再開!」」


あれで1P!?


冗談じゃない。


壊すのに苦労がかかる上に、難易度は10Pレベルだぞ?


ちなみに、魔力兵はP量で難易度が変わる。


5P以上は普通に試験者に攻撃してくる。


ちなみに2Pは形状が変で壊しにくい。


でも、あのでかい魔力兵、普通に攻撃してる。


まぁ、魔力兵の攻撃はアームで殴る位しかないが。


と言っても、アームがでかい。


範囲も広い。


色々と規模がやばい。


あんなのを相手にするだけ時間の無駄だ。


他の試験者も同じ考えな様で、俺もその場を後にしようとする。


しかし、そのでかい魔力兵(以降、巨兵)の足元に誰かがいるのが見えた。


よく見ると、さっきハンカチを拾ってくれた女子だ。


どうやら、転んでしまった様だ。


でも、俺は合格しなければいけない。


俺はその場を走り去る。


……


「…クソっ!」


俺は振り返り、走り出す。


俺は高くジャンプした。


そして、刀に今出せる最大量の魔力を込める。


そして、勢い任せに振り落とした。


「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


巨兵は真っ二つに割れた。


そして、巨兵は壊れ、その場に崩れ落ちていった。


俺は魔力を使い果たし、その場に倒れ込んだ。


「せめて…あと10P…いや、20Pは…」


ここでアナウンスが鳴る。


「試験終了ぅぅぅ!!」


「結果は後日伝える。今日は安静に帰れ。そして、怪我人は会場に来い」


俺は怪我は無かったが、身体が動かなかった。


魔力を使い果たした…


我ながら力加減下手だったな。


そして、俺は得点が低いまま、試験は終了した。

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