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妖精として生きるつもりです。  作者: 納豆しらす
第二章 『繋ぎ合わせるべき欠片』
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第十四話 『入学試験』

入学試験当日──────────


試験内容は筆記と実技の2種類。


そして、今日は試験の第3フェーズで、今日落ちたら来年までチャンスは無い。


ちなみにフェーズというのは、試験を行う回数で、第3フェーズまである。


基本的に第3フェーズは第1フェーズ、第2フェーズの両方に落ちた人が参加する。


試験難易度に変化は無い。


ちなみに俺は第1フェーズ、第2フェーズの両方とも受けていない。


これは珍しくないようで、第1フェーズを受けていなくても、第2フェーズが。


第1フェーズ、第2フェーズを受けていなくても第3フェーズが受けられる。


俺は後者だ。


ただし、その場合入学確率が下がる。


だから、満点の完全合格を取って、問答無用で合格してやる。


筆記に問題は無い。


問題は実技だ。


試験内容が分からない事がまず問題となる。


そんな事を考えていると、試験会場に着く。


辺りを見回すと、猛っている奴が多い。


皆、後が無いのだろう。


俺は進もうとすると、後ろから声を掛けられる。


振り向くとそこには可憐な女子がいた。


おしとやかというか、天使に近い。


何より、雰囲気が不思議だ。


包み込まれそうな雰囲気。


これは彼女の異能か何かなのだろうか。


すると目の前の女子が口を開く。


「あの、これ落としました……よ」


その女子の手にはハンカチがあった。


母さんの作ったハンカチが。


「あ、ありがとうございます」


見上げると、女子が目を見開いてこちらを見ている。


「?どうかしました?」


「!あ、いえ…」


俺が行こうとすると、再び女子が俺に話しかける。


「…あの!」


「…はい?」


「…お互い、試験頑張りましょうね」


「……はい」


俺は試験会場へ歩いていった。



「制限時間は各教科50分!それでは、初め!」


そして、筆記試験が始まる。


試験で行う教科は、国語、数学、理科、社会だ。


ちなみにこの世界では言語が全て同じで統一されており、学ぶ必要が無い。


正直、数式や化学等は人間界と変わらないから、苦戦はしない。


問題は社会だ。


元の世界との歴史や地理に差がありすぎる。


自分で勉強する時も苦戦した。


妖精の歴史だとか、政府の話だとか。


しかも1番驚いたのは、なんと歴史の教科書に無黒慈が載っていたことだ。


しかもこれが1000年以上前の話らしくて、顔がイラストで描かれている。


で、なぜ無黒慈が教科書に載っているのか、それは、無黒慈が1000年以上前にとある巨大犯罪組織を壊滅させたからであった。


ちなみに細かい詳細はよく分かっていないようで、載っていない。


結構気になるが…


俺はそんな事を考えながら問題を解いていた。


「終了」


そして筆記試験は終了する。


そのまま実技試験へ移行する。



試験者達は皆外へ出る。


ここはグラウンド?…にしては広いな。


「ここは我が校の所有する訓練場だ」


訓練場!?


広くない!?


普通に町スケールの広さしてるぞ?


「お前らに今からやってもらう内容について説明する!」


2人の試験官による説明が始まる。


「まず、ここに魔力兵という、魔力で動く機械がある」


「お前らにはこれを戦闘不能の状態にしてもらう!」


「この機械は大きさや性能ごとにポイント分けされており、沢山ポイントを集めた人を合格とする」


「魔力兵の止め方は何でもいい!攻撃が苦手なヤツはこの機械のスイッチを切れば動きは止まるう!逆に壊してくれても構わない!」


「ただし、他の試験者への攻撃はNGだ」


「でも、他の試験者が狙っていたり、戦っていたりする魔力兵を奪うのは有り!」


「機械のポイントは、1P、2P、5P、10Pの4つだ」


「ほんじゃあ、10秒後に始めるぞ〜?」


「「10!」」


カウントダウンが始まる。


「「9!8!」」


すると、魔力兵が次々と出てきた。


「「7!6!5!」」


しかし、壊しても大丈夫なのだろうか?


…………


まぁ、大丈夫か。


「「4!3!2!1!」」


そして試験が始まる。


「「0!試験スタートだーーーー!」」


試験者は一斉に走り出す。


俺もそれに流れて一緒に走り出した。

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