Star Moon
「ー月って・・・綺麗だなぁ・・・。」
「星って・・・綺麗だなぁ・・・。」
あっ・・・!!
「「またそろった!!」」
さすが、きょうだい!
夜空家って・・・こういうところ、多いよね。
・・・まぁ、それが夜空家のいいところか。
「月乃、もっと見ようぜ。」
「もちろん!」
☪︎・・・☪︎・・・☪︎・・・☪︎
ー私、夜空 月乃。中学1年生。
お姉ちゃんは高校1年生で、月音。
お兄ちゃんは高校3年生の柊星で、弟が小学5年生の頼星。
お母さんは、空っていう名前。
お父さんは、名前は宙希で、あだ名はひろっきー。
家族みんな、空系の名前なの。
・・・まぁ、そんな感じの家族です。
「ー月乃、おはよ!」
「月音、おはよう。」
月音が起きてきた。
月音はいっつも陽気で、私とは仲が悪い。
今日は、学校。私は、中高一貫の光星学園に通っている。
「・・・月乃ー朝ご飯できたわよー!」
「はーい。」
私は返事をして、朝ごはんを食べた。
☪︎・・・☪︎・・・☪︎・・・☪︎
「ー月乃ちゃん!おはよう。」
「華ちゃん、おはよう。」
今日も、いつものように華ちゃんと朝の挨拶をする。
華ちゃんは、私と小学校からの友達なんだ。
色白美人で、とっても可愛い子なの。
ーキーンコーンカーンコーン・・・。
チャイムが鳴った。今から、ホームルームが始まる。
楽しみだなぁ・・・!
☪︎・・・☪︎・・・☪︎・・・☪︎
ーお昼休み。私は、華ちゃんと一緒にお弁当を食べる。
「・・・あれ?月乃ちゃんのそのスイーツ、スイートポテト?」
華ちゃんが、私のお弁当を見ながら、目を輝かせて言った。
「うんっ。そうなの。まんまるスイートポテト。おいしいよっ。ひとつ、食べる?」
「いいの!?・・・じゃあ、私もあげなきゃ!・・・何が欲しいっ!?」
「えーっ!?私も、いいの?・・・じゃあ、唐揚げがいい・・・。」
なんて会話をしながら、お弁当を食べる、私達。
あぁ・・・楽しいな。華ちゃんとの時間。
「・・・あれ・・・?月乃ちゃん、月が見えるよ・・・!」
「えぇっ!?どこっ!?」
月・・・!!私が大好きな、月・・・!
「あった・・・!」
「お昼でも、見えるんだね・・・!」
綺麗だなぁ・・・。
「・・・月乃ちゃん・・・?」
お昼でも、こんなに綺麗なんだ・・・!
「・・・月乃、ちゃん?・・・」
・・・すごい・・・・・・。
「・・・月乃っっっ!!!」
・・・っ!?!?!?
「・・・月音っ・・・!?」
「お友達困らせちゃダメでしょっ!」
私、月見てるとこうなるんだな・・・。
「そうだけど・・・綺麗だな・・・。」
お兄ちゃんも・・・!
「うん、そうだね。」
頼星まで・・・!!
お母さんと、ひろっきーは・・・。
「「「「・・・いるみたい・・・!」」」」
本当は、いないのだけれど・・・。
「星じゃないのに・・・。」
そう。お兄ちゃんと頼星は、星の方が・・・・・・。
「「「「・・・本当に、綺麗だねっ・・・・・・!」」」」