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本心

 いつも通りの日常だった。君が来ていてあいつらもいる。そんな夜に起こった。異変に気付いたのは君だった。俺が泣いていたから。気配で分かったのかいまだに理解できないけど、気が付いてティッシュをもって傍にきてくれた。


 「どうしたの? 泣いてるけど、何かあった?」


 君が特定の人物に夕食時にアイコンタクトして笑いあっていたのが、とても嫌だった。俺だけを見て欲しかった。俺以外見ないで欲しいって言いたかったけど、あいつらが居るから言い辛くて言葉を飲み込んだ。理由を話したら、君はなぜか嬉しそうだった。


 「??? そんな事実本日ございませんでしたけど?」


 君は夕食時を思い出して、あいつらにも私とアイコンタクトを取った記憶のある人と聞いていたが、誰一人反応はなかった。あまり良い空気ではないから言い出せないのかと俺は思っていた。


 「ああ、やっと来たのね? 意味が分かったわ。」


 君は何かを理解して、俺にあいつらの髪の色、本日の服装を目を瞑って思い出しながら答えてって言ったんだ。その通りに答えたら、君はメモをしているみたいだった。目を開けて回答と現実のあいつらを見たらしっかりと髪の色も服装も違うことが分かった。


 この件については後であいつらが帰ったら話してくれることになった。特定の人物との関係のことについてどうしても不安が拭い切れずに、君に対して気持ちを訴えた。俺が君のすべての一番になりたかった。でも全てには受け入れてもらえなくて辛く悲しい。


 君を笑顔にしたり、ポジティブな感情に出来るのは俺が良かったのに、基礎を作ったのが特定の人物なんて辞めて欲しかった。今はそれ以上に俺を見て欲しいのに、恋愛感情では貴方しかいないとしか言ってくれなかった。恋愛感情以外の君の感情も求めたらだめなのかな。


 君の話を聞いていて、悲しくて辛くて、我慢が出来なくなって爆発してしまった。君の腕を掴みながら君の声が遠くから聞こえてるのに頭の中が集中していて、きっと君は読めるかなと思ったからイメージの中で特定の人物を何度か殺害した。全てが終わったあとに、これで俺だけを見てくれるよね?って言った自分が少し理解できなかったけど、気持ちはスッキリしたから良かった。


 現実で君は俺に話しかけていた。俺が話を聞いてるようで右から左へ言葉を流してることに気付いて、頭の中を読んで怖くなってしまって、君は俺から離れようとしたけど、腕を掴んでいたから離れられなくて、夢中だったから力が入っていたのかな。君の必死な声にあいつらも動いて俺を止めようとしていた。


 タイミングが合ってしまって、俺がスッキリとした気分になる前に君が俺から離れていこうと現実でしていたから、つい……。


 「俺から離れるなんて許さないよ」


 いつもより低めの声で口から言葉が出てたんだ。自分で言った言葉が理解出来なくて怖かった。そんなこと考えたこともなかったはずなのに。


 君の腕を離すことになって、指の跡で真っ赤になってた。君は少しだけ俺から離れたのが辛くて怖かった。せっかく君を俺だけを見てくれるように邪魔者を排除したイメージをしたのに、現実は上手くいかない。気分が多少変わった今だからこそ距離を取らないで欲しかったのに。

 

 あいつらにも窘められて、腕が赤くなる程力強く握るのも、さっきの言葉も良くないって話になった。


 「そうだね。こんなこともうしないよ。」


 そういったら君は笑い出した。みんな驚いてたよ。これで無事解決終わりって流れだったのに。

 君は何でもないって言ったけど、明らかに何かあるよね? 


 「本当に言っていいの? 隠したいからこうなってるんじゃないの?」


 また意味深なことを言って興味を沸かせるのやめて欲しいよ。俺が何か隠したいことがあるってこと?

 答えが知りたくて君に許可をだしたよ。


 「さっきの回答したときに何考えてた?」

 「痛いことしちゃったから、良くないって話?」

 「違うでしょ。この跡みて何考えてた?」

 「跡が残って痛みがあるうちは俺のこと考えてくれるかなって……。 え?」

 「そうそう。それとまだあるよね?」

 「もっと跡が残ればいいのに。もう少し強く掴んでおけばよかった……。ん?」

 「素晴らしい。相反する回答を息をするように出来るなんて。貴方って最高ね。ふふふ、だから隠したかったんでしょう?」


 こんな端的じゃなかったけど、あいつらも理解に苦しむ状況で、俺が一番多分困惑してた。なんで君は俺の事俺よりわかるの?


 「二重音声で聞こえたからよ。真逆のこと言ってて笑うしかなかったわ。反省なんて一ミリもしてないじゃない。でもあんな感情他の人に知られたくなかったんでしょう? だから確認したのに。本当に良かったの?」

 

 良くはない。俺のイメージが崩れる気がする。いつの間にか君は俺の隣に座ってた。傍にいてくれるのは嬉しい。でも、俺が怖くないのか不安になってきた。


 「見ての通り手は震えてるので、怖いですけど? でも貴方があなたでなくなる方がもっと怖いから。」


 そのあと君は、許容範囲の話とコントロールの話をしたんだ。俺が変で執着しいなのも受け入れてくれてすごくすごく嬉しい。君は最初から分かってたんだね? じゃないとこんな流れに出来ないはず。


 「自覚しないと理解できないでしょう? 自分の事って一番自分が理解できないこともあるのよ」


 許容範囲の話も君は結構我慢してたんだね。いや言いたいけど、俺が自覚して直してほしいとおもってたのかもしれないけど、そこまで出来るほど人間出来てない。出来てたら、こんなことにはなってないよ。


 考えることと自分を知ることの怖さを体験して、いっぱいいっぱいで、あいつらが帰ってからの話し合いについては、保留になった。君としては今すぐにでも話したい気持ちはあるけれど、右から左へ状態になるくらいなら意味がないから多少でも落ち着いてからにしようってことになったんだ。


 考えても考えてもぐるぐるしていて、まとまらない。君はゆっくり考えて答えを出せばいいから、取り合ずお風呂に入ってリラックスしてきてと言った。リラックスは出来ないかもしれない。


 


◆◆◆


  


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