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魔法のイメージ


  

 日が上り、日差しが窓から、差し込むと、

 ユウトと、レオは、目を覚まし、

 あくびをしながら、起き上がる。


 ユウト「フゥゥァァァァーーーー」


レオ「フゥァァァァ〜〜、ユウト、おはよう〜〜」


ユウト「おはよう〜、レオ〜」


レオは、頬を叩き、ユウトに呼びかける。


『パシッパシッ』


レオ「ヨシッ!!

   ユウト、街に出かける準備を、しよう!!」


  ユウト「うん!」


ユウトと、レオは、布から出て、布をたたみ、

服を着替えていると、ボサボサの髪の毛の

サーシャが、あくびをしながら現れる。


『ふぁァァァァ〜〜〜〜』


サーシャ「2人とも、おはよう〜〜

     どこか行くの〜〜?」


レオ「うん!ユウトと、

   街にでも行こうと、思ってる」


サーシャ「街に?じゃあ私と、ベルも行くわ!」


 ユウト「え!?」


サーシャ「ユウト〜〜?

     何か不満でも、

     あ・る・の・か・し・ら〜〜?」


サーシャは、腰に手を当て、

前かがみになり、ユウトを睨みつける。


ユウト「い、いや…僕は、全然、大丈夫だよ…!」


レオ「じゃあ、皆んなで出かけようか!!」


サーシャ「ふふふ、じゃあベルを、

     起こしてくるわね!!」


 サーシャは、鼻歌を歌いながら

 スキップをして、奥の部屋へ戻る。

  

  サーシャ「ん〜♪ん♪ん〜♪」


 レオは、先に、服を着替え終わり、

 準備を、済ませると、ユウトに、

 声をかける。


  レオ「ユウト先に、外で待ってるね!」


ユウト「うん!準備が、終わったら

    サーシャ達に、声をかけて、外に行くよ」


  レオ「うん!じゃあ、また後で!!」

   

 そう言うと、レオは、扉を開け、外へと出る。


 ユウトは、準備が終わると、

 奥の部屋に向かい、

 扉をノックしてサーシャ達に、呼びかける。


  

ユウト「サーシャ、ベル、準備は終わった?」


サーシャ「まだよ!女の子はね!

     準備に時間がかかるの〜〜!!」


ベル「ユウトさんごめんなさい…

   もうすぐで準備が、終わりますので……」


ユウト「うんっ、レオと、外で待ってるよ!」


 そう言うと、ユウトは、外へと向かい、

 外に出ると、レオがユウトに聞く。

 

レオ「ユウト、

   サーシャとベルは、どうだった?」


ユウト「う〜ん、2人とも、もう少し準備に、

    時間がかかるみたい……」


レオ「じゃあユウト!待ち時間にでも、

   ユウトのゲートの力が何か、

   調べてみないかい?」


ユウト「う、うん、良いけど、

    どうやったら良いの?」


レオ「そうだね……じゃあまずは、目を閉じて……

   順番にイメージしていこう、

   地、水、火、風、雷、闇、光

   まずは、地からやってみよう!」


  ユウト「うんっ!」


レオ「地面に、片手を着いて、

   地面が上に上がって来るような

   イメージをしてみて!」


ユウト「こ、こうかな?」


 ユウトは、地面に片手をつきイメージをする。


レオ「そう!!そして唱えてみて、

   ファルアースって!」



 ユウトの、体のゲートが開き、

 閉じた瞳から、光が溢れ出す。

 そしてユウトは、唱える。


『フォルアース』


 

 ユウトが片手をついた地面が、少し盛り上がる。


   『ドン』


ユウト「で、出来たの!?」


 そして、レオは、

 ユウトの、瞳を確認すると、ユウトの、

 瞳の色が変わっていたのだった。


レオ「ユウト、瞳の色が……まさか……」


 ユウト「え?」


そうしていると、小屋の扉が開き、

サーシャとベルが、外に出る。


 サーシャ「お待たせ〜」


 ベル「す、すみません、

    お待たせしました……」


 サーシャは、白色のワンピースを、

 ベルは、短パンにTシャツを着ていた。


 サーシャ「さぁ、行くわよ!!」


 ユウトは、初めて見る、

 サーシャの、私服に見惚れていた。

 

 ユウト(キ、キレイ…………)

 

サーシャ「ん?ユウト君、どうしたのかね〜?

     さては、私の姿に

     見惚れてたんでしょ〜?ほれ、ほれっ」

 


 サーシャは、腕を組み、

 肘で、ツンツンとユウトをつつくと、

 ユウトは、サーシャに、言う。


 ユウト「う、うん…す、凄く綺麗だよ…」


 ユウトの、予想外の返答に、

 キョトンとするサーシャだった。


 サーシャ「ふぇっ?あ、ありがとう……」


 サーシャは、顔を赤らめ

 後ろを振り向くと、街の方を指差す。


 サーシャ「さ、さぁ、い、行くわよ!」


ベル(お姉ちゃん…?あのお姉ちゃんが

   誤魔化さずに素直にお礼を言うなんて!?)


 ベル「う、うん」


 その時、レオは、ユウトの瞳の事を考えていた。


(ユウトの、瞳の色が変わった、

 もしかして、ユウトは、あの人と同じ瞳を、

 持っているのか……?

 この世界でたった1人だけ、瞳の色が変わり、

 7つの魔法を使う事ができる王、

 そして、この、世界の格差を作った、

 あの人と同じ、瞳……?

 もしかしたらユウト、君は……)


  ユウト「レ、レオ?どうしたの?」


 レオ「ん?あ、ごめん、ごめん、

    少し考え事してた、

    それじゃあ、行こうか!!」


 ユウト達は、街へと歩き出す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 ジルが、小屋の外にある、

 洗濯竿に、洗濯物を干していると、

 ユウト達に気が付き、呼びかけ手を振る。


  ジル「あんた達〜〜、

     気を付けて行くんだよ〜!!」


 ユウト達は、ジルの言葉に、手を振り答える。


  「はぁーい!行ってきまーす」


 ユウト達は、ジルが見えなくなるまで、

 手を振り、街へと向かう。


レオ「ユウト、街に着いたら

   まず最初に、劇場に行こう!」


ユウト「うん!!」


レオ「その後に、お腹が空くと思うから、

   ご飯を食べよう!」


ユウト「う、うん、そういえばレオ…

    僕、お金を持ってないんだけど……」


レオ「大丈夫、安心して!毎月ビルさんが

   仕事を、しっかりやってくれてんだから

   お金は、しっかり出さねーとなって、

   お金は、貰ってるから

   今日は、僕に任せて!」


 ユウト「う、うん、ごめん……」



レオ「気にしないで!今日は、ユウトに、

   この世界を、楽しんで貰いたいし、

   人探しの為だからね!!」


 ユウト「レ、レオ……ありがとう!!」


 ベルは、ユウト達の行く場所を聞くと、

 サーシャに、呼びかける。

 

ベル「お姉ちゃん、どうする?

   レオとユウトさんは、

   劇場に行くみたいだよ?」


 だが、サーシャは、

 ユウトを見つめ、上の空で、ベルの声が、

 聞こえていなかった。



ベル「お姉ちゃん?どうしたの?

   さっきから、ずっとユウトさんを見て……」


  サーシャ「へぇっ?ごめん聞いてなかった…」



サーシャ(昨日から…なんか……

     ユウトの事、意識しちゃってる…

     なんなのよ……もう……)


 サーシャは、チラチラとユウトを見ると、

 サーシャの目線に、

 ユウトが、気が付き声をかける。


  ユウト「ど、どうしたのサーシャ?」


  サーシャ「別に何でもない……」


 サーシャは、ユウトの顔を見ると、

 大きなため息をつくのだった。


 

ーーーーーーーーーーはぁぁ……。



レオが、ユウトに近づき、

ユウトの耳元で、小声で囁く。


レオ「ユウト、多分ね、

   今日のサーシャは、

   おんなの子の…ゴフゥ…」



 サーシャは、レオが何かを

 言いかけたその時、

 レオに飛び蹴りを入れていた。


ーーーーーーーーーーーズン。



レオが、ユウトの前から吹き飛ぶ、

サーシャは、更に、レオに蹴りを入れるのだった。


サーシャ「あんたは!いつもいつも!!」


レオ「ゴフッっ、ゴフゥーー」


 ユウトは、サーシャを、止めようと

 必死に、呼びかける。


 ユウト「レオ〜〜〜!!!

     サ、サーシャ落ち着いてーー!!」


 その時、サーシャの、

 ヒラヒラと動くスカートを見て、ベルが叫ぶ。



 ベル「お姉ちゃんあんまり動くと、

    スカートが!!」


 ベルの一言で、サーシャは、固まり、

 スカートを抑え、赤くなる。


 そして、ユウトを見ると、問う。


 サーシャ「みみみ、見た?」



 そう言われると、ユウトは、

 必死に手を振り、答える。


 ユウト「み、見てないよ!!」


 サーシャは、誤魔化すかのように、

 ベルに呼びかけ、街へと歩いて行く。

 

 サーシャ「そ、そう、ベル行くわよ!!」


 ベル「う、うん……」



ベル(いつもの、お姉ちゃんじゃない、

   もしかして、ユウトさんの事を……?)


 そして、倒れていた、レオが立ち上がり、

 土を払う。


 レオ「いててて……今日は一段と

    怒ってたね……」


  ユウト「う、うん……

      いつもより早かったよ……」


 そう言うと、ユウトと、レオは、

 サーシャとベルに追いつくように走ると、

 木々を抜けて、建物が見えて来る。


  レオ「ユウト街が見えてきたよ!」


  ユウト「本当だ!!」


 ユウト達が、追いつくと、サーシャと、

 ベルに呼びかける。


 レオ「サーシャ、ベル、僕達は

    劇場に行くけど2人は、どうする?」


  サーシャ「私達も、行くわ!」


そしてユウト達は、劇場へと向かう。




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