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突然の襲撃 母からの手紙


サーシャ「もう、パパったら

       いつもああなんだから…」



ベル「ママは、パパの何処を、

     好きになったんだろうね?」


サーシャ「ん〜、優しいところか〜、

       面白い所とかな〜?」


ベル「そうかもしれないね♪フフフ」


サーシャとベルは、

父の話をしながら、帰り道を歩く。


そして、煙突から煙が出ている小屋へと着くと、

サーシャとベルは、

家からする、料理の匂いを嗅ぐ。


サーシャ「いい匂い〜、

       今日は、お魚料理かなぁ?」


ベル「うん!いい匂い〜、

     お姉ちゃん、楽しみだね!」


ーーーーーーうん!!


サーシャ達は、小屋の中にへと入る。



サーシャ「ママただいま〜」


ベル「ママただいま〜」


母「サーシャ、ベルお帰りなさい♪」


サーシャとベルは、リビングの椅子に座り

足をパタパタと動かす。


サーシャ「ママー、また、パパったら

     ママの事愛してる〜〜、

     ばっかり言ってたよ〜〜」


ベル「パパは、本当にママの事、

     大好きだよね〜」


母「あら、サーシャ、ベル、焼いてるの?」


サーシャ「別にそんなんじゃないよ〜、

     別に〜、パパの事好きだけど、

       愛してないし〜」


母「あら、じゃあサーシャとベルは、

    もう気になる人でも居るの?」


サーシャ「う〜んまだよく分かんない」


ベル「私も分かんない…」


サーシャ「ねぇ〜ママはパパの、

       何処を好きになったの〜?」


ーーーーー私も気になる!!


ベルは、目を輝かせる。


母「ん〜〜〜、パパの優しい所かな〜?」


母は、首を傾げながら考える。


母「あ、思い出した!初めて会った時ね、

  パパったら、いきなり私の手を取って、

  綺麗な手だって褒めてくれたの」


サーシャ「手を綺麗って、言われただけで、

     ママは、好きになったの〜〜?」


母「違うわよ、でもきっかけにはなったかな?

  気付いた時にはね、ドキドキしてた」


ーーーーードキドキ?


母「そう♪きっと、

  サーシャとベルにも、

  ドキドキが、分かる時がくるわ♪」


母は、ウィンクをすると、台所へと向かう。


サーシャ、ベル、母は

何気ない会話をしながら時間を、過ごした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして、日が沈みかかった時だった。家の外から、

父の叫ぶ声が届く。


父「ユリーー!!逃げろおぉぉぉぉぉぉ」


ユリ「シン!……まさか………」


母は、叫ぶ声を、聞いた瞬間、

包丁を離して、子供部屋へと、駆け込む。


母は、子供部屋にある、壁の水晶の前に立ち、

言葉を放つと、床から隠し扉が現れる。



ユリ「2人とも、この中に入って!!」


サーシャ「ママなに?なにがあったの?」


ベル「ママどうしたの?」


サーシャとベルは、状況が分からず戸惑う。


ユリ「ごめんね、サーシャ、ベル、

   説明してる時間がないの……

   さぁ、早く、この中に入って……」


母は、サーシャと、ベルを抱き抱え

隠し扉の中へと隠す。


ユリ「2人とも、絶対に、周りが、静かになるまで

   外に出たら駄目よ!!」


サーシャ「ママ!どう言う事?」



ユリ「サーシャ、ベル、これから言う事は、

   ママからの、一生のお願いだから

   しっかりと聞いて……」


サーシャと、ベルは、涙目になりながら

母の真剣な言葉に、頷く。


     


ユリ「周りが、静かになったら

   奥にある、手紙を読んで……」


ーーーーーう、うん。


ユリ「後、その部屋にある、水晶に向かって

   パパとママの名前、それと、

   パパの大好物を、言うと扉が開くから、

   そこから、外に逃げるのよ……」


サーシャ「ママも、一緒じゃないの……?」


ユリ「ごめんね、サーシャ、ママは、

    一緒に、行かないの……」


そして、ユリは、涙を流しながら

サーシャと、ベルを強く抱きしめ

おでこにキスをする。


ユリ「サーシャ、ベル、2人とも

     心から愛してるわ…」



ユリは、壁の水晶に触ると、

扉が動き出す。


そして、母の顔が、見えなくなり

不安になった、ベルは泣き出してしまう。


ーーーーーーーママ〜〜〜。


サーシャ「ベル我慢よ、きっと…大丈夫」


サーシャは、ベルの頭を撫で落ち着かせる。


サーシャは、声を我慢し、

涙だけを流し、耐えていた。


ーーーーーうっうっ、お姉ちゃん。


2人は、抱き合い、声を出さないように

強く抱き合う。


少し経った後、母の、悲鳴が響き、

壁が壊れる様な音が轟く。


ーーーーーーキャァァァァー。


ーーーーーーーーードォーン!


その悲鳴を、聞いた後、

サーシャとベルは、声が出そうになるが

更に強く抱きしめ合い、涙だけを流す。


(ママ、パパ………)


そして、サーシャと、ベルは、泣き疲れいつしか

眠むりについていた。


ーーーーーん…ん。


サーシャは、体を伸ばしながら、目を覚ます。


ーーーーーお姉ちゃん……。


ベルは、涙を流しながら、右手に手紙を持ち

奥の小部屋から現れる。


サーシャ「ベル、どうしたの……?」


ベル「お姉ちゃんこれ、ママからの手紙……」


ベルは、涙を拭き、サーシャに、手紙を渡す。


サーシャは、手紙を受け取ると、

母からの手紙を確認する。


 

サーシャ、ベル、この手紙を、読む事が

ない事を願っています、もしも

この手紙を、読む事があるとしたら

パパとママは、

もう、この世にはいないと思います

辛い事だけど、きっと2人なら乗り越えられる、

強い子供達だと信じています。

なんたって、

ママとパパの子供なんだから!ふふふ


本当は、パパにも手紙を、書かせてあげようと

思ったんだけどね、パパったら

愛してる〜、しか書かないんだから……もう



ーーーフフフ…パパったら……。


サーシャは、涙を流しながら、笑みを浮かべる。



サーシャ、ベル、貴方たちは

私達の、宝物よ!!本当に、大事で、

世界一、大切な私達の子供よ♪


 

サーシャ、ベル、守って欲しい事を書くわね♪

2人とも、好き嫌いはダメよ!!

後、しっかり寝て、いっぱい食べて、

素敵な、女性になって

そして、恋して、いっぱい幸せになって♪



それから……

これは、ママからのお願いです!

もしも、この家が無くなっていたとしても、

この家に、2人の、恋人を連れて、

ママとパパに紹介してね♪

でも、パパきっと泣きじゃくると思うけど…ふふふ



まだ、いっぱい書きたい事があるけど…

最後に2人に、ママとパパから!

2人とも、世界一愛してる!


サーシャは、抑えていた感情が

溢れ出し、大声で泣いてしまう。


涙を拭いても、拭いても

溢れ出てくる涙を、抑えられない。



サーシャ「パパ……ママ……うっうっ」


ーーーーーうぁぁぁぁぁ〜〜。


必死に、抑えようとするが…涙が止まらない…

サーシャは、気が付くと

ベルに、抱きしめられていた。


ーーーーうっ、うっ、お姉ちゃん……。


ベルも、つられて涙が溢れ出す。


ーーーーーベルゥ……。


2人は、抱き合い大声で泣き叫ぶ。


ーーーーーうわぁぁぁああ。


2人は、声が枯れるまで泣き叫ぶ、

全ての悲しみを吐き出す様に。


それから、どれくらいかの時間が経ち

2人は、落ち着きを取り戻す。


サーシャ「ベル……ありがとう…」


ーーーーーうんっ!


涙を拭い、最後に残った手紙を読む。





サーシャ、ベル、これから書く事は、

本当の事です、

これから記す、場所に向かって下さい、

そこにいる人達は、きっと、貴方達の、

助けになってくれるはずです、

この手紙を渡して、何があったか、

事情を説明すれば、

その人達は、きっと助けになってくれます……


最後の手紙を確認し、手紙をしまう。



ーーーーーーーーーーー


サーシャと、ベルは、手紙に記された、

場所へ向かう為、支度をするのだった。



2人は、支度を終えて、

奥の部屋に向かい水晶の前へと立つと、

サーシャは悲しげに、水晶に、言葉を言い放つ。


ーーーーシン、ユリ……卵サンド……。


音を立て、扉が開いていく。


扉が開くと、外の眩しい日差しが入り込む。


2人は、手で日差しを隠しながら外へ出る。


ーーーーーんっ。



外へと出ると、

自分の家の方を見ないように、

辺りを確認すると、

サーシャは、ベルに声を掛ける。


サーシャ「ベル行くよ」


ーーーーーうん。


サーシャとベルは、振り返らず、

街の方へと歩き出す。


(ママ、パパきっとまた、会いにくるね)


2人は、手紙に記された場所へ向かい、

そこにいた人物達に、事情を説明し、

手紙を渡す、これからどうすればいいか

相談をすると数人が、先に違う国に向かい、

住む場所を手配する事に。


そして、レオが、2人を連れて、

この国から逃がす事になったのだが、

逃げる途中、ゴロツキに捕まってしまい、

3人は、奴隷商に売られてしまったのだった。


ーーーーーーーーーーー


ーーーーー話は、ここまでよ……。



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