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虎白と碧竜  作者: オーセン
2/2

指南

「まず、お前のステータス。スピード以外まるで伸びていないではないか。2年間何をしていたのだ?鍛練をまるでしていないのか」

ようやく此方に反論するチャンスが来た。

「テクニックは2伸びていますし、スタミナは…」

「待て。その程度伸びた内に入らぬ。素質のある者ならイニシャル・スコアでお前の遥か上を行く。」

僕の反論をうんざりした口調で遮った後、わずかに残る僕のプライドを正論で押し潰した。

虎白は溜め息をついた後、魔法を詠唱し中空に何かを出現させた。

「これを使え。武具に頼らせても成長はないが、今のままでは埒が明かない。」

カシャン、と澄んだ音を鳴らせて地面に落下した物はダガーだった。

「どんな武具か判らないだろうから説明する。双頭のシルバーダガーだ。双頭なので守りにも使えるし、何より唯一無二のマジックスキルが…。いや、マジックが0の御前には関係がないか。とりあえず、構えよ」

促されるままに、ダガーを拾い上げ構えるとその軽さに驚いた。

「フォームの不格好さは実戦で改善するとして、そのダガーは分かりやすく言うと血を吸わせれば吸わせる程威力が上がる。まずは、この付近のモンスターを苦もなく倒せるレベルにならないと頼み事も出来ない」

ここまでの説明を受けて、何を質問すべきか。頭の回転が早くない僕は、狼狽える以外出来なかった。

「まずは、近くの砦に棲息するビッグ・マウスを倒せ。さらばだ。」

眩しい光を放ち、僕が腕で目を覆っている間に虎白は姿を消した。



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