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82話

 火口に落ちた衝撃でゼロとドラゴンの組み合いがとける。すかさずゼロが溜めなしのブレスを吐き、それをドラゴンが閃光のようなブレスを吐いて打ち消した。

 ブレス同士がぶつかり合い爆発が起き、爆風で土煙が舞う。その隙にゼロは空へと飛び立ち、上空から火口に向けて極大のブレスを吐き出した。ブレスがドラゴンごと火口を破壊していき、連鎖的に爆発が起きていく。


(え、これ大丈夫なのかな……噴火したりしない?)


 大丈夫ではなかったようで、火口から大量の溶岩と噴煙が噴出する。これはいけない。街に溶岩と噴煙が流れていってしまう。近所迷惑だ。

 慌てて収納にしまって噴火の被害が広がらないようにする。

 次の瞬間、ブレスを吐き終わったゼロに向かい閃光が駆ける。火口から上空へむけてブレスが放たれたのだ。被弾したゼロは岩石鎧を一撃で剥がされ、甲殻が欠けてしまいゼロが甲殻が欠けたことにめちゃくちゃ怒っている。先ほどまでとは姿の変わったドラゴンが上空に飛び立つ。その背中には炎の翼が生えていた。

 全身に炎を纏ったドラゴンとゼロの空中戦が始まる。あの激しさでは市街地に被害が出るかもしれない。ゼロになんとかドラゴンを海側に引っ張っていくよう頼む。

 わかったと返してきたゼロが徐々に沖の方へとドラゴンを誘導していく。飛翔スキルでそれについていった。


 かなり沖合いまで飛んできた。辺りにもう陸地は見当たらない。途中小さな島が何個かあったが、ここまで来れば被害は及ばないだろう。

 海上では依然激しい攻防が続いている。翼を得たドラゴンは動きも速く攻撃が中々当たらないうえに、生半可な攻撃ではその身に纏った炎に焼かれて魔法も矢も届かない。火耐性を持ち飛竜のマントを装備している自分でも、近づくのをためらわれる熱量でまともに近接戦闘できるのはゼロくらいだ。火山の匂いにダウンしていたシュナイダーも出てきて戦闘に参加しているが、現状ドラゴンに通用する攻撃はゼロの攻撃と黒龍剣の攻撃くらいだろう。シュナイダーには回復魔法や強化魔法で援護してもらう。


(あの身体の炎を何とかしなきゃ決定打にかけるな……そう何発も黒龍剣のアレは打てないし、飛翔も結構魔力を消費するし、魔力の結晶 (中) を使ってドーピングしておいて良かったな)


 そこでシュナイダーが海にドラゴンを落とそうと提案してくる。海の生き物たちには迷惑だろうが、ちょっとお邪魔させてもらうか。かなり沖合いまで来ているので水深もあるし、こちらには水中呼吸の魔法もある。悪い賭けではないはずだ。

 ゼロに作戦を伝えると、ドラゴンに組みつき海に向かってもの凄いスピードで落ちていく。二体の龍が海面に激突すると、衝撃と水蒸気爆発で激しい水しぶきが舞った。

 その後を追いかけ、自分とシュナイダーも海中に飛び込んでいく。海底へと沈んでいくゼロとドラゴンを水流操作で移動して追う。自分は水中メガネ装備だが、シュナイダーは器用にも防風と水流操作で頭まわりを空気で覆っていた。中々のテクニシャンだ。

 ドラゴンが身体に纏っていた炎は消え、水中で呼吸できずにもがいている。なんとかゼロを振りほどこうと暴れるが、得意のブレスも吐けず口からは空気の泡が出るばかりだ。苦しまぎれにゼロに噛み付くが致命傷にはならない。

 ゼロには強化魔法もかかっているし、ダメージが入ってもすぐに回復魔法でサポートするのでそれを上回らなければ倒せないのだ。

 次第に抵抗する動きが鈍ってきたドラゴンへ近づき、比較的柔らかな脇腹へ黒龍剣を突き刺して魔力を込めて力を解き放つ。

 ドラゴンの身体は内側から爆発に耐えきれず、胴体に大穴があき力尽きて消えていった。ドロップを回収して急いで水面を目指す。シュナイダーと一緒にゼロにしがみつき、水流操作で海面を飛び出し上空へと上がっていく。


「ぷはぁー、荒技だったけどなんとかなったね」


 びしょ濡れになったが無限収納に海水をしまい乾かした。図鑑を取り出して確認する。


 92番 真紅龍ヴォルケイオス アイテム1 真紅龍の鎧 アイテム2 真紅龍の炎眼 アイテム3 ヴォルケイオスメダル


 なんと、強さ的にボスだろうとは思っていたが、アイテムが三つ落ちるとは思わなかった。これは初めてのことだ、何か特別なモンスターだったのだろうか。真紅龍の鎧は背中に炎の翼が生えて空を飛ぶことができ、炎に対する耐性もかなり高いとのこと。かなり良いアイテムだ。真紅龍の炎眼は交換所用っぽい。メダルが中々格好良く、角度によってヴォルケイオスに炎の翼が生えている第二形態に見える。

 さて大分沖合いに出たけど次はどうしようか。来た道を戻るか、南国へ向かうか迷う位置だ。

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