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77話

 忘れないうちにモニターを確保するため、市街地を目指して飛ぶ。他にも物資の確保をしつつ、家電量販店で良さげなのをいくつかいただいておいた。

 途中見つけた避難所に立ち寄り、情報交換と物資の提供をおこなう。結構厳しい状況だったようで非常に感謝された。たまに勝くんや慎太郎さん、後藤さんと連絡は取って近況は聞いている。

 ワイバーンの機動力と戦力のおかげで各地の避難所間の協力網はできてきているが、まだここいらまでは手が届いていないようだ。

 各地の避難所と連係が取れるようとりつぎ、レベル上げを手伝ってから海を渡ることにした。

 それからはワイバーンのテイムを手伝い、パワーレベリングのついでに新しいモンスターをさがしたりの日々を過ごした。ここら辺のモンスターで厄介だったのは、フレアバードという飛行系のモンスターでワイバーンのテイムをしているとよく邪魔された。


「うわ、また出たよ。数が多いし厄介なんだよなぁ」


 現在は避難所間の人員の移動を手伝っている。やはりスペースの問題があり、一ヶ所だけに人が集中するのは難しいからだ。なのでワイバーンをテイムして避難所間の移動が比較的容易になってからは、食料生産をする場所を定めて移住者を募って移動させたり、医療施設やインフラ施設の復旧なんかを目指して各地の避難所で活動が続いている。

 食料生産への移住希望者は結構いた。やはりモンスターのドロップだよりでは食事の内容がかたよるし、モンスターの討伐以外でもまわりに貢献できるので意外と人気だったようだ。


「じゃあシュナイダーお願いできる?」


 あいー、と慣れた様子でフレアバードの群れめがけてシュナイダーが飛び出していく。とたんにフレアバードに取り囲まれるシュナイダーだったが、冷静に一体撃破する。次の瞬間フレアバードは盛大な爆発とともに消えていった。

 周りにいたフレアバードは爆発に巻き込まれて、連鎖的に爆発して消えていく。自分の膝の中には謎空間経由でシュナイダーが戻ってきていた。

 フレアバードの厄介なところは散りぎわに強力な爆発をすることだった。しかも数が多いので、最初の一体がやられると連鎖的に爆発して大惨事になる。


87番 フレアバード アイテム1スクロール(中級火炎魔法) アイテム2 爆裂鳥の羽根


「お疲れシュナイダー、いつも悪いね」


 いいよ、これが安全で早いしねとかえしてくるシュナイダー。最初は危なかったからなぁ。追憶の広間にとんで助かったけど、初見殺しは肝が冷える。その時に以前約束したモニターやついでに追加の漫画、ゲームなんかを置いてきた。


「あ、そろそろ着きますね」


 目的地が見えてきた。ここに移住者を届けたらミッションコンプリートだ。ワイバーンに乗り切らなかったのでゼロに乗せた移住者に、目的地が見えたことを伝えると返事がない。振り返ると気絶しているようだ。起きている人も抱き合って震えている。事前にこんなモンスターがいるけど、対処はできるから心配はないと説明はしておいたのだが、驚いているようだ。

 空いたスペースに着陸すると、一緒に飛んでいたワイバーン隊も降りてくる。協力して気絶した人をおろすと、早速居住環境を整えたりの作業が始まる。


「佐藤さん、本当に助かりました。このご恩は必ずお返しします」


「いえ、珍しいモンスターを見かけたら教えてもらえれば自分としては満足ですよ」


「はい、見かけたら必ず連絡します」


「あ、それと一応進化の宝玉を渡しておきますね。レベルが上がれば使えるかもしれないので」


「ありがとうございます」


 この食料生産拠点のリーダーになるワイバーン隊の人に進化の宝玉を渡しておく。テイムしてすぐに使ってみたのだが効果がなかったのだ。

 野性のモンスターには使えるのにテイムしたてのワイバーンには使えない。モンスターとの信頼関係やなつき具合とかは野性のモンスターに使えるので関係がないだろうし、他に思い当たるのはレベルくらいだった。テイムしたモンスターはレベルがリセットされて1になる。もしかしたらほかにも条件があるのかもしれないけど。


「それじゃあ頑張ってください」


「ええ、佐藤さんも」


 最後に握手をして別れ、本州を出て西を目指し飛び立った。

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[一言] 協力して気絶した人をおろすと、早速居住環境を整えたりの作業が始まる。 →協力して気絶した人を降ろすと、早速、居住環境を整える作業が始まる。
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