表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/166

68話

「ふぅー、危なかった。ゼロとシュナイダーも大丈夫?」


 二人からも大丈夫だと返事が返ってくる。咄嗟のことだったが間に合ったようだ。しかしあんなヤバそうな魔法を使ってくるとは、天狗ってのは恐ろしいもんだ。


「んにゃ? いらっしゃいませ人間さん。なんだかボロボロですにゃ」


「大丈夫ですわん?」


「こんにちは。それが結構強いモンスターに出くわして、緊急避難してきました」


「にゃるほど、戦闘中だったんですにゃ」


「ええ、少し休んだら戻ります」


「ごゆっくりですわん」


 しかし強力な魔法だった。雰囲気的に雷魔法だとは思うが、岩石鎧と身代わり人形がなければ危なかっただろう。咄嗟に追憶の広間にやってきてしまった。

 魔法が発動する直前、ゼロとシュナイダーは謎空間に戻してあるので怪我もないようだ。

 自分はといえば、魔法の発動で動きが硬直している天狗にナイトランスをぶん投げてから追憶の広間にやってきたので、魔法をくらってしまっていた。

 図鑑を確認するが、どうやら天狗は健在のようで登録されていない。まぁ隙があったとはいえ、こちらの魔法の軌道を変えてくるような奴だ。

 傷も癒して息も整ったので天狗にリベンジをしにいく。幸いあの大技は発動までに時間があるので、次に使われたとしても余裕を持って回避できるだろう。


「それじゃあ行きます。お邪魔しました」


 ねこさんいぬさんに見送られ、再び天狗のいる山頂に戻ると、片翼と右肩から先を失った天狗が立っていた。苦し紛れに放ったナイトランスがあたっていたようだ。

 左手には剣を持っている。杖と同じように没収しようとするが、どうやら剣はドロップ品ではないのか収納できない。

 しかし大分弱っている。チャンスだ。ゼロとシュナイダー、だめ押しでリビングソードも呼び出す。天狗は烏天狗を呼ぶこともせずに、一方的に攻撃されていく。

 さきほどの大技で消耗したのか、片翼を失い飛ぶこともできないようで、さらには瞬間移動のような技や、遠距離攻撃の軌道を変えることもできない様子だ。

 それでも片腕に剣一本でこちらの遠距離攻撃をたくみにさばくが、そこは多勢に無勢。着実に弓矢や魔法でダメージを与えていった。


 身体中ボロボロになった天狗がついに倒れ、霧のようになり消えていく。


 73番 クラマテング アイテム1 大天狗の錫杖 アイテム2 テングメダル


 メダルが落ちたということは、やはりボスとかユニークモンスター的な存在だったようだ。大天狗の錫杖の説明を見る。どうやら雷と風の力を大幅に上げる効果があるようだ。

 もし、身代わり人形もなく追憶の広間に避難できなかったら。そしてあの大技を使う時に、天狗がこの杖を持っていたらと考えるとゾッとする。

 山頂の大岩の上から辺りを見渡すと、広範囲にわたって木々がなぎ倒され、落雷のせいで火もついている。とんでもない環境破壊だ。

 このままでは山火事になるかもしれない。倒れた木々を収納し、消火活動を行うことにした。


 作業も終わって、移動しながらさきほどの天狗戦を振り返っていた。こちらと拮抗するパワーと強力な魔法、遠距離攻撃の軌道を曲げる謎パワー、瞬間移動に飛行能力。攻守速揃った強敵だった。追憶のダンジョンのボス部屋で戦う時には、こちらももっと強くなっておく必要があるだろう。なんせ追憶のダンジョンでは戦闘中、ダンジョン外に離脱できない。

 シュナイダーがあの大技魔法のスクロール欲しかったねと言ってくる。


「ドロップが杖とメダルだったからねぇ。広範囲だしあの威力は魅力だよな、あまり街中でぶっ放すこともできなさそうだけど」


 魔法を撃った後の天狗の消耗具合をみると、安易に連発はできなさそうだが、決定打にはなりそうな威力を持っていた。是非とも入手したいところだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー ツギクルブックスの作品紹介ページに飛びます画像をクリックするとツギクルブックスの作品紹介ページに飛びます!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ