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122話

 各地の避難所を回りながら、新しいダンジョンやモンスターを探しつつ地元を目指して飛ぶ。

 中々お松さんの旦那さんは見つからないが、江戸時代の人ということもあり、避難所では当時の庶民の生活を語ったりして大変人気がある。

 掲示板や口コミで、自分が江戸時代の幽霊を仲間にしているとの情報がかなり周知されているらしく、避難所を訪れるとお松さんへの講演依頼をされるようになっていた。

 最初は何を話せばいいのかと戸惑っていたお松さんだったが、最近では慣れてきたのか結構饒舌に当時の生活や、自分が人柱にされた出来事を語って聞かせていた。

 聴講者は当時の人間から語られる江戸時代の暮らしに真剣に耳を傾け、人柱にされたところで涙を流し、現代を旅するお松さんの生活を聞いて笑顔をこぼしていた。


 そんな時自分が何をしていたかと言うと、物資の回収を手伝ったり、周辺にダンジョンがないか調達班の手を借りて探索をしたりしていた。

 そんな生活を送りながら旅をし、雪がちらつき始めたころ、地元の避難所へとたどり着いた。

 事前に連絡を入れておいたので、避難所の人たちが手を降り出迎えてくれる。ゼロに乗ったまま誘導された広いスペースへと降りていく。ワイバーン隊の発着場かな。


「ヒデ! 元気してたか?」


「カツ君、久しぶり! 何とか生きてるよ」


「はは、元気そうだな。ゼロとシュナイダーも久しぶり。それで、そっちの人形が……」


「お松です。お兄さんには大変お世話になっております。よろしくお願いいたします」


「これはどうも、大原勝志です」


 シュナイダーから降りたお松さんとカツ君が自己紹介を済まる。すると、遠巻きに見ていた子供たちが寄ってきて、ゼロとシュナイダーと遊んでもいいか尋ねてきた。

 本人たちに確認をし、良いよと許可すると子供たちがゼロとシュナイダーに群がる。二人も子供の相手は慣れたもので、怪我をさせないように相手をしていた。


「しかし聞いてはいたけど、ゼロのやつでっかくなったなぁ。前の倍くらいあるんじゃないか?」


「それにかなり強くなったよ。皆のワイバーンも進化できればいいんだけど、レベルが足りないのか今までの避難所のワイバーン隊は無理だったね」


「なるほどなぁ。まぁ、そこら辺の話は外に出てる奴らが帰ってきたらまた詳しくしようぜ。おばさんたちにも顔見せにいこうぜ」


 お松さんはどうするかと聞くと、自分の両親に挨拶しておきたいと言うので一緒に行くことにする。ゼロとシュナイダーに夕飯前には迎えにくると告げ、お松さんを抱き抱えて母さんの元へと向かった。


 なんだろう? なんだか凄く見られているような気がする。移動中やたらと視線を感じ、気になってカツ君に聞いてみる。


「ねぇカツ君。なんだか凄い見られているような気がするんだけど、気のせいかな?」


「見られてるって、ヒデは結構有名人だからな。当然じゃないか? それにお松さんも美人だしな」


「あら、勝志さんはお上手ですね。DPプラス五点です」


 DP? と首を傾げるカツ君。DPとは旦那様ポイントの略で、各地の避難所でお松さんがこれはと目をつけた人へ着けているポイントだ。

 結構ポイントのつけ方もガバガバなので、今のDPランキングは一体どうなっているのだろうか。前に聞いてみた時は、お松さんはしっかり把握しているようだったけど……

 そうこう話している間に母さんのいる教室へと着いた。前に来た時と変わらず、チクチクと縫い物をしている。


「母さん、ただいま」


「秀一! あんた……」


 感動の家族の再会だ。と言ってもメールでやりとりはしていたので無事なのは知っている。今日戻ると連絡もしておいたし、そんな驚かなくても。


「安全な所でくらい鎧は脱いだらどうなの?」

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[一言] 避難所の人たちが手を降り出迎えてくれる。 →避難所の人たちが手を振り出迎えて呉れる。
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