9/9
エピローグ
ドラゴン討伐は容易だった。そして、私は化け物と呼ばれるようになった。楽しかったのは最初だけであった。クソゲーだな。
私はその後も彼と一緒に冒険をし、魔王を殺し、歴史に名を残すために必死に戦った。エリートになるためだ。彼は結局は死んでしまったが、私の心の中では生き続ける。
そういえば、旅の途中で私の幼馴染みと学校の同級生に会った。今となっては良い思い出だ。私は人間をやめてしまったので、彼らと戦うことになった。簡単に殺してしまった。
私の物語はまだ終わっていない。誰か私を殺す存在が現れるのを心待にしている。
数百年の時を経て、私は孤独に生き続ける。
私は最後まで諦めない。絶対に日本に帰るんだ。変える場所がもうなくても、それしか私には残っていない。
私は本当は誰かに認めてもらいたかっただけなのだ。
私の命は呪いにより現世に縛られているが、いつかはこの呪縛を解き放って帰る場所に戻りたいと思う。