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白黒世界で独り語りを

作者: びいず

 空白の白で染め上げた

 純白の正義振りかざして

 見上げた空 降りしきる白雪の儚さを

 知ったのはいつだったかな


 独り語り 続けるのは

 淘汰されるのが怖いから?



 目映い白 無個性の白

 灰色の僕が紡ぐモノローグ


 単色の世界 溶けていった

 僕の胸の 奥底のグレー

 真っ白な未来に、ほの暗く染み込んだよ





 真っ暗い黒が侵食した

 漆黒の悪に目を背けて

 カラー・テレビ見ながら浮かべた黒笑

 映る街並みは 今日もグレーかな


 一人芝居 終われなくて 新しい色を見つけるまで



 闇深い黒 没個性の黒

 灰色の僕に語って独白を


 モノクロの世界 呑まれていった

 僕の胸に 積もった灰は

 真っ黒な過去を、ほの暗く照らしたよ







 素敵に笑ってた君は きっと(こせい)を持ってたんだうと

 羨ましさと愛しさに 涙を流したけれど

 

 フルカラーで人生(いま)を見たいよ


 嗚呼 今思えばモノクロの此所には、やっぱり君も



 君も――――





 無個性の白 没個性の黒

 灰色の僕が紡いだモノローグ

 この声が誰かに届くなら

 僕はきっと彩りを知るよ




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