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リスク無しの神様転生チートをお願いします。  作者: てらにうす
第1章 邪神>テラ
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9 不運は連続で

翌日目が覚めたらポトフのおっさんはすでにいなかった。まぁ見たわけじゃないがおっさん声だったし、おっさんだと勝手に思ってる。


それから3日ほど日に1度の食事が差し入れされ、忘れられてるんじゃないかと思うほど放置された。


食事係に話しかけても全部無視されたので諦めてこの世界について考えてみたが、流民で牢入りの俺に出来ることなんて現状ない。


結局なるようになるさと開き直るしかなかった。


明けて4日目の昼ごろ、騎士っぽいのが1名(プレートメイルつけてたからそう思っただけ)とローブを羽織ったいかにも魔術師っぽいのが1名、警備兵らしきもんが2名俺の牢にきたわけだ。


『出ろ!』 


警備兵に手錠をかけられ引っ立てられる。

階段を上り、取調室らしきところへ連れ込まれた。


『お前のために今俺ら4人の時間が浪費されている。それが最少で済むよう祈っておく。』


頼んでねぇけどな。どうやら話役は騎士がするようだ。


『とりあえず・・チープ殿お願いします。』


『うむ。』


まぶしっ!

魔術師っぽいのが俺に光をあてた。呪文らしきものもなんかいってたが何語かさっぱりわかんねぇな。


『む、これは・・。カラ殿見られよ。』


魔術師はもってる水晶っぽいのを騎士にのぞきこませた。


『な!貴様、流民か!』


あれは鑑定だったのか・・。ポトフの言葉が思い出される。ハードすぎだろ・・。


『なんと!流民だったとは・・。』『流民の分際でシーラ様を呼び捨てにしたのか!』


「ぐふっ。」


警備兵らしきのに警棒でおもいっきりぶっ叩かれた。一発で気が遠くなってくる・・。


「がはっ・・。つめてぇ!」


魔術師の魔術なんだろう。気が遠くなった瞬間、水をぶっかけられたらしい。


『我々の前で居眠りとはいいご身分だな。流民ならば詮議する必要もないか。警備兵の二人!』


『『ははっ!』』


はぁはぁ・・。いてぇしつめてぇ・・。


『本来なら壁役にでも送るんだがな、ここまでひょろいと壁にもならんだろう。

試し切り用として警備兵に下げ渡す。戦争が近いからな、警備兵も人殺ししたことないと困るだろう。』


『了解しました!新人がいますのでちょうどよかったです!』


じょ、冗談じゃねぇぞ!虫けらみたいな目でみやがって!俺がてめぇらと何が違うってんだ。

大体人助けして、ちょっと名前を呼び捨てにしたくらいで試し切り用だと?!


「ふ・・ふざけんじゃねぇ!ぶべらっ。」


警備兵の警棒でフルスイングされたようだ。う・・意識が・・。



どさり。



side 警備兵Aサイ


『では、これにて解散とする。チープ殿お手数かけました。戻りましょう。』


『そうですな。流民のためにわざわざ城から来たと思えば腹も立ちますがな。

カラ殿もお疲れ様でしたぞ。』


騎士殿と魔術師殿は連れだって城へ戻っていき、流民は我々に下げ渡された。


「久々の試し切り肉人形だな。本当はお前も使いたいだろうトス?」


隣りの相棒へ話しかけるとトスはしょんぼりした顔で応じた。


『だなぁ・・。前の戦の時俺うまく殺せなくてもう少しで死ぬとこだったからな。

正直練習したい気持ちはある。その点サイは前回の戦の時もしっかりやれてたからな。うらやましいぜ。』


「フフフ。一線を如何に超えるかだけさ。ほんとならトスにやらせてぇけどな。

騎士殿にああ言っちまった以上、新人に渡さんと後でばれたら洒落にならんしな。」


『わかってらぁな。まぁ賭けにはばっちし参加しようぜ!どこに賭けるかなやむなぁ!』


切り替えたようで賭けの話になると途端にニコニコになるなトスの奴・・。


「やっぱ新人だしな。一発で首とばせたりはねぇだろ。俺は右手に銀貨1枚賭けようかな。」


『右手は王道すぎじゃねぇか?俺は右足だな。最初から首狙う度胸はねぇとおもう。銀貨2枚いくわ!』


俺らの月給が銀貨30枚。つまり1日の生活費分だな。


「明日は演習場でお祭りだ!さてトスよ、明日の楽しみのために今日の仕事さっさと終わらせようぜ!」


『おう、今日の酒はうまくなるぜ!』


とりあえずこの肉人形を牢屋にいれて、逃げんようにしないとな。


「一番の新人っていうとやっぱモジンかな?あいつ、気が弱いから今度の戦争でも心配だしな。」


肉人形を引きづりながらトスにいうと、トスも考え込むような顔になる。


『おりゃモックもやべぇとおもったが、確かにモジンのほうが危ねぇか・・。

訓練で剣振るうのさえ、ごめんなさいって謝ってるからなあいつ・・。』


「だよな・・。ほんとは肉人形の足の健くらい切っておいてやったほうがいいんだろうがな。

それじゃあいつのためにもならんし、辛いとこだな。」


肉人形さえ切れねぇとなるとさすがに次回の大戦で戦死確定になっちまうからな・・。

なんとかこなして、モジンも一人前になって生き残ってほしいぜ。

そんな俺の考えを見抜いたのか


『大戦はひでぇからな・・。モジンに限らずモックももっと鍛えてやりたいよな。

でもよ、俺らだってよく考えたら充分死ぬ確率高いけどな!』


「ちげぇねぇや。まぁせめて後悔の無いよう毎日精一杯やろうや。」


そう言って肉人形を牢屋へ放り込んだ後仕事をきっちりと終わらせた。


side 警備兵Aサイ end



+++現在のステータス+++


名前 ???→テラ

年齢 20

出身 地球→不明

身分 出身地不明により流民

スキル(★1~★5まで)

   ★5 ジャッジメント(神罰LV2)

   ★5 マッピング(邪神クラス)立体地図を脳内で展開、敵対生物表示可

   ★1 自己鑑定(詳細LV1)

加護 邪神(地球)の加護

祝福 5不屈の意志(契約を破ると能力低下、契約を履行する限り能力倍加)

呪い 1黒き選択 2外道の道 3不信の心 4勇者への道 

   6殺戮の咎 7対立の導 8魔王への道

使命 神々により召喚された異世界人3名の抹殺(期限まであと50年)

流民の扱いは・・・。

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