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リスク無しの神様転生チートをお願いします。  作者: てらにうす
第1章 邪神>テラ
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7 牢の中で

すごい勢いで牢に放り込まれる。


『ここに入って反省しとけ!』

 

『ったくとんでもねー奴でしたね!不敬もいいとこだ。』


「つっ・・。」


体の節々が痛てぇ・・。ことあるごとに小突きやがって。

周りを見渡してみる。壁は土じゃねぇなしっかり煉瓦が組まれてる。


文明レベル案外高いよな。

トイレだって土に穴あけてるだけってわけじゃねぇし。


どうせしばらく出れることはねぇだろうし、場所が牢ってのが気が滅入るがこれからのことを考えるいい機会だ。


ごろんと横になる、アバラが痛いのを思い出したが我慢できないほどじゃない。


『お隣さんよ、返事はできるかい?』


隣の牢に人がいたのか。折角考え事しようとしてたんだがな・・・。


「ああ、だいじょぶだぜ。」


『どうせ暇なんだし話でもしねぇか?』


「かまわねぇぜ、俺の名はテラだ。よろしくなお隣さん。」


『ありがとよ、こっちはポトフってんだ。』


こちとらこの世界についちゃ何もしらねぇし探りいれて知識増やすか。


『おめぇさん、えらく荒く門番に小突かれてたが何したんだい?

ちなみに俺は盗みだがな。』


「こっちは第二皇女呼び捨てにしたのが目についたらしくてな。

不敬罪ってやつになんのかねぇ。」


『不敬罪かよ、そりゃおめぇさんこれから大変だな・・。

まぁ俺もおそらく壁行だろうがな。』


「壁行?なんだそりゃ?」


『??おい、お前まさか流民か・・?』


ドクンと心臓が大きく高鳴る・・いきなり致命的なミスか・・?

流民って一発でばれたぞ・・。


くそ邪神のやつ少しは予備知識くらいくれても罰あたんねぇだろうに・・。


『あー、いや。俺も壁行だしな、おめぇが流民でもまぁいいか・。

今時壁行さえ知らないやつなんてそれここそ、流民くらいしかいねぇよ。

どっから流れてきたかはしらねぇけどよ、暇つぶしになんか聞きたいことあったら教えてやるよ。』


助かった。何とかうまく話しつないで情報をえねぇとな・・。


「ありがてぇ・・。両親共に流民でな、僻地で暮らしてたんで常識なんてさっぱり知らねぇんだ・・。」


『そりゃ難儀なこった。にしてもなんで要塞都市なんて騎士団の巣窟にきたんだ?どう考えてもシンドレアにはいれるわけねぇだろ?』


「恥ずかしい話だけどよ・・そんなことさえ知らなかったのさ。僻地じゃ食い物がなくてな、口減らしのために出てきたんだがシンドレアほどの大都市なら仕事に有りつけるかなとな・・。」


『・・・。俺だって盗みするほど貧乏だがよ、ちったぁものは知ってるぜ?僻地ってのはほんとひでぇとこなんだな・・。

何から話したもんかな、話からでてたしよ壁行からにするか。

今エンタリウム30年だろ?来年っつてももうすぐだが、いよいよエンタリウム大戦だからな・・。

戦となるとよ前衛がいるだろ?つまりそういうことよ。

最前衛の肉壁ってわけさ・・。まぁ運が良くても部位欠損ってとこか・・。』


「はぁ?まじかよ!大戦って・・。」


くそっ!呼び捨てにしただけで最前衛とかありえねぇだろ!くそっ!

いや 落ち着け!今は情報を少しでも引き出さねぇと・・。


そいや邪神のやつ戦乱の世とかいってたな・・


「それでエンタリ?なんちゃらって大戦はどれくらいの規模になんだ?」


『はぁ?!お前ありえねぇだろう!流民とはいえこの世に生きるものでエンタリウム知らねぇとかさすがにねぇよ!・・、おめぇほんとに流民か?いくら流民で両親がいるなら絶対それくらい知ってるはずだろ。』


くそうっ、またミスかよ・・。手さぐりしつつだからな。

両親は死んだことにすりゃよかったか・・。


「両親はよ、俺の面倒みる時間なんてこれっぽっちもなかった。身を粉にして働いてな。それでも食っていけねぇ。僻地にいる流民なんてそんなもんさ。」


クールに、当たり前って感じの声色で!

こんなとこで会話打ち切られてもマジで困る。


『・・・。ほんとかよ?そもそも戦に駆り出されるのが嫌で餓死覚悟で僻地いくのが流民なんじゃねぇか。

おめぇさんがしらねぇってんなら、両親がそんなことさえ教えちゃいねぇってことだよな。まぁいいか。』


ふぅ。心臓に悪いな、俺は無口のほうがいいんだろうがそれじゃ情報引き出せないしな・・。


『エンタリウム大戦に全く貢献しない流民ってのはほんと寄生虫としか見られてねぇな。田畑耕して税を納めるわけでもねぇしな。

おめぇ運がいいよ、俺だから愚痴で済むがよ流民ってことが都市の住人に少しでもばれたら叩き殺されるぞ?奴隷とさえみてねぇからな・・。』


まじかよ・・。奴隷以下だってのかよ。


しかもどうやら流民ってのは戦争に敗れて奴隷にならないように逃げるとか、戦争が嫌で決まった住処を持たずに兵役を逃れるって思ってたがこの世界じゃどうもかなり意味合いが違うらしい。


「なぁポトフ、さっきエンタリウム30年って言ってたろ?戦争もエンタリウムって名が付いてる。

俺は生まれてなかったがエンタリウム元年ってのは一体何があったんだ?」


『おっし、驚かねぇよもう!おめぇ声は大人だが知識は5歳児くらいだな・・。そもそもだな・・』


このとき語られたポトフのこの世界の常識、エンタリウムについてを聞いたとき思ったのはやっぱり邪神は邪神だなと実感したことだった。


それくらいとんでもねぇ世界にとばされたんだなと・・。



+++現在のステータス+++


名前 ???→テラ

年齢 20

出身 地球→不明

身分 出身地不明により流民

スキル(★1~★5まで)

   ★5 ジャッジメント(神罰LV2)

   ★5 マッピング(邪神クラス)立体地図を脳内で展開、敵対生物表示可

   ★1 自己鑑定(詳細LV1)

加護 邪神(地球)の加護

祝福 5不屈の意志(契約を破ると能力低下、契約を履行する限り能力倍加)    

呪い 1黒き選択 2外道の道 3不信の心 4勇者への道

   6殺戮の咎 7対立の導 8魔王への道

使命 神々により召喚された異世界人3名の抹殺(期限まであと50年)


ポトフさんは意外と物知りです。

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