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リスク無しの神様転生チートをお願いします。  作者: てらにうす
第1章 邪神>テラ
21/165

21 迷賊

さて、右腕切り落としたやつが前方を必死になって走ってるわけだが。

あいつ俺が着いていってるのきづいてないのかねぇ・・。


『はぁはぁ、いでぇよおおおお!血もたくさんだ!死んじまうよ!いそがねぇと。走れ俺!』


必死に走ってるんだろうが、すでに意識が朦朧としつつあるんだろうか。歩きならがら叫んでるだけだな。


4階への階段をスルーしていく。

ほほー、5階が拠点か。地図を開くが地図上本拠地になりそうなスペースねーんだけどな・・。


『頭ー!頭ー!腕がいてぇんだ・・。血がねぇんだ・・。はぁはぁ・・。』


頑張れ!まだ着いてないぞ!左手で壁を支えに必死に歩く迷賊。俺は心の底から応援した。


『あとすこじだおべ・・もうずごじなんだ・・。』


ふむ、地図を広げこの先の行き止まりを確認。この階層の端だぞこの先?

他の階に比べてもここから先があるなら随分いびつな気がするが。

やっと行き止まりまで来たか。ちゃんと着けていかねぇとな。


『づいだ・・。』


行き止まり正面の壁をドンドンドンと3回叩いた。すると反対側からだろうか、ドンドンドン同じく3回。


『フォークブラウンは?』扉の奥から声がする。


『はぁはぁ・・。しすべし・・。』


『フォークブラウンは?』


『はぁはぁ・・。ゆるさじ・・。』


ギギギと岩が開く。まじで奥があんのか。っと俺も一緒にいれてもらわねーとな。


右腕がない賊を支えるふりをしつつ背後から指で心臓を貫通しておく。


「おつかれさん。助かったわ。」


こっちを見て目を大きくするも、がふっと血を吹きだしてがくがく震える賊に小声で礼を言っておく。


「大丈夫か?!おい、手伝ってくれ!こいつもうあぶねーんだ!」


『なんだと?!』


慌てて扉の見張りが担ぐのを手伝おうとする。拠点側の扉の近くは小さなスペースになっていて、椅子とテーブルが置いてある。見張りは2名か。賊を拠点側に移動させ二人と共に賊の様態を見るふりをしながら周りをさっと見渡す。ちっ!通路の奥からこの小部屋っぽいとこは丸見えか・・。

しょうがねぇしばらく演技するか。


『残念だが・・。もう死んじまってるな。』『一体何があった?それに他の奴らは?』


「さっきまで生きてたんだがな・・。まだ生きてる奴もいるはずだ。中ボス前の通路だ!」


『分かった!お前は頭にも報告しろ!報告が終わったら俺たちがいない間この扉を見張ってろ。』


『急ごうぜ!』


単純だなお前ら・・。扉が開いて向こう側に出る瞬間を見計らって2名の首を飛ばす。

すぐに閉まったから多分見えてねぇと思うんだがな。少し待ったがこっちに誰もこない。

ばれてないっぽいな。

それにしてもこの扉、拠点側からしかあけられねぇのか・・。ボタンっぽいのがある。

もし内部で内乱でも起こって全滅したらどうすんのかねぇ。


通路を抜けるとまた小部屋だった。この小部屋から入口まで見えるな。誰もいなくて助かったが。

先に進もうとするが、小部屋の奥は扉だった。さっきと同じでいいのか?


ドンドンドンと叩くと 相手もドンドンドンと返す。


『フォークブラウンは?』


「死すべし。」


『フォークブラウンは?』


「許さじ。」


ギギギと扉が開く。正解かな。にしてもこりゃ密偵とか入り込める場所じゃねぇな。

いい拠点になりそうだ。扉に入ると、見張り役が話しかけてくる。


『用件は?』


「中ボス前の通路で仲間が惨殺された。その報告だ。」


見張りの顔に険しいものが浮かんだが、役目を思い出したらしい。


『頭は3Fの執務室だ。』


扉の中にはいったが・・。なんだこりゃ。畑がある・・。おまけにいつの間にか日の光がさしてやがる。

ここダンジョンの中だぞ。畑区画が終わると居住区に着く。


シンドレアの都市民宅のような普通の住宅が並んでる。まさかダンジョンの一角に街があるとは。

中央にちょっと大きめの建物がある。3階建だしここか。これは賊なんてやさしいもんじゃねぇな。

確実に軍ほどの勢力がある。


大きな建物にはいると案内役が執務室へ先導してくれる。まぁ敵さんの護衛役でもあんだろうけどな。


『頭、ダンジョン内で仲間が惨殺されたらしくその詳細報告らしいです。』


『入りな。』


扉が開き中にはいる。声を聞いたときまさかと思ったが頭が女だとは・・。

髪は赤色ボブカット、目は若干糸目で色も赤、口は小さめ。まぁ美人なほうだろう。

まいったな。やっと出会った女が殺さにゃいかんとはねぇ。

扉が閉まる。女の周りに護衛1、俺の周りに護衛2で合計3名に頭か。しかし護衛のうち1名は女っと。


『んでまだなんか話すことあんのかい?』


刀っぽいのに手をかけた女頭がいう。さすが頭になるだけあって速攻見抜いたようだ。

慌ててないのは自身の腕に自信があるからかねぇ。


「んー。まぁ惨殺されたのはほんとだぜ?俺がしたんだけどな。」


『な。。なに!』『なんだと?!』


慌てて武器を構え俺から距離をとる俺の周りの2人組。


『へー、ソロでここまでやってきたのかい。やるじゃないかあんた。』


ニヤリと笑う赤毛女。男がやると腹立つが女がやると若干エロいな。結構いい女だしなー。どうしよう。


「頭が女と思ってなかったんだよなぁ。男なら即殺でよかったんだがな。

結構美人だし正直殺すの悩んでるよ。」


『言うじゃないか。3人以外にも護衛はすぐ呼べるよ?まぁ私に腕に自信あるがねぇ。』


「いちお聞いとく。お前ら全部俺の部下になる?」


『ふざけんな!』『ひょろ男のくせに調子のんじゃねぇぜ!』『・・・。』


「武器抜いたらもう開戦ね。助けないから。」


『お前ら待ちな!んで、仮にあんたの部下になったとしてうちらの悲願とか待遇はどうなんだい?』


『頭?!何いってんですか!』『どうかしちまったんですかい!』


『聞いてみたいだけさね。』


「悲願ね。んなこと言われても知らねぇしな。待遇か。今と変化なしでいいんじゃねぇかな。」


すると今まで一言も話さなかった女の護衛が女頭に向けて口を開いた。


『この男危険です。今すぐ始末したほうがいいかと。』


本人を前に言いたい放題だな。


『まぁまちなよ。とりあえず話をしてみようじゃないか。それで駄目なら殺すだけさ。』


『頭甘すぎですぜ!こいつは同志を少なくとも5人以上殺してる!』

『同感ですぜ。』


しかし女頭の一睨みで黙る男連中。


「んで?何を話すんだ?」


『こんなとこまで来るくらいなんだ。あんたもこの国から追われてんだろ?』


「まぁな。いいねぐら探してここまで来たってとこだ。」


『ねぐらだって?!ぷ、ははははは!面白い男だね、迷賊のアジトにねぐらを奪いに来たってのかい。』


刀にかけた手を離し腹を押さえて笑い出す頭女。


「お前らだってこんなとこにとこに隠れてんだ、後ろ暗いところたっぷりだろ?」


『ふざけんな!俺らは崇高な目的にために!』


『黙んなって言ったのが聞こえなかったのかねぇ、今はうちが話してんだ・・。』


護衛の顔が蒼くなる。

へ~、少なくともこいつらより強くないとこんな顔色にはさせられねぇよな。


『んで、あんたはねぐらがほしい。でも誰の下にもつきたくない。

だから、このアジトの頭であるうちを殺してとっちまおうとした。ってことかい?』


「まぁ大雑把に言えばそうなるな。」


『うーん。うちらの悲願を叶えてくれるなら下ってもいいよ?』


『頭!こやつ絶対に禍根を残します!頭がやらないなら私が!』


女が剣を抜こうとする。が、女頭が鞭をひゅんっと振るい女護衛の手を打った。

うっと手を押さえ蹲る女護衛。男護衛も驚いてるようだ。


『うるさいねぇ。イゼア、今のはあんたの命を救ってやったんだ。

こいつに殺気飛ばして武器抜いたら間違いなくあんた殺されてたよ。』


へぇ・・。この女。身体だけじゃないな。


『ううっ、こんなひょろい男に私が負けるわけがないです!』


『どうもこいつらがいると話が進まないねぇ。お前らちょっと外に出てな!』


さすがに逆らったらまずいことが分かったのだろう。3人とも俺を睨みつつ出て行った。




+++現在のステータス+++


名前 ???→テラ

年齢 20

出身 地球→不明

身分 出身地不明により流民

所持金 銀貨53枚

スキル(★1~★5まで)

   ★5 ジャッジメント(神罰LV2)

   ★5 マッピング(邪神クラス)

       (敵対生物表示可、建物家屋検索可能。味方検索可能。)

   ★1 自己鑑定(詳細LV2)

加護 邪神(地球)の加護(全ての言語の読み書き可能、会話可能)

祝福 5不屈の意志(契約を破ると能力低下、契約を履行する限り能力倍加) 

呪い 1黒き選択(発動中) 2外道の道(発動中) 3不信の心 

    4勇者への道 6殺戮の咎 7対立の導 8魔王への道

使命 神々により召喚された異世界人3名の抹殺(期限まであと50年)

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