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リスク無しの神様転生チートをお願いします。  作者: てらにうす
第1章 邪神>テラ
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1 そもそもの始まり

初投稿です。拙い文章力ですが、お目こぼしお願いします。

 選択はいつも突然やってくる。


 人は言う、「後悔の無いように今を精一杯生きよう。」「一度しかない人生失敗を恐れず進もう。」


一般的に言われていることだ。そう、ここで重要なのは言われているってこと。実感できるか?無理だろ?


今このときが俺の人生の分岐路だ!と感じられる人間が生命の危機以外で本当にいるのか俺は疑問に思う。


あの時こうしていればって思えるのは過去だからだ。もっと落ち着いていれば、こんな選択俺はしねぇ!なんて言い訳するのも過去だから。


だからもう一度選択できたとして、より良い選択ができるのかと言われればやはり答えは「NO」だろう。


そしてそんな俺はやっぱり屑なんだろうなと自分ながら思う。

だがしかし、生命の危機があるのなら話は別だ。


まぁなにが言いたいのかっていうと、つまり今俺はさくっと死んだ。

死因は自転車でトラックに特攻した結果の出血多量だろうな・・・、別になんてことないごく普通の交通事故だ。

神が間違って俺を殺したとかそんなお約束な展開も当然ない。


だが、死んだのに意識があるって時点で俺は軽くハイになってたんだ。

まさか死後の世界なんてもんがあるとはな・・。


しばらく興奮してたがふと周りを見ると背景が白一色で俺の眼前に巨大な扉が3枚ある。


扉の上には、輪廻と転生と消滅ってのが書いてある・・・おいおい自分で運命きめるのかよ。。どう考えても誰も消滅なんて行きそうにないんだが・・・


まぁてわけで俺は素直に転生の扉に立つ。

誰だってこれだろ?よく小説でもあるしな!


だがしかし・・・扉の前には・・・(転生項目を満たしていません。)の文字


「はぁ?!なんだよこれ!お約束の展開じゃねぇのかよ!」


俺は当然激怒したさ!だってそうだろ?輪廻するならなんで意識もたせんだよって話だよな・・・死んだ時点でさくっと輪廻コース行でいいじゃねぇかよ!


理不尽な思いからしばらくぼーっと扉を見てたが変わるわけもない。


「くそ!どうにかこの扉あかねぇかな・・」


必死に引っ張るがびくとも動かない、当たり前か巨大すぎるしなこの扉・・転生への未練が捨てきれずかなり長い間扉をどうにかできないか試してみるものの徒労に終わった。


その時馬鹿でかい声が周りに響き渡る。


『選択の時まであと1分です。残り55秒・・』


選択も何もありゃしねぇじゃねぇか!

しょうがねぇやけっぱちになりつつ輪廻の扉の前にたった。


輪廻扉(輪廻項目を満たしていません。)

え?!なにそれ!俺消滅?!もうそれしか余ってないよね?!ひどすぎる・・。


『残り5,4,3,2,1,0 空間内にいる対象1名に対し選択のときを発動します。』


そして俺は光に包まれて・・・


 







『ハイお疲れ様~、いい画像とれた!ありがとな!』


嬉しそうに響き渡る声に普段冷静沈着な俺もさすがに理性さんが仕事辞めそうになったわ。


「・・・。いくらなんでもひどくね?!」


自分でも青筋が浮かんでるのがわかるな!


『そう?むしろ感謝してほしいな、君さ・・俺が介入しなかったら消滅だったのはほんとだよ?』


まじですか。。。


『うん、むしろ何にも努力せず何にも技術を手に入れず楽な道に逃げるだけの君がどうしてそれ以外あるのか逆に聞きたいね。』


すーはー、すーはー。イライラするけど少々落ち着こう。


まぁ生き方云々は、確かに転生できるほどの何かを残せたわけじゃないな。


ていうか、俺しゃべってねぇよな!王道的に考えてやっぱり神かねぇ。


『神は神だけど一般的には邪神かな。いやーそれにしても君すごいね、さっきから君の人生さっと見たけどここまでチャンスをどぶに捨て、期待を裏切り、自分に怠惰で無関心なのは数百年ぶりだよ。』


ニヤリと笑う邪神。


『まぁそういう訳で、余りのレアっぷりに思わず消滅止めちゃったよ(笑)』


・・・。テンション上がってたのが一気に下げられた。ありえない展開で逆に通常に戻ったって感じだな

「邪神ですか・・それでも神様なんだし敬語のほうがいいですかね、まぁ自分でもどうかなって思いますがね正直。」


『敬語なんて別にいらないよ、邪神だから敬れたことなんてないしね。

まぁ思っても努力への道のりが開かないのが君だよ、さすがに僕の目に止まるだけある、屑だね。欲望型のほうがまだましだね、少なくとも自分の欲望満たすための努力怠らないしね。』


ニコニコしてえらい毒舌だな・・・。

それにさっきからこの邪神さんの声を聴くたびに無性に頭が痛くなるんだが・・


『そりゃそうさ(笑)これでも神の一柱ではあるしね、抑えてるけど威がでちゃってるんだろうね。・・・うーん、消滅させるのもやっぱりもったいないし異世界おくってみるかなー・・。』


俺の意思は関係ないのか・・


『ないよ。もうわかってると思うけどよくある異世界渡りだよ。』


渡り?転生じゃないの?


『異世界転生とか憑依とかは結構手続きがめんどいしね、それに正規の転生・憑依は神が世界のバランスを保つためにしっかり管理してて僕じゃなかなか手が出せないんだ。その点渡りなら放り込むだけだけからね、事故で済むのさ。』


なんか邪神ってので薄々わかってたけど、俺なんも無しに異世界行になんだな・・。

チートとまではいわんが言葉くらい通じるようにしてほしいんだが・・。


『チートねぇ・・生前に行った努力がポイントになるんだよね、悪でも善でも努力普通するでしょ?転生する場合はそのポイント使って特典付与すんのが普通さ。』


となると俺の場合は0か・・・。


『ご名答!でも即死すんもつまらんしね、色々付与するよ。』


え?でも俺0ポイントじゃないのか?ボーナスポイントってやつ?


『いやいや、僕邪神だよ?ボーナスなんて神の特権さ。

でも大丈夫!色々搾り取ってなんとかチートっぽくしてみるよ!』


搾り取って?!何を搾るんだ!

くっ、死んでから冷静沈着な俺のキャラがおかしなことなってるような。


『前の君はつまらないやつだったからね、色々改善しつつ・・あー無関心もいただけないな、生きてる実感を与えれば必死に努力するかなー。』


話しながらすごい勢いで邪神の手から光が放射されてるんだが・・・ う・・・なんだ気持ち悪い・・。


『ちょいちょいっと、うーんこんなとこかな。

さてこれから君が行く世界は当然戦乱真っ最中の世界にするよ!

生きてる実感を与えてまずは悪をなすにも努力をしてもらうよ!』


いやいや、ちょっと!悪をなすって俺悪役?!


『そりゃそうさ、僕邪神だもの。善をなすなんてそんな能力付与できないよ!まぁ邪神なりに生きがいをみつける手伝いはしたからだいじょぶさ!』


・・・。その笑顔がさすがに邪神だけあってこわいな・・。


『フフフ、君素の能力が低かったからねぇ・・第8解放までしちゃったよ!

さあ王道の「ステータス。」を唱えるんだ!』


「ステータス。」


ぶぉんという音がして脳内に視覚化して情報が流れる。


名前 ???→未設定

年齢 20

出身 地球→不明

身分 出身地不明により流民

スキル(★1~★5まで)

   ★5 ジャッジメント

   ★5 マッピング(邪神クラス)

   ★1 自己鑑定

加護 邪神(地球)の加護

呪い 1黒き選択 2外道の道 3不信の心 4勇者への道

   5不屈の意志6殺戮の咎 7対立の導 8魔王への道


・・・。すげーいっぱいいいたいことがあるんだが・・・。


「流民ってなんかやばそうな響きなんだけど!

それにスキルの量と呪いの数がおかしくね?!」


『いやーだから君ポイントないからね、呪いつけて不利な面上昇させてそれでも元から能力低いからね・・、僕もびっくりだよこれ・・まぁあんまり文句言われてもなんだしもう送っちゃうね!』


え?!ちょ、ちょっとまってくれよ!あまりにも理不尽な・・。


『じゃ王道で悪いけど落とし穴で!あ、忘れてた!使命もちゃんとあるよ!

ステータスにのせておくね。』


まっくらじゃねぇか!ひえええええぇぇ


『いやーここまで呪い付与できるなんてすごいやつだね!

じっくり見てるから楽しませてねー。』


落とし穴の暗闇をじっと見つめながらつぶやいた邪神はそのまま姿がうっすらと消えていった。

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