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見坊豪紀「ことば さまざまな出会い」三省堂
「私がことば集めをやるのは、おもに夜でして、だいたい八つの新聞に二時間、月刊誌に一時間、単行本に一時間というわりで読みます。これを毎日午後八時から十二時までやります。新聞だけでもおよそ二三〇ページほどになりますから、溜めたらたいへんです」―見坊豪紀
ことば採集に取り憑かれた人と表現するのが、最も適切なのではないでしょうか。三省堂で多くの辞書を生み出し、新明解などが著名なことば採集人、見坊豪紀のコラムやら講演記録やらを載せた本。
見坊豪紀という人に出会ったのはこの本が初めてで、ひたすらにことばを採集し続け、ぼくが気づかないようなところに面白さを見出したり、意味を見出したりするところに、感銘を受けました。
情報が多く流れる社会だからこそ、アンテナを張り巡らせて情報を採集するということが大事なんだなぁと思わされる本でした。