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78 ジークス帰還?

「スフ、エクス、チェン、サロム!」


僕はサロムと場所を入れ替わった。目の前の景色が変化し、食堂のような部屋になった。驚いたことに目の前にヒルがいて、僕をくすぐっているところだった。さらに悪いことに、体が思うように動かせない。


「ちょ、ヒル!待って、僕!僕!」


ヒルはキョトンとして僕を見たが、


「レイリ君に化けても僕は騙されないよ!」


と言ってくすぐってきた。サロムが僕に化けられるせいで、予想外にピンチだ。僕はヒルの後ろにいるステラさんに助けを求める視線を送った。ステラさんは食堂のイスに座りお茶を飲んでいた。なんでくつろいでるの?


「魔力隠しのネックレスをしてますわ。本物のレイリかと。」


ステラさんは落ち着いてそう言った。分かってたならもう少し早く止めてほしかった!はぁ、ヒルにくすぐられて疲れた。


「何してたの?よくサロム捕まえられたね?」


「女性の兵士に化けてたんだけど、僕が声をかけても無視したからね、魔人だと思って捕まえたんだ。」


チートイケメンならではの見つけ方だった。これはファインプレーだが、僕が解放してしまった。サエが滅ぼしてくれればいいけど、ヒーローっぽくない行動なので拒否するかも知れない。あと、よく考えて無かったけど復活の魔道具があるから屋敷の南側で滅ぼしても復活してしまう。ヒル達が動けなくしてたのは正解だった。僕の行動は裏目だ。がっかりしたが落ち込んでる場合でもない。


「ステラさん、動けるようにしてくれませんか?」


「5分間待って。自動で切れるから。」


ステラさんは肩をすくめて言った。自動でしか解除出来ないようだ。


「う、わかりました。それにしてもヒル、どうしてサロムをくすぐってたの?」


「滅ぼすにしても剣を使うのは残酷かと思ってね。笑いながら滅びた方が良いだろう?」


笑い死にさせようとしてたの?やられてる方は苦しいからね?一周まわって残酷だよ。


「そ、そうなの?滅ぼしても復活するから捕まえてるんだと思ったよ。」


「あ、確かにね!僕はそこまで考えなかったよ。ステラさんはそこまで分かっててサロムの動きを封印したのかな?」


2人でステラさんを見ると、ステラさんがちょっと気まずそうにしたが、すぐに取り繕った。


「当然ですわ。」


そう言ったステラさんの目は泳いでいた。


「ところでレイリ君と交替したってことはサロムはサエさんが倒すのかな?復活する場所に先回りしないとね。ステラさん、どこに復活するかわかる?」


「魔道具が四つ揃ってる時なら玄関だったようですけど、3つになるとわかりませんわ。北側の魔道具が壊されたのだし、少し復活ポイントが南にズレるのじゃないかしら?」


「よし、行こう!レイリ君はあと2分ぐらいじっとしていてね!」


ヒルとステラさんは部屋を出ていった。僕は動けないのでキョロキョロ部屋を見ているしかできなかった。


その時、突然大きな音が屋敷内に響いた。上の階からだ。さっき居た部屋は2階で、この食堂は1階にあるようだ。それにしてもサロムを滅ぼすのにあんな大きな音が出るとは思えない。ジークスが帰ってきて、戦闘になったか、禁書を取るために何かを壊した音に違いなかった。


僕は動けるようになったらさっきの部屋に戻るべきだろうか?ヒルを追いかけた方が安全な気がするが、サエとタロトが心配だし、だからと言って僕が行っても戦力にならないし・・・そんなことを悩みながら魔法が解けるのを待っていたのだった。

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