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72 ゴーヨクの屋敷へ

タロトの作戦に不安を感じつつ西門に着くと、そこに門番はいなかった。入り口には戦闘の跡が残っており、武器が落ちていたり傷のついた荷車があったりした。僕は一気に緊張した。サエとタロトも眉間にシワを寄せていた。自分達の考えが甘かった事を思い知ったからだ。この事態は予想できたはずだった。ジークスがゴーヨク邸に向ったということは、西門を通ったはずだ。当然すんなり通れるはずがないので、戦闘になるのは自然なことだった。


「ニンゲンの兵士を連れてるから、中にまぎれて平和的に通るかと思ってたが、甘かったな。国営軍が来るのを覚悟で一気に禁書を奪う気だ。時間がねぇ、急ぐぞ!」


タロトがそう言って走り出した。サエが後を追う、というか追い越してものすごいスピードで走って行った。待って?!ゴーヨク邸の場所知ってるのサエだけだよ!


僕とタロトは必死で見失わないようにおいかけたが、すぐに見失った。ただ、ゴーヨク邸がどこかはサエがいなくても分かった。騒がしい声が聞こえていて、少し先で煙が立ち昇っていた。戦闘の真っ只中のようだ、うう、行きたくない。


僕の躊躇はお構いなく、タロトは煙の上がっている屋敷の方に走り出した。僕もしぶしぶついて行った。街の人達は巻き込まれないように避難していて、それでも騒ぎが気になるのか遠くからゴーヨク邸を心配そうに見ていた。


ゴーヨク邸に着くと玄関の扉が開いていた。大人の人2人分ぐらいの高さがある立派な扉だった。建物も立派な扉がふさわしい大豪邸だ。領主様のお城と言われても信じてしまうぐらいだった。この中から禁書と神化の腕輪を探すのは時間がかかりそうだと思った。


まずはジークスを探さないといけない。ヒルと入れ替わった後にジークスと入れ替わる作戦だが、ジークスが危険なとこにいたら入れ替わった途端に大変な目に遭うかも知れない。例えば屋根から飛び降りてるところとか、兵士に切られる直前とかだったら僕が滅びてしまう。だからジークスの場所と状況を確認して、入れ替わるつもりだった。


僕とタロトは大きな声がする方を目指した。エンビスが操っていた兵士達は魔法が解けているはずなので、戦っているのはジークスとサロムだけのはずなのだ。


騒ぎの大きい部屋に行くと、そこはだだっ広い部屋だった。シンデレラの話なんかで舞踏会が開かれる場所のような、体育館ぐらいの広さの部屋だ。中央付近にジークスがいて、兵士が取り囲んでいた。入れ替わろうと考えて、兵士に囲まれるのは嫌だなと一瞬迷った瞬間に、ジークスが剣を一振りして周りの兵士が光の粒になって消えた。消える瞬間、兵士の中に良く知ってる顔がいることに気づいた。


アレンさんだ!


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