41 ヒルの用事を思い出す
「1000発?!一発の消費魔力が2だから、2000をそんな軽々と!レイリ君はさすがに魔力量がとんでもないわね…でも、いくら魔力が多いからって、あまり無駄使いしちゃダメよ。アイテムなしで回復するスピードは1日に1000ぐらいだから、連続して使う時のために節約しないと。」
なるほど、僕は魔力が無限だから関係ないけど、バレないようにそういう情報は憶えておかないとね!
そのあとにスフ、エクス、チェンのテストもした。呪文の後にヒルの名前を言うと、僕とヒルの場所が入れ替わった。ヒルが見えないくらい離れていても有効だった。でも、いつ使おう。僕がピンチの時にヒルと入れ替わったら、怒るよね?
使い道を考えていると、タロトが寄ってきた。
「なあ、ステラに聞こえないようにステラと入れ替わる呪文唱えてみてくれよ。」
「?なんで?もうテストしたし、急に入れ替わったらステラさんがビックリするよ?」
「名前を知らないと使えないんだろ?俺の見込みが正しけりゃステラは偽名だ。スフエク(スフ、エクス、チェンのことらしい)は発動しねーよ。」
半信半疑で使ってみると、タロトの言う通り発動しなかった。
「どういうこと?なんで偽名なんて使ってるんだろ?」
「まぁ理由は何となくわかるが、また今度教えてやるよ。秘密を知ってるのがバレると姿を消すかも知らねぇからな、レイリも知らないフリしてろよ。」
また新たなトラブルの予感が!!うう、知らない方がよかった。ってトラブルの予感で思い出したけど、ヒルって今日ウェスティン夫人に呼び出されてるんだっけ?どうするんだろ?と思ってヒルに聞いてみた。
「もちろん行くよ!ただ少し困ったことがあってね、被ると姿が見えなくなる帽子が壊れたみたいなんだ。」
「え?クラーケンに弾かれたからかな?大事なものなんでしょ?大変だ、壊しちゃった!どうしよう!?」
僕は焦ったが、ヒルは平気そうだった。
「壊れたのは謝れば許してくれると思うよ。誰にも見つからないように行かないとダメだから、忍び込むのにちょっと手を貸して欲しいんだ。門番の人に話かけておくれよ、その間にこっそり入るから。」
うわー、ダメそうな気がする!まぁ、帽子が壊れたのは責任を感じるし、手伝うしかないか…とにかくウェスティン夫人宅に行くとしよう。




