40 レイリの魔法
「次はレイリ君ね。まずテストだけど、なんと全問不正解でした!」
くそ!恐れていたことが!え?誰とも契約できなかったってこと?!
「でも安心して。なぜか2柱の神様と契約できたわ。」
なぜか?まぁ不正解でも契約してくれることがあるみたいで助かった!
「チェン神は空間操作系の神様ね。もう一人はメルト神だけど、私が契約していないからどんな魔法が使えるのか分からないわ。紙に説明が出てくるから、見てみましょう。」
僕は紙に手を置いて魔力を注ぐイメージをした。出来てるのか分からなかったが、字が浮かび上がってきた。
「チェン神はスフ、エクス、チェンね。名前を知ってる人と自分の場所を入れ替える魔法よ。テストの人質を入れ替えるって回答が気に入ったのかしら。メルト神は…珍しい魔法ね。一度の詠唱で連射出来るみたいだわ。相手の魔法に向かって撃つと威力を減らせるって。10万発の炎魔法を出して影を無くすっていう、馬鹿馬鹿しい回答がツボったのかもね。」
「なんだその回答、10万発も魔法出せるわけねーだろ。」
タロトがじっとりとした目で睨んでくる。その真意は『正解になってたら魔力量が10万以上ある事がバレるだろ!このバカ!』だろう。仕方ないだろ!普通は魔力量の上限が9999なのを昨日知ったばかりなんだから!
ともかく、メルト神のは見たことがない魔法だとのことで、試すことになった。
「ヒルデガルド様はまだ魔仙桃の効果が続いてるので威力が強すぎるわね。アプレ、的に向かって2級魔法を撃って。レイリ君は少し遅れてディ、スペル、メルトで威力を減らしてみて。何発撃つかは、スペルの後に数を言えば良いみたいね。」
ステラさんの弟子の名前はアプレらしい。素直に元気よく返事をし、的に向かって手を伸ばした。
「エル、メガドラ、フレイズ!」
バスケボールぐらいの大きさの炎が的に向かって飛んでいく。その魔法を見ながらぼくも呪文を唱えた。
「ディ、スペル1000、メルト!」
手から細い光の帯が何本も炎の玉に向かって伸び、炎の玉はみるみるうちに小さくなって消えた。おー!コレを使えば、サエやヒルを守るのに役立ちそう!
相変わらず攻撃の手段はメテ、ケテヨ、ナシテしかないけど、使える魔法が増えて少し強くなれた気がした。




