35 ステータスの秘密と禁書
生まれ変わってアレンさんの子供になった元魔人は、名前がタロトに決まった。
その日のうちに、僕らは冒険者ギルドにクラーケンの討伐報酬をもらいに行くことにした。タロトも付いてくるというので連れて行くと、道中いろいろ訊いてきた。
「なぁ、どうやって俺様を倒したんだ?教えろよ、どんな魔法使ったんだよ?」
う、めっちゃグイグイくるタイプだ!
「メテケテって魔法使って、魔力で直接生命力を減らしたんだよ…」
「あ?そりゃねーだろ。メテ、ケテヨ、ナシテは、魔力1で減らせる生命力は1のはずだ。俺様の生命力は20万だったから、魔力が最大値でもメテケテじゃ負けねぇよ!」
「甘いわね、レイリの魔力量は無限なのよ!」
サエが自分のことのようにドヤった。
「見え透いた嘘つくんじゃねーよ!魔力ステータスの上限は9999だ。俺様は鑑定スキルも持ってたからな!お前らのステータスも見た…待てよ、レイリの魔力の欄は確かに変な文字が書いてあったな!あれはそういう事だったのか!となると、おい、他の奴らに魔力無限は知られてないだろうな?」
タロトは急に真剣な口調になって訊いた。
「え?このメンバー以外に言ったことはないけど、魔力の漏れを抑えるネックレスを外した時に、魔力が多いのはバレたかも?」
「そうか。まぁ9999以上あるのがバレてなきゃ大丈夫だ。お前らは知らんだろうが、この世には禁書と言われている魔導書が3冊ある。世界を滅ぼせるぐらい強力な悪魔を呼び出せるって伝説があるんだが、誰も使えねぇから、厳重に管理されることもなく、物好きのコレクションの一部になってるんだ。その使えねぇって理由が、魔導書を開くのに魔力が2万以上必要だってことだ。魔力量マックス9999の奴が、最強アイテムの神化の腕輪を使って2倍にしても、まだ足りねぇ。どうやって使うのか、本当に使えるのか、ずっと謎だった。レイリの魔力が2万を超えてるってことになると、魔導書を使って世界を滅ぼす方法があるってことだ。大騒ぎになるぜ?」
なんてこった、そんな重大な事を知らずにいたなんて!転生の時に説明しとくべきじゃないの?!




