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25 神様との契約試験

狙われると聞いて、不安で居ても立っても居られなくなったので、ヒルを連れてステラさんの家に行った。午後にはクラーケンと戦うために海岸に行く約束をサエとしているので、午前中にもう少し詳しく話を聞いておきたかった。


教えられた住所に行くと周りを木に囲まれた家があった。ドアをノックすると小さな男の子が出てきた。転生した日に魔力が漏れているのを教えてくれて、漏れを抑えるネックレスを買ってきてくれた子だった。


「師匠から聞いてます、どうぞ中に入って下さい。」


中に入るとステラさんがコーヒーっぽいものを出してくれた。飲んだ事がないので不安だったが、口をつけないのも失礼かと思って一口飲んだ。結構美味しい。ヒルは相変わらず警戒心ゼロで飲み干していた・・・


「魔法を使うには、一部の神を除いて契約が必要になるわ。やり方は、このテストを受けてもらって、合格だと思った神と契約が結ばれるって方式よ。基本は師匠になる魔法使いー今回は私ね、の契約してる神としか契約出来ないけど、テストの回答は全ての神が見てるから、師匠と関係ない神が契約してくることも稀にあるわ。」


「なるべく多くの神様に気に入られるように回答を書けばいいのかな?」


ヒルがステラさんに尋ねた。ヒルも受ける気らしい。ステラさんは嬉しそうにヒルを見て説明を続ける。


「それはそうなんですけど、嘘は書けない紙なんです。たとえ正しい行動だとわかっていても、その人の心が『実際はやらない』と思っていたら、回答に書いてもすぐに消えちゃいます。」


なんだかよくわからないけど、テストを見たほうが早そうだ。


「はい、これがテストよ。テストの中で回答に使っていい魔法は、こっちのリストに効果の説明と一緒に載ってるわ。終わったら声をかけてね。さ、ヒルデガルド様はこちらで私が詳しく説明しますわ。」


ヒルだけズルくない?まぁ、ヒルのチート能力だから仕方ないか…。えっと、まず1問目は


『ファイヤーマウス100匹に囲まれました。どうやって切り抜けますか。』


なんだろう、水系の広範囲魔法でも使っとけばいいのかな?リストから探してその魔法を使うと書いたら、回答が消えた。くぅ、僕の心が戦いを拒絶している。それならと思い、水系の魔法を一点集中して牽制し、囲いに隙間が出来たところを速度強化して全力で逃げる。と書いたら今度は消えなかった。


なかなか疲れるテストだ・・・



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