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18 決闘!-4

サエは一気にカルビンとの距離を詰めた。剣を持っていた時に比べて明らかに速くなっていた。反応が遅れたカルビンの顎にヒジを入れ、ふらついたところで下から叩き上げるようにキックを打ち込んだ。あまりの強烈さにカルビンの体が浮き上がって、着地と同時に崩れ落ちた。


カルビンは気を失っていたが、ギョージは試合終了を宣言しなかった。生命力が0になっていないからだろう。サエは倒れているカルビンに追い討ちをかけず、ただ頰をペシペシと叩いて起こした。


「はい、続けるわよ。さっさと起きなさい。」


カルビンは怒りで顔を真っ赤にした。気を失わされたことも腹が立っただろうが、とどめをさされなかったことも馬鹿にされているように感じたようだった。


「なめやがって!」


カルビンの渾身の一撃をなんなくかわし、腹にヒザ蹴りで2度目のKO。強化したカルビンがまったく相手になっていなかった。アレンさんも驚愕の表情で見ていた。


「そんな・・・、あれだけ強いなら剣を教える必要なんてなかったのでは?」


多分サエは趣味で習ってたのかも・・・あとはサエが言ってたように、早く決闘を終わらせたかったからかな?打撃で少しずつ生命力を減らすのは、勝負が決まってるのにいたぶってるようで、サエの性格には合わない。


カルビンは仲間に強化をするように合図を送ったが、仲間は首を横に振った。これ以上の強化は体の負担が大きすぎるのだろう。カルビンがこれ以上強くならないなら、サエの勝ちだとほっとしたが、カルビンは頭に血が上りすぎて正常な判断が出来なくなっていた。仲間に剣を突きつけ、いいから強化しろと凄んだ。カルビンの迫力に負けて、仲間は強化魔法を唱えた。


カルビンの体中の筋肉が盛り上がり、スピードがグンと上がった。カルビンは力を使いこなせていないように見えた。距離を詰めすぎたり、空振りしたあとの隙が大きくなったりしていたからだ。だがスピードも威力も段違いになっているので、サエも迂闊に近寄れないようだった。


このままだとカルビンの体に限界が来る前にサエが倒されてしまう。僕は再び不安に駆られてオロオロしだした。補助魔法は本当になにも使えないのだろうか?以前ヒルから聞いた情報を必死で思い出した。契約無しで魔法が使えるのはナシテ神ぐらいだ、と言っていた。ナシテ神が強化魔法を持っていたらもしかして。


「ステラさん、ナシテ神の強化魔法ってありますか?」


「ナシテ神の魔法はマニアックで使いにくいから使う人はほとんどいないわ。私もよく知らないわね。」


こうなったら直接聞くしかない。ステラさんの猫に触って呪文を唱えた。


「メテ、ケテヨ、ナシテ!」


世界が止まる直前にステラさんの叫びが聞こえた。


「ちょっと、私のヒルニャンになにする気!」


ヒルニャン・・・ヒルのことが好きすぎてその名前にしたなら引くなぁと考えてると、女性の声が心に直接届く。


「メテ、ケテヨ、ナシテを受け付けました、ってまたあんた?!」


ナシテ神と交渉開始だ。

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