12 体調不良の原因探しは無理ゲーです
次の日にはヒルは復活した。1日で復活するなら、このチャンスは活かすべきだと考えて僕は二人に説明した。
「エレンさんにレシピを聞いたら、ヒルが食べた新しい食材は18種類だったよ。この中から体調不良の原因を探したいと思う。6種類ずつに分けて3つの料理を作ったから、3人で1つずつ食べよう。少しだから体調不良も軽いと思う。」
「待って、食材は問題ないけどヒルが食べすぎただけ、ってことはないの?」
「昨日は1日お腹の中がペランペラン鳴ってたからね、新感覚の痛みだったし、レイリくんの言う通り原因の食材があると思うよ。それにしても病み上がりでトラウマが残っている時にこの実験は、なかなかスパルタだよね。」
「ヒルはイケメンだから自分だけリスクなしなんてプライドが許さないと思ったんだけど、ゴメン、作り直すよ。」
「いや、待ってくれ。弱気な発言はイケメンらしく無かったね、取り消すよ。ではいただこう。…く、これが当たりだよ。ペランペランする!」
僕とサエはなんとも無かったので、可能性は6種類に絞られた。次の日はさらに2種類ずつ3つに分けて料理を作った。
「待ってくれ。疑って悪いが、昨日は僕が当たるように料理を選んだんじゃないよね?」
「そう思うならヒルが料理を選んでいいよ。」
この日もヒルが当たりを引いた。残りは2種類だ。一つはイノシシの魔物の肉で、もう一つがピンクのキノコだ。正直キノコだと思う。3日連続ペランペランしてるヒルは免除にして、僕とサエでどちらの食材を食べるか話し合った。
「私はこのピンクのキノコをもらうわ。美味しそうだし。」
引きつった顔でサエが言った。僕に気を使って自分が危険な方を取ろうとしてるのだろう。サエに食べさせるのは気が引けたが、僕も勇気が出なかった。うーん、よし、いちかばちか、
「ゴメンね、サエ。ヒルがイケメンなら僕とヒルで食べるんだけど、もう3日も体調不良だし。」
「・・・仕方ないよ、ヒルも人間だもん。ずっとイケメンでなんていられないわ。」
2人でチラッとヒルを見た。
「僕はいつでもイケメンだよ!僕が食べようじゃないか!くぅ、ピンクのキノコが犯人だよ!ペランペランする!」
ヒルがイケメンで良かった。ところでイケメンってなんだっけ?




