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お前の血を残したい

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

物凄いクサい話になってしまいました( '-' )

R15指定したのは、レスバの内容が内容だったから。

え、君のお父さんについて? 君の前で悪く言いたくは無いけどさ……怖い人……だった。姉さんと歩いていた時声掛けようと思って目が合った時、その……凄い眼力でこっちを見て……。それで……竦み上がって何も出来なかった。ガタイも良かったからさ、尚のこと……。


え、アンタのぱぴぃについて? 目つき悪くて、物腰も怖くて、ヤの着く自由業の……。でも……そうだね。優しかったよ、めっちゃ。全てにおいて、アンタそっくり。


「前も言ったが、後先なんかねぇぞ」

「だから何?」

とある日の喫茶店で、午後の茶をシバいていた。丁度デート終わり、お前からプロボーズされた後の事だった。お前は蕩ける様な甘いココアを、俺は顔を顰めたくなる様な珈琲を頼んだ。

お前は事の重大さに気付いて居ないように、何処吹く風と言ったように手元に飲み物を引き寄せる。

俺が患っているのは、どうにも解明されていない不治の病で、余命幾ばくかしか残されていない。そんな奴と添い遂げたいと普通思うか? 此方は御免だね。

「あぁ。保険金目当てか」

「首の骨折んぞ、テメェ」

ふと思い付いた様に呟くと、人を殺しそうな目で此方を睨んで来た。それから荒ぶった気を落ち着ける様に、包装を千切り、顔を出した円柱を口に咥えて引き出した。憂う様な半眼、ぽってりとした赤い唇。その様に押さえ付けていた感情が揺れるのを感じた。

「後先あろうが無かろうが、お前と籍入れたいと思ったんだよ。お前との子供を産みたいと思ったんだよ。分からねぇか。分からねぇよな。分からねぇから『保険金』なんて言葉が出てくんのか」

「だったら尚のことだろ。お前に残せんのは金くらいなもんだ。寂しさを埋めることも、守ってやる事も、何一つ出来ねんだ。そんな奴と添い遂げたいと言ってる時点で頭沸いてるとしか思えねぇわ。頭冷やせよ」

そうして、互い舌打ちをして、目の前のカップに、ストローに、口を付ける。それからまた一息着いて、先に口を開いたのは相手の方だった。

「それでも、お前の血を残したい。お前以外の奴との血を残したくない」


俺は実の父の顔を写真でしか知らない。俺が生まれる数日前に病で命を落とした様だから。噂によると怖い人間だったらしい。目付きも態度も最悪だったらしい。それでもよく知る人は、何時も春の日差しのような笑顔でこう言った。『優しかったよ』と。

書いてて恥ずかしくなって、スマホ投げそうな作者です。

明日には風化してそうな、姉ちゃんと少年の話。

ベースホラーなあの話です。


貴方の双子のお姉さん、そんなに口悪かったっけ?

もっと真面目な委員長系じゃなかったっけ?

え、こんなんだっけ?

という気持ちで、どうにかスマホ投げるの止めました。


多分、好きだから『結婚するのはやめた方が良い』って言ったのかと。

金を少しは残せるけど、しんどい時に傍に居られないし、守ってあげられないし。

だったら別の誰かを選んだ方が、金も継続的に残せるし、寂しくないし、守って貰えると思ったのではと。


だから彼に出来ることは、結局、血を残す事だけだったのだと思います。


生まれた子はマジでクリソツですよ。

双子の妹が困惑するくらい。

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