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Marginal Man  作者: 志藤天音
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4時間目 国語 マツ先生(2/2)

 「奥さんは卒業生ですか?」「歳も教科も違うのに、何でにしやんと仲良いのー?」「何で今日マツ先生来てくれたんですか?」「また来てくれるの?」全然質問が終わらない。良かった、ちょうどチャイムが鳴った。


 「じゃあ残りの質問は西原先生に全部託します。また来るかどうかはわかりませんので、また会えたらその時は宜しく。号令!」

 あー、やっと終わった。普段と違う学年の授業は疲れるな。昼飯食って休憩しよう。


 後日、1-Aに出した「枕草子」の課題が回収された。

 何でもいいから書いてと言うと、本当に何でも書くから面白い。まず、にしやんの指導法がそうなのだ。「空欄があったら必ず埋めよう。白紙で出さないように」と。だから生徒たちは何か書くのが癖になっている。良いことだ。


 「風の午後は木陰で 雨の日にはベッドで お気に入りの本を読む 我が休日 いとをかし」

 歌詞みたいな内容だな。なかなか渋い。

 「朝から降っていた雨が午後には上がっていたので傘を学校に忘れてきたこととか、人から借りていた漫画を返し忘れてたけど誰のかわからなくなったという、私のおっちょこちょい」

 何だそれ。おっちょこちょいアピールかな。

 「マツ先生 『馬面』と呼ばれても怒らない器の大きさ いとをかし」

 褒められた……のか? 


 みんな上手く書くな。面白くて時間を忘れて読んでしまった。


 「にしやん! にしやんのクラス、良い生徒たちだな」

 たまたま通りがかったにしやんに声をかけた。

 「何言ってんすかー、当たり前じゃないですかー。うちのガールズですよー? みんな良い奴に決まってるじゃないですかー」

 そりゃ、そう答えるよな。じゃあそのガールズたちによろしく言っといてと、にしやんに伝えた。


 にしやんは大喜びで、マツ先生が大絶賛してたよ! とガールズたちを褒めまくってたのは、言うまでもない。

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