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お前にとって、“ためになる話”だと言って私に説教する父親。

作者: 七瀬








私の父親は、私にためになる話があると言っては

私に【説教】するのが大好きな人。

時には? 甘い話をチラつかせながら私に最後は説教をする。

いつも思うのは、私に何故? “説教”をするのか?

私は、父親の気持ちを知る日はこないのだろう。

【説教】される人が世の中に、どれだけいるのか?

私には、全く分からないからだ!

私の父親は、いつも私を見る時はニコニコ笑顔で寄ってくる。

最初は、私の気を引くような話から始まるが、そのうち説教

モードに切り替わる。

正直私も分かっているのに、いつも父親の手に引っかかってしまうのだ。

何故引っかかるのか? たぶん、父親の嬉しそうな笑顔のせいだと思う。

父親のあの笑顔を見れば、“褒められる事でも言われるんじゃないかと”

期待をしてしまう私がいた。

父親は、私に説教はするけど褒める事はしなかった。

それに説教と言っても、私の性格の事や礼儀作法で怒られる事が多い。

朝何故、起きられないのか? 夜もっと静かに話せないのか?

もっと行儀よく女性らしくなってほしいとかそういう事だった。

父親には、今の私の事をもっと見てほしかった。

私の女友達は、24歳になった今でも父親と一緒にお風呂に入っている。

他の子も、父親と二人で休みの日はデートをするそうだ。

友達みたいな関係の父親。

それに比べて、うちの父親は? “父親”以上でも以下でもない!

私から見て、他の者に例える人は身近にいなかった。

私にとって、“父親は父親以外何者でもない!”

それでも、父親の笑顔を見る為だけに嫌いな説教を聞く事はやめなかった。

どこかで、私は父親を尊敬しこうありたいと思っていたのかもしれない。

たまに優しく、いつも厳しい父親が私は大好きだったのだと...。

父親が、元気なうちは私は父親の説教をこれからも聞き続けようと思う。

それも、親孝行なのかと私は思うからだ。

そんな私も、たまに落ち込む時がある。

落ち込んだ時は、私の母親が私に気づいていつも私を励ましてくれる。

私の母親は、父親に説教される私を見守ってくれている。

時には励まし、時には後押ししてくれる。

父親と母親の関係は良くできている。

どんなに辛い時でも、二人の子供で良かった。

私は、強くも弱くもある。

それでも、前を向いて私の人生を進んで行きたい!

いつも二人は、私の手助けをしてくれる。

誰にも言えない悩みもあったけど、母親が聞いてくれた。

私が、人生なんて楽勝じゃんと甘く考えていた時は父親が私に人生に

ついて説教をしてくれた。

泣きたい時も、自分に甘んじた時も、私は二人に支えられていた。




・・・そして。

今日も、私はあの父親の笑顔に捕まり、黙って父親の説教を聞いている。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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