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妄想論

ファンタジックな要素とネタ被り

作者: とびうお君

 過去に書いたことを整理すると、自己投影ってのは分かりやすく言うと俺TUEEEとか、水源さんが語った制御欲求だと思う。俺TUEEEじゃ何故ダメなのか?と言うと現代知識とか恋愛などの人望スゲーとかそういうのと違うからになる。統括すると制御欲求って言葉が一番いい。もっと言えば、俺TUEEEについて回る最強キャラってのも特に重要じゃない。


 最強キャラってのは、好き勝手ふるまうのに邪魔する枷がうっとしいだけで、それを感じなければ最強キャラを強調する必要はない。ただ強いより重要なのは俺の邪魔するなって事である。こうやって書いてるとオバロを思い出すが、オバロは人外主人公の良さを出す面が強く。そのためピカレスクロマンのようになってるが、ただの人間主人公だとなろうではピカレスクロマンはほとんどない。


 なろうは猟奇的なサイコパス主人公など求められてない。なろうはサイコパス主人公が多いと言われるが、その点はそうか?と思う。アニメ漫画の主人公は聖人君主過ぎる。些細な事も徹底的に批判されるようなことが多くて、そのせいで普通の人じゃつとまらないというのがある。なろうの主人公は商業的な作品の主人公に比べてあまりに普通の人だってだけ。


 ただ現地主人公が増えてきて、これも減ってきたと思う。転生転移の場合、あくまで俺一般人だからって共感が重要なので、普通の人っぽく描こうとする視点が多かったと思うが、現地主人公はだんだんそうじゃなくなってきてる。なろうは基本勧善懲悪のようなシンプルなものになりやすい。ある程度主人公と対立するものを悪として描こうとする姿勢がある。ただその描写が雑なので批判は多いけど。


 さて熱心にこれまで語ってきたのは、気が付くと思うが、これ現代もので可能じゃない?ってなる。なろうは制御欲求だけじゃ語れないとなる。だから熱心にゲームファンタジーの現代ものじゃない部分をたっぷりと語ってきた。ものすごく重要でこれらは現代ものでやってもまず受けないだろう。誰も求めてないからになる。


 私が特にそれを強く感じたのは、ローファンタジーが大きい。ファンタジーならいいのでは?と言うとこれが違うんだ。なろうのローファンタジーは、西洋風ハイファンタジーとのシェアワールドに偏ってる。二つは切っても切り放せないほど密接に絡んでいてどっちか片方でなろうを見ても意味が無い。


 逆に何故なろうは過去の指輪などのハイファンタジーは無いのだろうか?と言うとそこが大きい。自己投影によってわがままにふるまう楽しさが無いファンタジーはなろうファンタジーとしては求められてない。何度も書くがだからってピカレスクロマンは求められてない。


 今回書いたのは、なろうは作者の力不足から現代もので自己投影によるわがままを満足させる作品が無いのだって視点である。これ多分あるとは思うが、これだけで片づけられるのは不満だ。エッセイでも度々あるが、自分の専門で誤った知識を前提に展開されるともやもやするって人がたびたび出てくる。


 だがそれって読者の中の大半なの?ってなる。単純に言えば無視すればいい。感想で書いて邪魔をするのか?ならそうかもしれないが、私はこれが決定的な問題と見てない。現実舞台だと歴史も絡めてこの手のツッコミが出るから避けるのだってのは違うと思う。もっと重要なのは、現実舞台だとすぐにネタつまりを起こすからだと見てるんだ。


 結局作者の側じゃねーか、ならそうなんだけど…。ただ違うのは間違いない。


 実際追放ものでファンタジックな設定じゃないと多分こんなにバリエーション豊かなものが生まれてないと思う。もちろんそこに現実視点からの違うだろ?ってツッコミも避けられるってのがあると思うが、どっちかと言えばネタつまりの方が重要だと見てる。


 じゃネタが詰まる前なら現代ものでも可能じゃないか?なら可能だと思う。この点はちと不可解な点でもある。私が思うに、そういったものはすでになろうの外に溢れてるのじゃないか?と思うのだが。見ればわかるが、美味しんぼなど特に初期のころ、山岡TUEEEの料理漫画だったと思う。現代もので暴力以外にも使ってこの手のやりこめる作品は数多くある。


 そして実写などで探偵ものはこういう事になりやすいと思う。なろうで多分探せばあるのじゃないか?とは思うのだが、多分それは実写漫画などですでに作られてるもののパクリのような作品じゃないのか?と見ている。実際詳しくは見てないのだが。とりあえず見たのは、アニメで桜子さんだが、典型的なその手の作品で、特に特筆すべきものではなかった。


 なろうで溢れてるので気が付かない人も多いが、なろうのハイファンタジーはなろうだけで見られる作品に溢れている。作者の思い描くファンタジックな設定の限りどんどんこれらは増殖していく。ただし、私はその点問題視してるんじゃなくて、ランキングが転生転移の時のように無意味にバブル化してると見てるからになる。


 好みの問題じゃないところで問題が発生してるため、これは改善した方がいと思ってる。だから全く同じ処置である隔離措置を取るべきだと見てるんだ。


 桜子さんを見て思ったのは、桜子さん自体は成立してるが、この後ベースの知識の数だけ制約があって多分すぐ行き詰るだろうなと見ていた。この点は私は転生転移の現代知識物にも苦言を過去書いてる。実際現代知識SUGEEEはネタの広がりで行き詰りやすい。まあ桜子さんがなろうだと知ったのはかなり後だけど。


 知識を突っ込まれるからより、やっぱりネタがすぐ詰まるだろうなって方が大きい。それはそもそもバトル物の大半が突っ込まれるからじゃなくて、ネタつまりからファンタジックバトルが多くなると見ている。ただバトル物は警察との関係が大きい。呪術などは法律に縛られない特殊組織として警察との関係を解決してる。その点シンプルに比較するならスポーツものとバトル物の関係になるとは思う。


 スポーツものは突っ込まれる問題より、やっぱりネタつまりが大きい。ちはやふるはそういったものを端的に示すヒット作だとは思う。カルタまで出てきたかって感じがある。


 最後になるが、現実視点からのツッコミが面倒だってのを否定してるわけじゃない。ネタ被りより重要度が低いって話をしてるだけ。そこを間違えて私がその点を否定してるとは思わないでほしい。むしろ両方とも都合がいいからハイファンタジーを選んでるんだろうと見ている。あくまで重要なのはどっちか?って話になる。


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