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55話 学園に入るようです

遅れて申し訳ないです。

 サウザーン王国までは馬車で一週間かからないくらいで着いた、渡してしまった鎧に関してだが、ステータス画面にアイコンが残っているのでおそらくいつでも手元に戻せるが今はやめておく。


 サウザーン王国でも前と同じように門で検問されるみたいだが、もしもの時のためにここで身分証を再発行することにした。


「身分を証明できるものはありますか?」


「田舎から来たものでそういうのは……」


「という事は魔導師になりに来たのか?」


「そうです」


「そうか……まあ、見たところ普通の学生くらいだもんな、通っていいぞ」


 若いっていいね‼不老だったことに感謝するしかないね。

 ここでも仮の身分証を発行してもらい、今回は冒険者ではなく魔導師ギルドで登録するために魔法学園に入らなければならない。


 どうやらそこで能力や才能をみて、認められたら魔導師ギルドで登録することができるらしい、学園とは名ばかりで実力さえはればすぐにでも卒業資格のようなものは貰えるらしい。

(馬車で魔導師の奴がいたから色々聞かせてもらった)


「ここか……」


 学園の敷地は壮大なものだった、東京ドームくらいはありそうだ、通常学園は小さい頃から通う人もいれば、十代半ばで入学する人もいて十六か十七歳までには卒業資格をもらうか退学する(退学は才能がなく諦めた場合)


 おそらく魔力を測定するものがあり、あったものは魔法学園、なかったものは冒険者になるってのが多いのかもしれない。

 学園に入ると受付があったのでそこでし質問する。


「すみません、入学するのはどうしたらいいんですか?」


「に、入学ですか?この時期に?」


 少し驚かれてしまったが、今はだいたい暑い時期が過ぎ秋あたりなので、タイミングは悪いかもしれない。

 え?なんでわざわざ入学しに来たって?魔法も使ってみたいからだよ‼


「家庭の事情で色々ありまして……」


「そうですか……おそらく年齢も成人に近いはずですよね?」


「はい、十八歳です」


 永遠のね‼


「それだと卒業する頃には……」


「大丈夫です」


「……分かりました、担当の教員をお呼びしますので少々お待ち下さい」


 この学園に何年も要るつもりはないからな、魔力は相当あるはずだし、多分すぐ卒業資格を貰えるだろう。


 俺が魔法学園の入ろうと思ったのはただ魔法が浸かってみたかっただけではない、魔導師に聞いた話なのだが、どうやら少し前に()()()()と呼ばれていた人物が亡くなったらしく、後継者を決めるために大会が行われるらしい。


 出来れば俺もその大会に出たいのだか、出るには魔法学園の生徒、又は魔導師ではなくてはいけないらしい。

 だから取り敢えず生徒になろうってわけね。


 しばらくすると教員らしいき人物がやって来て話かけられる。


「君が入学希望の子かな?」


「はい」


「私はセシルスだ、主に光属性の担当をしている」


「悠斗です、よろくしお願いします」


「では試験の方を始めるからこちらに来てくれ」


 三十代くらいの男の教員に連れられ、部屋に入ると、中は物置小屋のように色々なものが置いてあるところだった。


「悪いね、本当だったらもっと広くて綺麗なところでやるんだけど何しろ急だったか、こんなところで試験を行うのは許してくれ」


「いえ、こちらもタイミングが悪いのは分かっていて来ていますから、試験が受けられるだけでありがたいです」


「そう言って貰えるとありがたいよ、じゃあここにある魔道具に手をかざして貰えるかな?これで適性を確かめるから」


 そこに置いてあったのは水晶のような丸い物体、おそらくこれの反応によって適性が分かるのだろう。


 俺は言われた通りに水晶に手をかざす。


 バリッ


 え……


 水晶は真っ黒に染まったと思うと真っ二つに割れてしまった……


「これは……」


「す、すみません‼」


 先生も驚いているが、一番驚いているのは俺です……

 赤色だから火属性に適性があるぞ‼なんて事を期待していたのに……黒だし……何属性だよ……割れたし。


「いや、割れてしまった物は仕方がない、それに私もこれを割ってしまうほどの魔力があるとは思ってなかったからな」


 先生の魔力の数値はA、一般敵には高いはずだ、俺はSて……


「あの……それで試験の方は……」


「君は珍しい無属性に適性があるな、色々苦労するかもしれないが、それほど魔力があるなら心配することはないだろう」


 苦労とは……

 無属性とは……


「無属性ってどんな魔法が使えるんですかね?」


「そうだな……一般的な身体強化や物体強化、魔力を飛ばしたりもできるからある程度のことは何でもできるはずだ」


「なるほど」


「試験の方は合格だ、これだけの魔力を持ちながらもっと速く入学してくれなかったことが残念だよ」


「必要なものとかはありますかね?」


「基本的には制服だけだ……あ、無属性の制服って特注になる可能性があるな……ん?もしかしたら」


 どうやら制服は属性ごとに決まっていて、魔力が扱い安いようになっているらしい、しかし人数の少ない無属性用の制服は常に準備されていないらしい。


「お、あった、あったそれに状態も良いな、君さえ良ければこの制服を使ってもらってかまわない」


「有難うございます」


「君は今日この国に来たのかい?」


「はい」


「じゃあ長旅で疲れているだろうから今日はゆっくり休んで明日からそれを来て学園に来てくれ朝、受付で言ってくれれば今日まで私が案内しよう」


「わかりました」


 割りとあっけなく入学が決まり、安心した。

 学園の方は国が経営しているため、必要なものさえ揃えてしまえば、授業料などは無料になっている。


 久々に学校なんてものに通うけど折角だから、楽しませてもらうか。


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