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48話 ギルドに登録するようです(人間界)

 人間界に来てから思っていた事だか……魔界と変わらなくね?

 いや、魔界が人間界と変わらないのか?混乱してた……

 そんな事よりもまずはギルドに登録しよう。


 冒険者ギルドは直ぐに見つかった、いかにもって感じの建物があってたからだ。


「ここが冒険者ギルド……」


 漫画やアニメで見たまんまやん‼テンション上がるな‼

(まだまだ子供な実年齢二十八歳)


「ん?でもこっちにも……」


 向かい側にも似たような建物があった。

 名前は……魔術師ギルド

 魔術師が登録するギルド的なものかな?取り敢えず中で聞くか……


「……」


 ギルドの中の雰囲気は魔界と全く一緒だった……違いは広さくらいだろうか、食堂的なものや宿は隣接していないようだ。

 入ったと同時に周囲の注目集めたが、これは前にも経験したな。


「ん?新入りか?」


「あ、はい」


 急に世紀末のヤンキーに話しかけられた。


「それにしては随分と派手な装備だな」


「実家が鍛冶屋でして……」


「なるほどな、だが、装備を過信して死ぬことのないようにな」


「はい」


 見た目はあれだがいいやつなのかもしれん。

 一瞬周囲がざわついた気がするが気のせいか……


「あの……ギルドに登録したいんですが……」


「分かりました、ではまずは試験を受けてもらいます」


「試験ですか?」


「はい、なんでも良いので魔物を討伐してきて下さい」


 なるほど魔物も倒せないやつを冒険者にしないためか。


「わかりました……ん?」


 なんだか入り口の方が騒がしいな。


「おい、勇者が仕事を終えてきてるんだ、少しは気を使ったらどうだ?」


 勇者……随分と態度かでかいやつが召還されたもんだな……

 それに……綺麗な女ばかりのパーティーだ。


「これはすまない、すぐに退こう」


 下手に付き合うべきじゃないな、面倒そうだ。


「ん?」


 今、腰に二本の刀を装備した女と目があった気がする、エミリアが成長したらこんぐらいになっているはずなんだろうな。

 取り敢えず今は討伐だ。


「お?さっきの奴じゃねーか、早速討伐か?」


「はい」


 まずはこの街を出ないことには魔物を討伐しに行けないのでさっきの門まで来ていた。


「仮の身分証は期限が一週間後までだ、それ以上になると再発行に金貨一枚、最悪の場合は捕まってしまうから急いだ方がいい」


「分かりました」


「それと、ついさっき冒険者の何人かが新入りがどうとかって話ながら門を出ていった、もしかしたらお前のことかもしれないから気を付けとけ」


「ご忠告有難うございます、さっさと終わらせて帰ってくることにします」


「それがいい」


 めちゃくちゃ良い人だな、世界がこういう人で溢れてくれることを祈るよ……


 そして近くの森に入ってすぐの事だった。


「早速だか、有り金全てとは言わん、その防具一式置いてってもらおうか」


 うわ……さっきの世紀末のヤンキーいるやん、周りがざわついたのも目がつけられるぜあれ、みたいな感じか。

 貰った金もほとんど残ってないし、面倒だな。


「あの……こういうことってばれたらまずいんじゃ」


「何を言ってやがる、ダンジョンや森で起きたことは事故で処理されるんだよ、だからお前がここで死んだところで俺達が罪に問われることはない」


 なるほど……()()()()罪には問われないってことか。


「なるほど」


「分かったか?こっちは殺して奪っても良いところを命は助けてやるって言ってるんだ、感謝してくれよな?」


「感謝するよ」


「ものわかりの良い奴だな」


「殺しても罪には問われないって事を教えてぐれた事にな」


「な、なんだと‼」


 人数は四人か、職業は……全員盗賊ってこの世界どうなってんだよ。


「俺は急がないといけなくてさ、やるならさっさと来いよ」


「こいつ……やっちまうぞ」


「「「おお‼」」」


 結果は分かっていた、正直物足りないくらいだ、生け捕りにするくらい簡単だった。


「す、すまなかった、い、命だけは……」


「はぁ……」


 少し面倒だったがこいつらが持っていた縄で縛って門番の人に預けることにした。


「戻ってくるのが早かったな……ってさっきの奴らじゃねぇか」


「襲われたんで捕まえました、討伐に行きたいんで後は任せて良いですか?」


「任せろ、こいつらを警備のほうに渡したら謝礼が出るはずだが……」


「貰っといて下さい、色々教えて貰ったんで」


 いつも門番をしている訳でないと思うがまた、お世話になることもあるだろう。


「だがそれは……」


「じゃあ今度会ったときにでも美味しい飯でも奢って下さいよ」


「そ、そうか……じゃあ楽しみにしておけ、良い店紹介してやるよ」


「楽しみにしています」



 そうして俺は森に戻ったのだか、それから一週間、魔物を倒せないどころか出合うことすらなかったのであった。

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