41話 私の気持ち……
今夜もう一回投稿します。
「はぁ」
こんなため息をついたのは久しぶりだ……彼と出会って、全てが変わって毎日が幸せだった。
精神的にも物理的的にも私を満たしてくれた。
別に大したことしたわけじゃない、毎日同じ家で同じ事をするだだし、お話をするだけ。
それだけで私は満たされた……子供の頃から夢見ていたことが叶ったのだから。
最初出会った時はなんだこいつって思ってた、一人でいる私をバカにしに来たんだって……でも違った、違ったというか何も知らなかっただけだけど……
でも全てを知った後でも彼が変わることはなかった、どういうつもりなのか、まさか弱味につけこんでの体目当てなのか?とも思ったこともあったけど、そんな素振りを見せることはなかった。
まるで自分の事のように私の話を聞いてくれた……種族とか関係なく彼は私のことを一つの存在として考えてくれた。
もしかしたらこれが普通の会話なのかもしれない……私は普通とはなんなのかを忘れていた。
彼との自分でも勢いで流れに身を任せてしまっていた気はしているけど後悔はしていない、彼と居るだけで幸せだった……
でも……彼はどうだったのだろう……幸せを共有できていたのか……言葉では分かり合えないこともある……
正直なところ今までのはただの言い訳で自分の中では、気づいてはいるのだ……彼の優しさ、彼の気持ち……
自分のことを気にかけてくれるけど、自分だけを見てくれない彼への嫉妬……
冷静になって考えてみれば、彼は毎日一緒にいてくれる……自分が小さい女だってことも分かっている……けど……
彼が居なくなってしまうのが怖い、愛想つかされるのが怖い、でもそんな自分の相手をしてくれる彼の優しさが私をダメにする……
「何かバカらしくなってきちゃった」
今頃彼は必死になって私の事を探してくれているかもしれない、あるいは何時までも家で待っているかもしれない。
「家出は終わりにしないと……もうこんな時間か……」
日も落ちてきて、そろそろ夕食の準備をしないと……本の少し彼と離れただけなのに……もう彼に会いたくなってしまう……
「あれ?人妻になった純潔のサキュバスがこんな所でなにをしてるのかな?」
「最近見ないと思ってたけどこんな所で会うとはね?」
誰が来たかと思えばザコルの元仲間かな……何処かで見たことがある。
もう純潔じゃないし‼
「何の用?私忙しいからあんた達の相手してられないんだけど」
「随分とお高くとまったもんだね、こちとらザコルさんが死んじまって困っているってのに」
後ろ楯が居なくなって困っているだけでしょ……
「どうせあの暗黒騎士とはもう済ましたんだろ?だったらそろそろ俺らの相手でもしてくれよ」
「はぁ?だからあんた達の相手をしている暇はないの、分かったらそこを退いてくれる?」
久々に落ち着ける場所にきて、涼んで居たのに……どうしてこんな所でこんな奴等に会わなきゃいけないのよ。
「ちっ‼さっきから舐めやがって、2度とそんな口聞けなくしてやる」
「やっちまうのか?いいねぇ」
「やれるものならね?」
あの時は油断していたかけど今回は違う、こんな奴等は魔法で瞬殺してやるわ。
「余裕だな?」
「当たり前でしょ、あんた達なんかに私の魔法が……え?」
魔法は発動しなかった……変な腕輪もされてないのに……
「今の時代道具の改良は当たり前だろ?あの古い腕輪かなにかと勘違いでもしてるのかもしれないが、今は設置するだけで周囲の魔法を無力化できるんだよ‼」
「そんな……」
「それ言っていのか?」
「知ったところで何か出来るわけでもあるまい」
「それもそうだな」
男達は近づいてくる……これじゃあの時と同じ……
「諦めて痛い目を見ないうちに黙ってついてくるんだな」
「い、嫌‼離して、触らないで‼」
「暴れんじゃねーよ」
やっぱり力じゃ勝てない……私はこのまま……
「楽しそうだな?」
「ん?誰だ?お前も混ざる……お前は……」
この声は……助けに来てくれたの?




