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38話 デートをするようです

書きたいことを書いたそれだけですね。

ブクマが100越えそうで驚いてます、自己満足の妄想物語を見てくださっている方々、有り難うございます。

 約10年という猶予はある……そしてこの世界で知り合った者は皆長寿ときた、対した問題ではないのだろう。

 召還される勇者とやらに魔界(こちら)に攻められても困るしな……やはり人間界行くのは必要なことなのかもしれない。


「……い……おい……聞こえてないのか?」


「ん?」


「ん?じゃないだろ、人が……さっきから話しかけているのに」


「レ、レイラ!?わ、悪かったって、ちょっと考え事をしていたんだ」


 今日はレイラと約束していたデート(仮)ルナと出掛けることは何度もあったけど、当たり前の様になっていてデートという感じではなかった。


「そ、そうか……」


「お……」


「どうしたんだ?」


 レイラと会うときは基本的に鎧だったので、私服というものはとても新鮮だった……白いワンピースか……綺麗なブロンドの髪と合っている。

 ちなみに俺も鎧は着ていない、心配しなくて大丈夫だ、今日は町外れに見つけた美味しそうな店に行くから……多分誰にも会わない。


「その……似合ってるな……」


「そ、そうか……あまりこういう服は着なくてな」


 レイラは基本、町のパトロールをしているだから常に鎧であることが多いらしい。


「何かそっちの方が女の子らしくて良いな」


「本当か!?……たまに着るのも悪くないか」


「ああ」


「お前も普段の鎧姿だと顔も見れないし、今の方が良いと……思う」


「それは良かった」


 良し‼ファッションなんて良く分からなかったけど、この前ルナに選んで貰って正解だった。

(なおルナにはこの事を修行だと伝えている)


「じゃあ行こうか」


「ああ、あっ……」


 レイラが一歩踏み出そうとしたときだった、急にバランスを崩す。


「おっと」


 しかし、俺の反射神経を舐めてもらっては困る、反復横跳……66回の力を……レイラを安全かつ格好よく……は行かず普通に抱き止める。


「大丈夫か?」


「す、すまない……スカートは……ちょっと落ち着かなくてな……」


 文化祭とかで女装喫茶をやっていたクラスの男子がスースーして変な感じって言ってたもんな……普段履かないレイラも同じなのかもしれない。


「じゃあ腕貸してやるから」


「え……でも……それは……」


「ほら」


「では有り難く……」


 少し恥ずかしそうにしていたが腕を組むとまではいかないがどちらかといえば添えるような形で手を置いた……これ……物凄く恥ずかしいな……


「……」


「……」


 お互いに緊張してしまい無言……非常にまずい。

 何か話さないと……


「私の勘違いかもしれないのだが……」


「どうしたんだ?」


 レイラから話しかけてくれたので助かった……


「何故かさっきから目線を感じるのだが……」


「目線……ああ……」


 周りを見渡してみると確かに目線を感じた、おそらくレイラに向けられたものだろう、さっきは大した褒め方も出来なかったが、レイラはとても綺麗だった……照れくさくてあまり誉められないけど……


「店はすぐそこだし早く行こうか」


「それもそうだな」


 二人とも何だか落ち着かないので早めに店に入ることにした。

 店の中は酒場って感じの雰囲気なんだかとても落ち着いていた……一人を除いて……


「ちょっと~お酒は~早く持ってきてよ~」


「リリス様、飲み過ぎですよ」


「あっちこっち行ったり来たりで飲まないとやってられないわよ~」


 しばらく見て見てなかったけど、帰って来てたのか……


「リリス様……」


 お……レイラがすごい顔で見てるよ、残念そうな顔してるよ……


「場所……変える……」


 バタンッ‼


「「っ!?」」


 勢いよくドアが開けられたと思ったら入ってきたのはルナだった……あれ……非常にまずくない?


「ちょっとお姉ちゃん……町でたまたま会った人にエッチなお姉さんが飲みまくってるって聞いて、もしやって思ったら……」


「あら~ルナちゃんじゃないの~久しぶり~」


「久しぶりの再開がこれで最悪だけどね」


「ん?レイラちゃんもいるじゃない~しかも良い男連れてるし~ずるい~」


 げっ……


「お、お久しぶりです、リリス様」


「え?レイラってなんでここに……あ……」


 見つかったぜ☆


「ははは……」


「まあいいわ、別に気にしないし、お姉ちゃん行くよ」


「待ってよ~」


 リリスはルナに連れられ店を出ていってしまった……エミリアについて少し話を聞きかったんだけど……まあ後でもいいか、疲れてそうだし。


「何か、ルナに申し訳ないな……」


「え……いや、一応OKは貰ってるんだけど」


「そうなのか?」


 一応ね……一応……


「折角だし、ゆっくりしていこうよ」


「そうだな」


 タイミングが悪かったな……

 その後レイラとランチを楽しんだ後、公園のベンチに座っていた。


「結構美味しかったね」


「そうだな……」


 やっぱり罪悪感みたいなの感じてるのかな……まあ日本ならアウトだし……


「この国は一夫多妻って良く思われてなかったりするのか?」


「いや……そんなことはないが……」


 良くも悪くも真面目なのかもしれないな……


「俺がいた国では禁止されてたんだ」


「そうなのか?」


「ああ、でも俺は自分が好きになった女の子や好きになってくれた女の子皆を幸せにしたいって思ってるんだけど変かな?」


「いや……良い考えだとは思うがそう簡単にいくものでもないだろ?」


「そうだね……でもできるように頑張るつもりだよ……君も含めてね」


「っ‼……嬉しいが私は……」


「二人で出掛けちゃってるくせに?」


「そんな言い方はずるいだろ……」


「そうだね……あ、今日はね、プレゼントがあるんだった」


「?」


「まずはこれ」


「パーティーリング?」


「そう、いつになるかはわからないけど、君がこれを着けて一緒にパーティーを組める日を楽しみにしてるよ」


「私も……楽しみにしている」


 これについてはルナ賛成してくれてる、前衛は欲しいからとか言っていたけど……


「それと、何時でもつけられる物ってないかなって探して見つけたんだけど……」


「これは……髪止め?」


「レイラは鎧を着ている事が多いし、アクセサリーだと邪魔になるかもって思って……」


「有り難う、でも汚れてしまうと嫌だから、普段はつけられないな……」


「汚れたり、切れたりしたら新しいのプレゼントするよ」


 そんなに高いものでもないし。


「私が言うのもなんだが……お前は女心と言うものが分かってないな」


「え……」


「そ、その……女というものは、す、好きな人に貰ったものは、大切にしたいものなんだよ……多分」


「そ、そうだよね、ちょっと無神経だったね」


「お前の優しさは分かっているから、大丈夫だ」


 それでも彼女は喜んでくれたみたいで良かった、後でルナに精神を削られるかもしれないけど……

 その後は少し二人で町を歩いただけだったけど、何故か楽しかった……



 その日帰ってから、気が付けば朝だったことは言うまでもないかな……








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