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25話 地下に潜るようです

誤字脱字申し訳ないです……

あんまり時間がなくて見直せなかったりしてます。


「あれ、魔王様は?」


「もう行ってしまったが?」


 丁度魔王が行ってしまったタイミングでレイラがお盆の上に大量の料理を乗っけて戻ってきた。

 さっさととは……


「そうか……それは残念」


「……」


「え、あ、いや、これは今日はたまたまというかちょっとお腹が空いてしまったというか……」


 しまった、ついついこれを本当に女の子が食べるのか?という量の料理に目が行ってしまった。


「別に気にしないでくれ」


「だが……やはりこんな量を食べる女は嫌われるよな……」


「俺はたくさん食べる女の子、悪くないと思うがな」


 前世で会っていたら、引いてたかもしれん、しかしここは異世界、そんな属性があってもいいじゃないか‼


「そ、そうか、そう言って貰えると助かる」


「だから好きに食べるといい」


「そうさせてもらう」


 という会話をしてから数分でレイラは三人前はあるであろう料理を食べきったことは言うまでもないだろう。


「これから行くのは、この城の地下だ」


「地下?」


「そうだ、ここの地下にはこの世界の何処よりも大きくそして初代魔王の魔力に近いスポットが存在しているんだ」


「そんなものが……」


 魔王の城の地下にならそんなものがあっても、おかしいくはないかもしれないが、危険はないのか?


「この場所と存在は一部の者しか知らない、とてつもなく危だからな、しかし扱いを間違えなければどうとでもなる」


「なるほど」


「説明するよりも行ってみた方が早いだろう」


 そう言って、レイラに着いていくとそこには大きな門の様なものがあった。

 5メートル×10メートル位には有りそうだ。


「これは……」


「これは”最後の門”と言ってなもしも地下のスポットに何かがあったときにこれで防ぐらしいけど、私には良く分からない魔法やら封印が施されているらしいぞ」


 と言って横にあったちいさな扉に案内された、いや入るときはそっちかい。


「この先は何時魔物が現れるか分からないから、気を引き締めておけ」


「分かった」


 レイラの仕事というのはスポットから溢れ過ぎた魔物の殲滅、倒した分だけお金も入るし、良いらしい。

 それにここには、ほとんど誰も入らない、よって生まれたばかりの魔物しかいないわけだから、俺の能力的にはだいぶ不利だ。


「ここの魔物のことは知り尽くしているからな、危険ということはないが、あまり一人で奥まで行くことのないようにな、ノルマというものがある」


「その辺は指示に従う」


 地下は意外と明るかった、よくみると所々に明かりが見えた、どうやら魔石を松明の様な使い方しているのだろう。

 レイラに着いて行きながら奥に進んでいると、早速魔物が現れた、狼だ。

 フェンリルをスパッとしてしまった俺には何とも言えない感情があった。


「お、早速ワイルドウルフか、取り敢えず相手をしてみてくれ、お手並み拝見といこうか」


「ああ」


 といっても、ステータス補正なしの戦いは初めてだからな、レイラがいるから死ぬことはないにしろ、慎重にいくか。


 牽制はワイルドウルフ、腕に噛みついてくるが、鎧の方が固いためダメージは0、それを振り払い剣を振るが急所は外れワイルドウルフはぴんびんしている。

 それからは同じ行動の繰り返しだった。

 ワイルドウルフがいくら俺に攻撃しようとも鎧の固さに勝てず俺にダメージは入らない、しかし俺も攻撃を上手く当てることが出来ない。

 それを何回か繰り返したところで、ワイルドウルフの首を跳ねることができた。

 異世界に来て初めて魔物を倒した実感が持てた気がする。


「なんというか、技術が力に追い付いていない感じだな……強そうなのは見てくれだけか?」


「……」


 ぐはぁ

 体力は満タンなのに心にダメージが……しかないでしょ、スキルには頼ることでどうにかなってきたけど、剣を振るなんて正直初めてのことだし。


「まあ、今は見て学なんでくれ、ここを出たら細かいところは教えてやろう」


「すまない」


 綺麗な女騎士に剣技を教われるとか最高じゃん。

 不順な動機しか持たない元童貞であった……


「魔石などは置いていっていい、帰りに拾って帰る」


「分かった」


 それから先に進むとどんどんと魔物の数は増えていった。


「はぁっ、はっ、はぁあっ‼」


 俺は剣技についてはさっぱりだがレイラはとても凄かった。

 なんだか小学生の感想文みたいになってしまったが、今の俺にはそれしか言えなかった。


 俺も見よう見まねで、雑魚相手なら、一撃で切り伏せることが出来る様にはなったが、オークやコボルドの様な奴や魔物のレベルが上がると厳しい。


 しかしレイラは出てくる魔物のすべてを一撃で切り伏せる。

 まあ、とにかく一撃だから、どの辺が凄かったのかは良く分からない。


「そこそこ良くなって来たじゃないか」


「そうか……」


「ああ、剣さばきは酷いものだが、狙いは良くなってきたな、後の細かいところは私に任せておけ」


「すまない」


 確かになんとなくだけど、どう狙えば急所に入るかが分かってきた気がする。


「そう言えばいい忘れていたがこの辺には気をつけなければならないやつが出てくることがあったんだ」


「どんなやつだ?」


 おい、それってもっと早く言うべきではないですかね? 今まで出会わなかったのが良かったけど、会っていたらどうするつもりだったんだよ……


「そいつはな……」


 レイラが話を始めると後ろに魔物が居ることに気が付いた。

 瞬時に俺は動いた。

 前世の体育でも瞬発には自信があったからな。


「っ‼まだ魔物が残っていたか……すまなっ‼ちょっと待てそいつは……」


 待つことは……出来ない、すでに俺の魔剣が魔物真っ二つにしていた。

 すると魔物の屍が光りだした。


「そいつは特殊な急所を斬らないと大爆発を起こすんだ」


「くっ‼」


 いくら強いとは言え、レイラの装備は俺の様に鎧ではなく、どちらかと言えば、急所のみに集中している、軽装だった。

 とにかく庇わなければ、俺の体は……考えるよりも先に動いていた。

 レイラに覆い被さるようにして構える。


「おい、お前一体何を……」


 ドガーンッ‼

 と大きな音と光を放ち爆発。

 痛みは感じなかったが、そのほぼ0距離での衝撃により、俺は意識手放し、目の前は真っ暗になった。







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