23話 家なんて聞いてないようです
俺の毎日は平和だった。
そもそも魔界とか名前は物騒な癖に平和だった。
たまに危険な魔物が現れて被害が出たとか聞くけど、基本的に争いがなく何事もない日常が半年くらいが続いただろうか……
「やあ、暗黒騎士君、元気にしてたかい?」
「ああ」
魔王……あんた生きてたのか……
「ルナ君も一緒だったか、頼まれていた良い物件見つかったよ」
「本当ですか‼楽しみ~」
「なんのことだ?」
魔王はいつもこんなだけど、二人でなに楽しそうに話してるんだ?物件ってなんのことだよ?
「何って?君たちの愛のs……」ちょっとスト~ップ!」
「ルナ君?どうして止めるんだい?」
「まだ彼には話してなかったので、場所だけ案内来て下さい」
「そういうことかい、まかせたまえ」
また二人で話しているがなんの事だかさっぱり分からない。
「では参ろうか二人とも」
「行くわよ」
「……」
ノリノリの二人に着いていくしかなかった。
「ここさ」
案内されたのはヨーロッパ風の真っ白な一軒家、城からは少し離れた場所にあるが近くに公園もあり静かでいい場所だ。
「魔王様は良い趣味をしているのですね?」
「お気に召されたようでなにより、本当はもっと大きな豪邸にしようとも思ったんだけど、二人はきっと静かに暮らしたいと思ってね、それにここなら維持費に加え、水道代などは魔王持ちだよ~」
「流石にそれは……」
「いいんだよ、このぐらいの家で満足してくれるならその辺は大したこともないから」
「有り難うございます」
「気にしないでくれ、あとコレが鍵ね一様二つ、それに僕はそろそろ邪魔だろうし、失礼させてもらうよ、暗黒騎士君もまたね、あっ‼もし戦う相手が欲しいのなら僕に声かけてね、力になるよ」
「ああ」
なんだかどんどん話が進んでいるみたいだが、俺はいる意味あるのか?ルナが引っ越しでもするのかな?
「取り敢えず、中に入りましょ」
「え、ああ」
さっきから『ああ』とか相づちしかしてない気がするな。
家の中はすでに家具が揃っていて、綺麗なものだった。
室内だしと思い鎧も脱いだ。
「すごい……リクエスト全部揃ってるのかも……」
「ルナは引っ越したでもするの?」
「は?」
「え?」
「貴方意外と鈍感なところあるわよね……」
「否定は出来ないけど……」
「まぁ、私も勝手に進めてたしね、今から説明するわ」
「うん」
「私達って付き合ってるのよね?」
「まあ、そういう関係だと思うよ」
気持ちは伝え合ったけど、明確な付き合う、付き合わないの話は当たり前の様にしなかったな。
「ほぼ毎日一緒にしるし、ギルドの宿でも同じ部屋に住んでる様な感じだったし、そろそろ一緒に暮らしてもいいかなって思ってね」
「なるほど」
「貴方が助けてくれた事件の時に魔王様が自分が対処出来なかった謝罪として、良い物件を紹介してくれることになったの」
「懐かしいな」
あれは、まだ俺が転生してすぐの出来事だったが今となっては思いでか……
「そ、そのときのことは、もう良いのよ貴方に会うことが出来たし」
「そ、そっか……」
互いに少し顔を赤くしてしまう、面と向かって言われるのは少し照れ臭いものだった。
「で?どうなのよ、私と暮らすのは嫌?」
「いえいえ、末永く宜しく頼むよ」
「そう、ならいいわ」
そうして俺はルナと同棲することにはなったのだが、今までも基本一緒にいたのであまり日常生活は変わらなかった。
一つ変わったと言えば、夜のルナがレベルアップしたくらいかな……




