13話 町に出向くそうです
書いてる途中から「あれ?これ主人公どうして飽きることになるんだ?」と迷走し始めちゃってタイトル変更しましたw
「待った?」
ルナが戻ってきた。
なんだかとてもすっきりとした顔になっている。
「いや」
ぐぅ~
「ふふ、食べずに待ってたの?」
女の子に先に食べてていいよと言われて、素直にたべられるか‼
「はやくたべるぞ」
「はい、はい」
その後、俺は魚定食、ルナはミートパスタを選んだ。
「普通の魚っているんだな」
「そりゃあいるでしょ」
「昨日はスカイバードとか物騒な名前だったが?」
「それ、今日のおすすめ的なのでしょ?」
「ああ」
どうやらギルドメンバーが討伐して、ギルドに食材を売ったりすると、その日のおすすめに出されることがあるらしい。
「だったら値段はもっと高くないか?」
「スカイバードの卵ってすごいでかいのよ」
「なるほど」
たしかに卵自体がでかいのであれば、安く売っても元はとれるのだろうな。
「なあ、後で大事な話があるんだ」
「え……それって」
おい!?顔を赤くするんじゃない‼
昨日の今日で愛の告白なんて元童貞にできるか‼
「おい、勘違いするな、そういうのじゃない」
「なーんだ、でもだったらなんで後でなの?」
「あまり人には聞かれたくないんだ」
俺はまだ、この世界が魔界と人間界で分かれていることしか知らない。
だからまずはこの国のこと、他の国のことを知りたいが、俺は外から来たことになっているから、他の国から来たのだと思われているかもしれないが俺は何も知らない。
だからルナになら話しても言いかもしれない。
俺が転生してきたことを。
「たしかにそういう話しだとここは、人が多いもんね、じゃあ町に出かけるのはどう?貴方、他の国からきたんでしょ?案内させてよ」
「そうするか」
それに町に出れば彼女のローブの代わりが見つかるかもしれない。
「じゃあ決まりね‼すぐに行きましょ」
「いや、ちょっと待ってくれ」
その前にお金を引き出しておかないと、せっかくならいいものあげたい。
それにHPポーションとかでいつかは必要になるかもしれないけど、1番出費が出そうな装備一式は常に綺麗だし、傷が付いても戻るから、食費分だけ残して使っても大丈夫そうだ。
「貴方、来たばかりなのにずいぶんお金持ってるのね?」
「魔王にもらった」
「六魔将ずるいわね」
俺もそう思います。
「どっかいきたいところある?」
「武器と防具があるところは?」
まずは一刻もはやくルナの服装だ。
なんでかって?
理由は3つ
まずは例の事件を思い出しそうなローブの処分。
そしてローブの隙間から見えるビキニアーマーに俺は耐えられない。
すぐ横に立つとたまに見えるんだよ。
最後に魔剣に慣れるまでは他のを使わないと怖い。
「なんで?貴方、一式揃ってるじゃない?」
「この町のものがどれ程のものか見たい」
「そういうことね、だったらこっち」
ギルドから少し歩いたところにその店はあった。
この町の雰囲気を見たのは2度目だけど朝だと本当に普通の町だな。
魔界なんて名ばかりなのか?
「いらっしゃい、何が目当てだい?」
「彼女は魔術師なんだが、魔術師に、いや彼女に良く似合って性能のいい防具はあるか?」
「彼氏さん、任せて下さい‼」
いや別に彼氏ではないんだが、張り切ってくれてるしまあいいか。
「いいものあった?」
「いま店主に探してもらっているところだ」
「良いものがありましたよ」
「そうか」
「しかし値段のほうが……」
さっきルナは金もちだって言っていたけど、どこの基準かわからないな。
足りること祈ろう
「いくらだ」
「このくらいです」
なるほど白金貨一枚かこのくらいならいいか。
一応能力確認しておくか。
転生者のアイテム
これはかつてある女性が魔術師として転生したさいに女神から授かった装備一式。
しかしある日、彼女はイケメン金持ち貴族ジャニスにプロポーズされる。
それにより必要のなくなった装備一式近くにいた冒険者に無償で提供。
しかし転生者のアイテムは転生者でしか真の能力を発揮しないため、ただの魔術師コスプレになってしまった。
しかしこの世界では作れないものなので一部のマニアに高値で取引され、人間界、魔界を行き来して今西至る。
いや謎の説明長いな!?
ん?まだ続きがあるな。
転生者でしか真の能力を、発揮しないこのコスプレアイテムだか奇跡的に転生者とパーティーを組むことでも真の能力を発揮する。
これは使えるな……
「どうかしましたか?」
「え、そ、そうだなもう少し詳しく見せてもらえるかな」
他の人には見えないんだったな。
無駄に長い説明に読みいってしまった。
「もちろんいいですか、実はこれ、何の能力もないらしいのですが、なぜか何年経とうがその原型を留めるていてですね、一部のマニアで観賞用などて高値で取引されたりするのですが今回、たまたまうちに回ってきたんですよ」
「そんなものをいいのか?」
「貴方が入店されたときからなにかを感じてはいたのですか、貴方が持っていた方がいい気がするんです。ですか私も高額で手に入れたので、この値段になってしまうんです」
そんな風に思われて買わないのもわるいな……
でも一応能力を確認……………………
買おう。
「その値段で買わせていただく、白金貨一枚だったな?これでいいか?」
「はい、丁度、有難うございます」
「もう着ることはできるか?」
見た目の方は少ししか見ていないが多分ルナになら似合う。
「もちろんです」
「メイ‼」
「はーい」
出てきたの小学生くらいの女の子。
「ルナちょっと来てくれ」
「なに?見つかったの?」
「そうだ」
ただ俺のではないけどな。
「お姉ちゃんこっちだよ~」
「えっ?ちょっとなに?」
メイちゃんはルナの手を引いている。
試着室にでも案内してくれるのかな?
「着いてってやれ」
「どういうこと?だからっ、あはっ、分かったから行くから、そんなに引っ張らないでよ~」
楽しそうだな。
ルナが着替えている間に練習用の剣を買っておこう。
「店主、次はなるべく使いやすい剣を探しているのだがあるか?」
「悪いけど、お客様の腰にある剣よいり良いものは置いてないよ」
「別に名剣を探している訳じゃなくてだな、まだこの剣を使いやすいこなしていないので、それまでの練習用が欲しい」
「そういうことでしたら、あちらにあるので好きなのをお選びください、そこにあるものは特に能力などもない剣なので今回、大きな買い物していただいたので一本プレゼントさせていただきますよ」
ずいぶんと気前がいいな、能力はないって言われたけど、一応確認してみるか。
ミスリルの剣
呪い解除(剣先で触れた呪いを一度だけ解除できる)
なんか一本ヤバイそうなの混じってる。
「これを貰えるか」
「お客様はいい目していますね、これはミスリルでできていてそこそこ人気があるんですよ、しかしこの剣は何の付与も行うことができず、ただのなまくらになってしまったんです、でも練習用としては最適かもしれません」
「ぱぱ終わったよ」
「ちゃんと丁寧に手伝ったか?」
「うんっ」
親子だったのか、一瞬犯罪の香りがしたけど、気のせいか。
「お姉ちゃん出てきてよ」
「うん……どうかな?」
可愛い……感想終了。