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10話 やはりチートだったようです

「なにをしている?」


 危なかった。

 ギリギリだった。

 マジで。

 もしも後少しでも、遅れていたら何とも言えないNTR状況に俺は発狂していたらだろう。

 しかしまだ行為をしているようには見えないので間に合ったのだろう。

 女神シエラ……感謝いたします。


「貴様なぜここに?鍵は掛かっていたはずだぞ」


「お、おい、ドアが真っ二つだぞ」


「ここのドアは犯罪防止のために魔法で強化されてるんじゃないのか?」


 あーその事ですか、一刻を争うなかでドアには鍵が掛かってるし、とりあえず腰にある物騒な剣使ったんですよ。

 気がつけばドアは真っ二つですよ。


「お前ら‼所詮こいつはたまたま魔剣に選ばれた七光りだ、3人係で魔人化すればすぐに終わる」


 ん?魔人化?そういえば種族に魔人ってあったな。

 そんなこともできるんだな。


「「「はぁあ゛」」」


 3人ともスーパーがつく勢いで気?を溜めているように見える。

 すると全身筋肉が肥大化し、目も赤くなった。

 ステータスを確認してみると


ザコル

 種族 魔人(魔人化)

 職業 ハンター レベル1


 攻撃 S

 防御 S

 俊敏 A

 魔力 B

 運気 C

 体力 S


 スキルと装備はそのままか、魔人化とは運気以外のステータスを2段階上げることができるのか。

 他の2人も同じようにステータス補正が掛かってる。

 ……これ傲慢の剣使っても勝てなくない?


 スキル傲慢の剣を発動します。


 思うだけで発動するのをまたもや忘れる。


カゲヤマ ユウト

 種族 人間

 職業 暗黒騎士 レベル1


 攻撃 SS

 防御 SS

 俊敏 S

 魔力 SS

 運気 SSS

 体力 SS


 あれ~なんかヤバいことになってるな。

 もしかして相手と認識していれば効果の対象は1人だけではないのか?


「「死ねぇえ゛」」


 取り巻きの2人が短剣で襲い掛かってくる。

 もはや”狂化”のほうが正しいのではないかというレベルの形相だ。

 このままでは死ぬのでとりあえず魔剣で対抗……ん?


 そのまま2人とも短剣ごと両断してしまった。


「あ」


「な、なんだと!?」


 え?嘘でしょ?


「次はお前だ」


 今はとりあえず平然を装おって、勢いで行くしかない。


「こ、こんな化け物だったのか」


「諦めろ」


 一歩また一歩と距離を縮める。


「くるなぁ……こっちにくるんじゃねぇ」


 ザコルも一歩また一歩と下がる。

 気がつけば魔人化とやらも解けたのか、見た目が普通の人間に戻っている。

 ザコルはどんどんと後ろに下がっているがそれ以上は危ないぞ。


「おい、それ以上は」


「くそぉ、こんなところで死んでたまるかはぁッ!?うわぁぁぁ……」


 ドサッ


 窓が開いているから危ないと注意しようとしたんだけど、遅かったか。

 窓の下を覗いて見るとちょっとした騒ぎになっていた。

 まずいな、俺、犯罪者か?でも手は出してないな。

 じゃ、じゃあ故意ではなかったにしても両断してしまった二2人は?正当防衛か?

 などと悩んでいると、


 ぎゅ


 ルナが抱きついていた。


「ど、どうした?」


「怖かった」


「そうか」


「でもなんでここが私が襲われそうなのが分かったの?それにこの場所も」


 おいおい‼良いシーンなんだから細かいこと気にしちゃダメだろ‼

 どうする?女神のことは話さいほうがいいよな。


「か、神の信託があってな」


「え~嘘くさ~」


 いや、嘘は言ってないぞ、嘘は。


「でも助けてくれたからいいや」


「今ので少し、下のギルドは騒ぎになっている」


 報告は明日にして今はルナを安心させるのが先だろう。


「今は部屋に戻るぞ」


「うん」


 それから自分達の部屋に着くまでずっとルナは俺の腕にしがみつくようにして歩いていたが、残念なことが1つだけあった……鎧を着ているから胸の感触がない……。


「ねぇ」


「なんだ?」


「夜ご飯まだでしょ?」


「ああ」


 色々あり過ぎて忘れていたけど、昼飯はゆっくり食べれなかった上に夜飯を食べてる暇なんてなかった。


「簡単なものしか作れないけど……食べてく?」


「そうさせてもらう」


 どうやって料理をするのかと思えば、ルナソの部屋には魔法で動くガスコンロのようなものがあった。

 10分ほど待っていると出てきたのは肉野菜炒めとスープそしてパン。

 女の子の作った料理だなんて今までなら絶対食べられなかっただろうし、テンションが上がってにた。


「ごめんなさい。こんなものしかなくて」


「そんなことないよ、結構美味しそうだし」


「え?」


「ん?どうした……あ‼」


 しまった。目の前の料理にテンションが上がり、素の喋りに戻っていた。


「ふ~ん、それが素なんだ?」


「いや、その、なんのことだ?」


「もう遅いけど」


 ですよね~。


「ねぇ」


「?」


「そんなの外して本当の顔を見せてよ……」


 やはりそうきたか、まあ女神に止められてる分けでもないし、ルナなら信用できるだろう。


「分かった」


 俺は兜を外してみせた。


「えぇ‼」


「な、なに?」


「もっと年取った大人の人かと思ってた」


 まあ、兜で顔が分からなければ声も低くしていたからな、そのせいで若干枯れぎみです。


「なんであんな堅物みたいな喋り方してたの?」


「俺、声が少し高めだから、こんな鎧で声は子供っぽいとバカにされそうだから」


 あれの方が暗黒騎士っぽくて格好いいと思ってるからとは絶対に言えない。


「え~私は今の方がいいと思うな~」


「ありがとう」


「……それに顔も以外と」


 なにかボソッと喋ったみたいだか危機とれなかった。


「なにかいった?」


「え!?なんでもないよ?冷めないうちに食べよ」


「ん?……そ、そうだね」


 その後ギルドのこととか今後の話や特に意味のない話をして充実した時間を過ごした。

 最初はさっきのことが蘇るのか落ち着きがないこともあったが話をしてだいぶ落ち着いてきたようだ。


「そろそろ帰らせてもらうよ、といっても隣だけど」


「そ、そうよね、もう遅いしね」


 なんだか挙動不審だかどうしたのだろう。


「じゃあまた明日」


「あ、ちょ、ちょっと待って」


「ん?」


「あ、いや、その、……おやすみ」


「おやすみ」


 自分の部屋に戻りステータス画面で鎧を外す。

 魔剣は無理だが、女神から貰った鎧はどこに行くのか分からないが出し入れが可能だ。

 ルナの前でやると驚くかと思ったので兜だけ手動で外した。


「俺は人を殺したのか」


 あまりにも一瞬の出来事だった。

 ただ防ぐつもりで剣を振ったのに……あんなことになるとは。


「考えてもしょうがないか」


 今日はもう寝ることにした。



 コンコン


 ドアをノックする音が聞こえる。


「まだ起きてる?」


 ルナの声だった。

 どうかしたのだろうか?

 鍵を開けて部屋に出迎える。


「どうしたの?」


「あの、さっきのが忘れられなくて、全然寝付けなくて」


 無理もない、好きでもない男たちに犯されそうになったんだ。


「だからさ……」


「うん」


「今夜、一緒にいてくれない?」


「へ?」


 聞き間違えかな?多分そうだな。


「え、あの、嫌だよね。ご、ごめん変なこと言って」


 聞き間違えではありませんでした。


「あ、違うんだ。嫌とかじゃなくて、驚いたというか……」


「じゃあ……いいの?」


「……いいよ」


 といっても一緒に”いる”だけだからね、ルナも別に変な意味で言ってるわけじゃないと思うし、今日は1人でいたくないだけだろうな。


「じゃ、じゃあ、俺は床で寝るから、ベッドを好きに使っていいよ」


「別に一緒でも気にしないから」


「え、いや、それはさすがに」


「嫌なの?」


 誘ってる訳じゃないよね、さすがに床で寝てもらうのは悪いって話だよね。


「ご一緒させていただきます」


「なにそれw」


 笑われてしまった。



 結局ふたりでベットに横になっていた。


「ねぇ」


「なんでしょう」


「なんで何もしてこないわけ?」


「知りません」


 そう言って彼女はベットの中で近づいてくる。

 それ以上来ないで下さい。

 俺の魔剣がレベルアップしちゃうから。


「俺たち今日会ったばかりですよね」


「だから?」


「さすがに今日の今日はまずいかと」


 俺、聞いたことがあるんだ、体で始まった関係は体で終わるって、やっぱり順序が大切だと思うんだ、順序が(童貞)。


「私、サキュバスだけど昔から夢だったんだ、私を救い出してくれる人に初めてを捧げるの」


「そんなに急ぐことないんじゃないなか」


「嫌なの?」


「嫌というか、逆に嬉しいけど」


「ならいいじゃん」


 抱きかれるとさっきは鎧があり、感じることのなかった感覚が俺の腕に……やばい魔剣が覚醒しちゃう。


「ねぇ、私が処女だって知ってるよね!?」


「はい」


「じゃあこういうこと言うのも初めてなんだよ!?」


「できれば気持ち受けとりたいとは思っています」


「じゃあさっきみたいに男らしいとこ見せてよ……」


「ッ‼それは……」


 耳もとで囁かないで俺のはもう魔人化してるから。


「それに私、魅惑は使えないけど」


「けど?」


「避妊魔法は使えるよ……」





 その後何が起きたのか俺にもわからない。


 たとえ


 朝起きたら裸だったとしても


 きっと何もなかったんだ。




書きたいことを書いただけなんで文章ぐだぐたかもしれませんが暖かい目で眺めてていただきたい。

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