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32 世界樹の森深層探索編④死の森の終焉~邪悪樹神の最後~

洞窟で治療を施した妖精たちの話を聞き終わったとき

パリン

どこかで何かが割れる音がした。周囲を見てみるとある方向に巨大な樹が現れた

「あれってまさか?」

と真保達が考えていると妖精たちが騒ぎ始めた

「世界樹様だ」

「久しぶりに見た」

「でも木の色が悪そう」

「何かの病気?」

「それに一回り小さくなってる」

と口々にあの大きい樹の心配をしていた


「ねぇ、すこしいい?あの樹は世界樹なの?」

とアリシアがまじかにいた妖精の姉妹に聞くと

「はい。あの神木様はこの森の守り神 世界樹様です。世界樹様はこの森の中心とされていまし

 て、この森と生き物はすべて世界樹様から生まれたといわれております。しかしその姿は

 1000年前から見えなくなりました」

「世界樹の様子が変だって言っているけど?」

「本来の世界樹様はもっと大きく木の色を薄茶色でした。そして溢れるほどの様々な精霊がいたのですが今は嫌な感じしかいたしません」

と妖精の姉妹の話を聞きながらアリシア達はテレパシーで会話を行っていた

(アリシア:みんなどう思う)

(真保:やっぱり世界樹の木に異変が起こったが有力ね)

(レオナ:そうね。恐らく結界により世界樹が見えなくなった)

(ミゼル:で翔が何かして結界を割ったのがさっきの音か)

(リーシャ:ということはこれから私たちは~)

(聖:あの世界樹に向かえばいいということですね)

(ユーナ:うん)

(ユーナ以外:えっ?ユーナテレパシー使えるの?)

(ユーナ:うん?普通に聞こえてるよ?テレパシーって何?)

(ユーナ以外:無意識で使ってるんだ)

(真保:また今度教えるわね。ユーナちゃん)


とテレパシー内会話を終わらせた真保達は妖精たちにこれから世界樹に向かうことを伝えま

した。すると妖精の姉妹が道案内をしたいと言ってくれたので頼みました

道案内により世界樹の元に進むとそこでは・・・


魔法のパスで世界樹とつながっている女性と翔の姿があった。女性の身体は傷ついており分怒りに染まった表情で翔をにらみつけており、翔は無傷かつ虫けらを見る表情で見ていた

その光景を見た真保達は

(あの女性何?何があったの?)


場面は巻き戻る

翔が邪悪樹神と邂逅した時まで巻き戻る


翔は時空間魔法で刀を手元に戻した

「異世界人?運悪くこの世界に転移したのね。そういう人間はたくさんいたわ。まあ全員死んでしまったけど。あれね、少し空間魔法が使えるからって調子に乗ってしまったのね。いいわよ。ちょうど欠員を補充するつもりだったの。ここまできた褒美で私の眷属にしてあげるわ。ひざまずきなさい」

「んっ、なんか刀の先についてる。これって精霊の涙?ということはさっきのは精霊だったんだ」

「聞いてるの?」

と邪悪樹神は翔の周囲の空間から樹のつるを呼び出し翔を縛った

「ふふっ、驚いた?私にかかればあなた程度の空間魔法なんて簡単に使えるのよ」

と語っていた邪悪樹神だったが、次の翔の行動でその表情は凍り付いた

翔は何事もなかったように歩き始めた。すると翔を縛っていたツタは翔が使用した風魔法により粉々に切り裂かれた。そして邪悪樹神の顔に一陣のそよ風が吹いた


邪悪樹神がほほを触ってみるとそこには一筋の傷がついていた。それを確認した邪悪樹神の顔

つきは怒りに染まった

「人ふぜいが私の美しい顔に傷を付けやがって。嬲り殺して四肢をさいてやる」

と地面から先ほどと比較にならないほど大きなツルが大量に翔を襲った

「おいおい、どうした?先ほどの余裕がなくなってるぜ」

地属性魔法【グラビトン・ウェーブ】。翔は周りに高重力の波を生み出しツルを押しつぶした

重力の余波を受け邪悪樹神の右腕は吹き飛んだ

邪悪樹神は更に怒りに顔を染め攻撃は激しさを増していった

ここに邪悪樹神と翔の(一方的な)激闘?が始まる


邪悪樹神は

ツタにより拳を作ったり、剣を作ったり、鈍器を作ったり、アギトを作ったり、大量のゴーレムで攻

撃したり、大量の闇精霊を呼び出し全方位から魔法を繰り出したり、ツタで囲み土やツタで作っ

た手でにぎりつぶしたり、体に身体強化をかけ、一撃が大地を割る拳で殴りかかったり、神と言

われても間違いないほどの圧倒的な攻撃を繰り出した


それに対して翔は

時に重力魔法で押しつぶし、時に火魔法で焼き尽くし、時に刀や手刀で切り裂き、時に拳やけり

で吹き飛ばしすべての攻撃をつぶしていった。そして確実に邪悪樹神の身体を傷つけていった


そして時は戻る。真保達が世界樹の元に着いた場面に

「もういいわ。この異次元事消滅さしてあげる」

と邪悪樹神は魔力を暴走し始めた。そうすると周囲の空間がきしみ始めた

「翔お兄ちゃん」

「ん?ユーナたち来たんだ。もうちょっと待ってね」

とユーナたちに答えると翔は神刀:陰日向を取り出し居合の構えを取った

すると翔から膨大な魔力が溢れ神刀:陰日向に集約されていく。そして振りぬいた

天魔流居合【覇道一文字・妁火】。神刀:陰日向か一筋の赤い線が放たれた。すると世界樹は根

元から切られ燃やし尽くされた。すると

「ギャー」

邪悪樹神の全身は燃えていた

「お前と世界樹がつながっているのはわかっていたからな。世界樹のことかばってたし」

「いいのか?世界樹を倒して、この空間は無くなるぞ」

「何をいまさら、すでに世界樹の力をほぼ吸い取っていたくせに」

と言い翔は邪悪樹神の前に現れ

天魔流【塵桜・花吹雪】。無数の斬撃により邪悪樹神は塵となった


塵となった邪悪樹神から不可視の何かが飛び出した

そのなにかは翔を恨めしそうににらみながら

(くっ、まさか世界樹が切られるとは。もう少しで神界に戻れたのに。あの人間許さない。

絶対に殺してやる。だが今はだめだ。異空間に逃げて新しい依代を見つけないと。そうだ。

あの蛇がいい。やつならばれないだろう)

このなにかははるか昔神界より逃げ出した下級神である。異次元をさまよい、この世界に飛び込み世界樹を乗っ取りました

(ん?こっちを見てる?いやいや見えないはずだ?どんだけ桁外れな力があろうと神ではない人間が私を見れるわけがない)

(断念ながら翔には見えてるよ)

(へ?)


翔は上空を見ながらつぶやいた

「へえ、来たんだ」

「何が?」

「ん?ああ、すぐわかるよ、聖」

「翔お兄ちゃんこっちに来るの?」

「ああ」

とユーナと翔がわけわからない会話をしていると


突然空が割れ光が降り注いだ

その光は上空に会った下級神の魂を縛りつけた。そして光が現れた空間から

「ほら、創造神と運命神のお出ましだよ」


この世界樹の森探索も次回が最終回のはず

とうとう次回真保達の前に創造神と運命神が現れます

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