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2VS破滅の意思②ワイズの透明な壁

-とある空間-


みんな、見てる?語り部Xだよ。

やっと主人公の自己紹介が終わったね。聞いてる方もしんどいよ。

・・・えっ?いきなりラスボス戦から?普通異世界に来るところから始まるのでは?

あー、みんな勘違いしているね?この物語は異世界転移(異世界キター)→能力開放(チートTUEEE)→仲間集合(エルフモエ~)→神器収集(最強武器キター)→ラスボス戦(世界を救うで、ホンマ)ではなく(まぁ、この話だけで物語作れるけど)、ラスボス戦後の世界でどのようにしてスローライフを送るかの物語だから

・・・んっ?だったらラスボス戦もいらないのでは?

いやいやいや、キャラの紹介とかこれからのフラグの話でどうしても必要だからラスボス戦

とういうことで、本編スタート


 優斗たちが門をくぐるとそこは大きな広間だった。壁は灰色の石材でできており、中央に向けて白と黒の石柱が並べられ、地面には白黒の絨毯が敷き詰められていた。大広場の中央には黒いドレスをまとい邪悪な瘴気と魔力を発する少女がいた。その少女はこちらに振り向き歓迎の言葉を述べた。


「よく来たのぅ。古神の加護を受けし者たちよ。我が名は終末神ワイズ、この世界に終わりをもたらすもの。さぁ、始めようか、終焉をかけた戦いを」


 そう告げるとワイズ自身から膨大な魔力があふれ、大広間を壁ごと破壊し辺り一面に土煙が充満した。土煙がはれ、魔力の奔流に耐えた優斗たちが見たのは漆黒の空間でたたずみ膨大な魔力を放出する終末神ワイズだった。こちらを確認したワイズは自分の周囲に黒い球体を生み出す。その球体からはそれぞれ魔力が放出し魔方陣が展開される。それをみて優斗は指示を伝える。


「俺と翔、ミゼルは接近して攻撃、アリシア、真保は距離を開けて攻撃、ミーシャ、聖はバフをかけた後随時攻撃」


 優斗の指示が終わる頃ワイズの魔方陣は完成し、その魔法陣からは各属性の最上級魔法が発動され、優斗たちを襲いだした。


 優斗、ミゼルはそれぞれの神器に魔力を流しつつワイズに接近し、翔はその二人に襲い掛かる火と風、土の最上級魔法を小太刀に雷の魔力と特殊な魔力を宿した剣技【イズチ・魔断】で、打ち消した。


 後衛はミーシャの補助魔法【ホーリークエイドル】により魔力を強化された聖の防御魔法【プロテクション】によりワイズの水、雷、闇、光の最上級魔法を防ぐ。


 翔が攻撃を打ち消したあと、ミゼルはワイズに接近し拳に重力をまとい、魔拳技【グラビトンブラスト】を放った。バキンと周囲に衝撃波が走る。


 しかしミゼルの拳はワイズには届いておらず、透明な壁に阻まれダメージを与えることはできなかった。


 つづいて優斗が剣に魔力を流し聖剣技【スターセイバー】をワイズに放った。しかしミゼルと同様に壁に阻まれダメージを与えられない。


 ミゼルと優斗は何が起こったかわからなくなり一瞬隙ができた。その2人に向けて、ワイズが多数の球体から魔法を放った。しかし後方に控えていた真保からミーシャの補助魔法で強化された最上級水魔法【ダイダルウェブ】が発動。


 真保から放たれる大量の水が大型の波となりワイズの魔法を打ち消した。前衛はその隙に全員ワイズから距離をとり一か所に集まる。


 ワイズの反撃をかわしながら優斗たちは【テレパシー】を使い心の中で相談する。


(あの壁なんだと思う?)


(アリシア、アローレイン打ってくれない?)


 と優斗が全員に聞くと、何か策があるのか翔がアリシアにワイズを攻撃するように頼んだ。


 アリシアはうなずき、ワイズに向けて一気に魔法の矢を大量に打ち出す【アローレイン】を放った。しかし、先ほどと同じくワイズの壁にはじかれ一本も当たらず、ダメージを与えられない。

 

(やっぱり、真保、リーシャ援護お願い)



(ちょっとまって、翔)


 と優斗は止めようとするが翔は【テレパシー】を切り飛び出した。


 その翔に向けてワイズの周囲の球体から魔法が放たれるが、真保の光の光線を打ち出す魔法【シューティング・レイ】とミーシャの銃弾により無力化され翔には届かなかった。


 その隙に翔は小太刀に火の魔力をまとわせながら近づきワイズに向けて剣技【火走り烈火】で攻撃を行った。ワイズの壁づたいに火柱が生じるがダメージは与えられない。


 ワイズにより翔に向けて闇魔法【ダークネビュラ】が放たれる。黒い球体が翔を襲うが、翔はバク転で大きく後退してかわしながら、スキル『武器換装』によりし瞬時に剣と槍を取り換える。


 そして着地と同時に槍に雷の魔力を込めワイズに向かって投げ放った。雷の魔力を付与された槍はワイズの壁に当たり強力な発光が起こるがダメージは与えられない。


 突然の発光によりワイズが翔の姿を見失った間に、優斗たちの元に戻った翔は自分の推論を述べた。


「大体効果が分かった、あの透明な壁の」と・・・


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