178 番外:星空ファームについて
今回は翔達が運営する『星空ファーム』について説明します。場所は神界のある空間にあり出入りには専用の『次元の扉』(現在翔達の自宅、孤児院、コレクトスター2号店のみ設置中)を通るか、空間魔法【ゲート】を使える者しかたどり着くことはできない。
現在『星空ファーム』に来ることができるのは翔達と孤児院の子供達、鉱石や木材を採取するために建設会社『ガレキ』『ツリーフォール』『グラスエデン』の職人達、そして神族となる。
『次元の扉』をくぐるとまず屋敷に移動する。・・・そう、屋敷である。以前は小屋だったが『星空ファーム』が広がることにより建築会社の社員により増築されていって屋敷と呼ばれるほどのたたづまいになっている。屋敷の中は居住するスペースと作物を保管する倉庫スペースに分かれている。
居住スペースにはソファや食器棚、冷蔵庫、シャワー、お風呂などの設備が設置されている。農作業で疲れた人はここで体を休めたり、ご飯を食べたり、汗を流したりする。というより普通に生活できるぐらいに設備は整っている。
倉庫スペースではいくつかの空間に分かれる。時空間魔法で時が止められ収納された作物などをそのままの状態で保管する『保管庫』、温度、湿度、天候、昼夜などが調整され収穫した作物を熟成させる『熟成庫』など。
屋敷から外に出ると目の前には一面様々な実をつけた畑が広がっていた。星空ファームは大きく分けて農業、鉱石・木材、畜産、魚介区の4つに分かれている。
農業区の畑にはそれぞれ区切りの線が引かれており、それぞれの畑は気温、湿度、季節が分かれており環境にあった野菜、果物が実っていた。
畑はとても広いので(端までは歩いて一日かかる)各畑の近くには倉庫に繋がっている収穫かごが供えられており一定の距離を移動できる魔法陣が地面に描かれている。孤児院の子供たちは星空ファームで過ごす狼や鳥、馬、天馬などの魔物に乗り移動している。
農業、鉱石・木材区には大地神アースにより加護が与えられているため成長促進(どんな野菜、果物でも一週間で育つ。本当は1時間で育つようにできるが翔が孤児院の子供達に育てる楽しみを教えるため調整してもらった)、品質向上(愛情をこめて育てることにより地上ではありえないほどの品質向上が見込める)などの効果がある。
鉱石・木材区には建材などに使える多種多様な樹木や鍛冶などに使える様々な鉱石が自然発生している。樹木はマツ、ヤナギ、ヒノキ、樫の木など、鉱石としては鉄、銅、錫、ミスリル、アダマンタイト、オリハルコンなどがある。樹木や鉱石の採掘は危ない為孤児院の子供たちは行わず、職人たちが行っている。孤児院の子供たちは洞窟内でキノコ類を育てているため、採取を行っている。
畜産区には牛、羊、山羊、鶏を含む様々な魔物が暮らしている。この土地には天空神ミスラにより加護が与えられており成長促進、品質向上の他に、寿命を迎える時に子供の状態に戻る『輪廻転生』、卵、牛乳の他に肉も生み出す『畜産特化』の効果もある。
これらの効果により畜産物を生み出す生物の他にも、ミスラにより地上で全滅の危機にある生物なども暮らしている。
最後に魚介区。魚介区では一面に海が広がっている。この海は海洋神シーナの手により様々な環境が用意されており、貝や魚などの様々な魚介が生活している。
神々の加護やこの空間特有の効果のため星空ファームで生産される食べ物や建材などの収穫量は一カ月で地上で採れる年間の収穫量となるため、コレクトスターでは原材料不足で品薄になることは無い(しかし作り手や翔の都合で品薄にはなる)
これらの事から翔達以外の星空ファームに出入りしている者達には神々によりある契約を結ばれている。その契約は『自分の利益のために星空ファームの事を話そうと星空ファームの記憶がなくなり2度と星空ファームには入れなくなる』だ。この契約により星空ファームの情報は外には出ず、無用な争いは出ないようなっている。ただしこの契約を破った物は居ないが




