第73話:女神が薬はダメと叫んだ場合
昨日はなろうグループ障害により、更新がうまくいかなかったことをお詫びします。
すみませんでした。
さて。
累計pv19万アクセス突破!!
ありがとうございます!!
どんどん、知り合いの方にお勧めしていただけたら最高です。
ガンガン、アクセスが伸びてほしいと思います。
ブックマーク、評価も大歓迎です。
連続更新継続中。
「薬師どのっ! 薬師どのっっ!」
叫び声が、神殿に響く。
治療待ちの数人の患者が神殿の入口を振り返るのにつられて、おれも入口を見た。
外が明るいので、まぶしくてよく見えないが、女性が抱きかかえられて、運び込まれている。
声のトーンは、あせりを感じる。
救急患者だ。
順番を守っている場合ではなさそうな、慌てぶり。
「姫が、姫がっ」
「姫?」
おれとクレアは立ち上がって、入口へ走った。
治療待ちの人たちがざわめく。
救急患者はキュウエンらしい。
大急ぎでスクリーンを出し、対人評価をかけて、ステータスをチェック。
患者はキュウエンで間違いないようだ。
しかも、急速に生命力、精神力、忍耐力が減少している。
男はキュウエンの護衛だ。いつも、少し離れたところから、キュウエンを見守っている奴だ。何度も見たことがあるから、間違いない。
その護衛が抱いているキュウエンは、口から吐血し、腹部に何かが刺さって、そこからも大量に出血している。
あれは、銅のナイフ?
内臓がやられて、口まで血が逆流しているのか?
「薬師どのっっ! 姫を・・・」
護衛の言いたいことは分かるが、言葉になっていない。
ただ、悲痛な思いだけが伝わる。
キュウエンの生命力が一桁に突入した。
「スグル! 薬では、もう・・・」
セントラエスの、おれとクレア以外には聞こえない声が大きく響く。
そりゃ、そうだろう。
見れば、分かる。
これは、傷薬とかでは絶対に無理だ。
護衛にも、そのことは、理解できているのだろう。
薬で治療できる範囲を超えている。
こんな状態から、助けられるはずがない。
そんなことは、あり得ない。
しかし・・・。
なんでまた、この護衛は、男爵のところじゃなくて、こっちに運んできやがった?
おれたちに何を押し付けるつもりだ?
「オーバ! オーバ!」
クレアが叫ぶ。「キュウエンを助けてっ! お願いっ! この子はっ・・・」
分かってる、クレア。
いい子だって、言いたいんだろ。
そんなことは、おれにだって分かってる。
そんなクレアがいい子だと思うよ、ほんと。
やれやれ。
なんて運のいい護衛と、姫さまだ。
たまたま、本当に、偶然。
おれとセントラエスがここにいたんだから。
まさに、一生分の幸運を使い果たしたんじゃないか?
まあ、キュウエンを助けることによって起きるはずの、この後の面倒ごとは・・・。
もう、あきらめるとするか。
「クレア! 合図をしたら、腹に刺さってるナイフを抜け!」
「うんっ!」
おれは祈りを捧げて、両腕にそれぞれ光をまとい・・・。
「今だっ」
おれの声に反応して、クレアがナイフを抜く。
キュウエンの腹部から、さらに血が噴き出す。
おれとクレアに、キュウエンの血流がそそぐ。
次の瞬間。
キュウエンは神殿の外の明るさを超える光の奔流に包まれた。
キュウエンを包む神聖魔法の光が消え去った時。
あれほどざわめいていた神殿の中には音がなかった。
唐突な静寂。
理解不能な事態を前に、人は動けなくなるのかもしれない。
おれはキュウエンを護衛の手からそっと奪い取り、頭を傾けて、のどにあふれた血を全て吐かせ、袖でキュウエンの口をぬぐった。
キュウエンの意識はない。
状態異常の表示は麻痺だ。
ただし、生命力などの減少は止まっている。
「護衛のおっさん、姫さんの意識はすぐには戻らない。奥の寝台で休ませるぞ」
おれは護衛にそう声をかけて、そのままキュウエンを抱いて歩き出す。
はっとして、護衛は顔を上げた。
ようやく、キュウエンを奪われたことに気づいたらしい。
「い、今のは・・・」
・・・正直なところ。
もう、どうしようもないとは分かっているのだが。
それでも、できることなら、見なかったことにしてほしい。
「神聖、魔法・・・」
そのつぶやきは、護衛ではなく。
治療の列に並んだ、一人のお年寄りの口からこぼれた。
「おお、おお・・・き、奇蹟じゃ・・・司祭さま・・・トゥエイン司祭さまの奇跡のお力と同じ!」
お年寄りのつぶやきは、最後は叫びに変わった。
神聖魔法を知ってる人がいたのか。
昔、ナルカン氏族のニイムが、辺境都市には神聖魔法を使う人がいたと言っていた。
トゥエインって名前の司祭だったのか。
静寂が満たされていた神殿に、ざわめきが戻ってくる。
「静かにっ!」
おれはできるだけ大きな声で叫んだ。
再び、神殿に静寂が戻る。
早めに叫んで良かった。
ざわめきが大きくなり過ぎるとどうやったって止められないからな。
「いいか、かつてここにいたトゥエイン司祭は、この力があったから、命を狙われ、亡くなられた」
・・・ということにしておこう。
ずいぶん昔のことだ。この神殿が荒れてたようすから考えて、さっきのお年寄りも含め、ここからいなくなったトゥエイン司祭がどうなったかなんて、誰も知らないだろうし。
もちろん、おれも知らない。
こういう、もっともらしい話は、意外と信じてもらえるはず。
「この話が広まれば、おれとクレアはここを出ていくことになる」
それぞれが顔を見合わせた後に、神殿内の全員の視線がおれに集まる。
見渡すと、全員、唇を強く噛みしめている。
何か、言葉を飲み込もうとするように、だ。
「頼む」
おれは、そこで少し、言葉を切る。
演技には、セリフには、間が、大切だ。
「誰にも、言わないで、ほしい」
最後は、声のトーンを落とす。
そして。
もう一度。
ダメ押しで。
「頼む」
小さく、静寂の中だからこそ、やっとのことで聞こえるような声で、一言。
静寂に支配された神殿の中で、さっきの奇跡を目撃した人たちは、みな、下を向いた。
・・・まあ、秘密なんて、守られるはずはないけれど。
ちょっとでも効果があるといいなあ。
残りの治療はクレアとセントラエスに任せて・・・といっても、セントラエスは指示を出すだけなのだけれど・・・、おれはキュウエンを奥へと運びながら、護衛に声をかけて、奥へ来るように命じた。
・・・命令できる立場ではないけれど。
寝台に寝かせたキュウエンの胸はゆっくりと上下している。
呼吸が安定している。
まあ、おれの神聖魔法なら、これくらいはできる。というか、これ以上のこともできる。
瀕死の重傷でも、生命力が0になる前なら、なんとかなる。
だから、もはや命の危機は脱しているのだけれど。
「あ、あの、し、司祭さま・・・姫は?」
「司祭ではない」
「あ・・・いえ、申し訳・・・」
「それはいい。姫さんは、今のところ、安定している。ただし、助かるかどうかは、これから二、三日、ようすを見なければ分からないな」
「そ、そんな・・・」
「何があった?」
おれはキュウエンから目を離し、護衛をにらんだ。
護衛がびくりと反応する。
さあ、情報を寄越せよ。
「言え」
「は、はい。この神殿を目指して、姫は町を歩いておりました。それが、突然、膝から崩れ落ち、倒れられたので・・・」
「倒れる前に、何もなかったのか?」
「・・・いえ、誰かとぶつかった・・・あ、まさか・・・」
「そいつが犯人だな。どんな奴だ?」
まあ、予想はついているけれど。
「いえ、どんな・・・あ、いや、覚えていません・・・」
「護衛のくせに、男爵に殺されても文句を言えなさそうだな、おまえ」
「ひっ・・・」
「どうせ、いつもみたいに離れて護衛してたんだろう」
「・・・気づいて、おられたのですか」
「・・・まあいい。それで、どのくらいの人に見られた?」
「あ、いや、その場にいた者には取り囲まれるような状態になったので、かなりの人が見ていた、と」
「倒れたのが姫さんだって、分かる状態か?」
「はい・・・」
「なら、もうこのことは噂になってるな。当然、神殿に運び込まれたことも」
「はい、そうだと思います」
「面倒なことになった」
「申し訳・・・」
「なぜここに運んだ?」
「それは、ここに司さ、薬師ど、さまが、いらっしゃるので、それに、ここが近くて・・・」
そうか。
神殿の近くで刺されたのか。
暗殺者としては、油断だよな。素人っぽい犯行だ。
噂の薬師の近くなら、キュウエンが助かるかもしれないと、その可能性について考えない程度の、暗殺者。
・・・うん。
素人だ、これ。
その裏の裏で何か、というようなものだったとしたら、こっちとしてもどうしようもないレベルになるけれど。
まあ、でも、まあ・・・。
「スグル・・・」
あ、きたね。
「ソリスエルから連絡がありました」
やっぱり。
あいつか。
「イズタがキュウエン姫を刺したとのことです」
・・・犯人は予想通り。
ただし、男爵たちには、分からないし、見つけられないだろう。
それなら・・・。
「いいか、男爵には、姫さんは死んだことにしろ、と伝えろ」
「えっ・・・」
「姫さんは死んだということにしろ、と伝えるんだ」
「な、なぜ?」
「・・・おまえは考えない方がいい」
「あ、は、はい」
「それと、夕方に、荷車を一台、神殿まで来させろ」
「はい・・・」
「あと、姫さんが死んだことは住民を不安にさせるから秘密だ、と男爵に近い者には言い広めるようにしろ、と伝えろ」
「はい・・・」
護衛はうなずいた。「あの・・・」
「なんだ?」
「姫は、死ぬのでしょうか?」
「そうならないよう、全力を尽くすが?」
「は、はい! ありがとうございます」
「いいから、早く男爵のところへ行け」
「分かりました」
護衛が飛び出していく。
やれやれ。
もうちょっとマシな人材を護衛にした方がいいんじゃないか?
まあ、忠誠心は高そうだけれど。
しっかし、上から、偉そうにしゃべるってのも、面倒だな。
それに、イズタ、か・・・。
あいつの転生前の日本は、おれと同じ日本なのだろうか?
殺しに、ためらいがなさ過ぎるだろう?
それとも、こっちで十年も生きると、そういうものはなくなるのか・・・。
そもそも、守護神に裏切られている時点で、救いようもないのかもしれない。
夕方、荷車とともに現れたのは、フィナスンだった。
特に、指示を出さなかったが、荷車を覆うように、麻布がかけられている。
こちらの意図が伝わっているようで、ありがたい。
やはり、ここの男爵は、優秀なのだろう。
フィナスンが一人だけ手下を連れて、神殿の中に入る。残りの手下はそのまま外だ。
手下が扉を閉めた。
夕方の神殿の中は、扉を閉めるとかなり暗くなる。
「・・・フィナスン。今日のおまえの手下は、初めて見る顔だな」
「・・・さすがは、兄貴っすね」
「・・・驚いたな、そういうことか」
どうやら、男爵本人が手下のふりをしてここまで来たらしい。
「おれは、顔を知らないからな。フィナスン、おまえが、その人が本物だと、証明するんだな?」
「信じるかどうかは、兄貴に任せるっす。でも、そうっす、本物っす、としか・・・」
「分かった」
「兄貴・・・」
おれがすぐに「分かった」と言ったことで、フィナスンはちょっとばかし、感動したらしい。兄貴が信じてくれた、みたいな感じだろうか。あえて言う。フィナスンの方が絶対に年上だけれど。
まあ、男爵のような手下だろうが、手下のような男爵だろうが、どっちでもいい。
すまないな、フィナスン、とおれは心の中で詫びておく。
そして、おれは遠慮なく、対人評価を使う。
一瞬の出来事だ。
間違いなく、職業欄で男爵だと分かる。
ステータスを偽装できるという可能性を除けば、本人としか言えない。
しかし、レベル11か。
アコンの村以外で、初めて二桁のレベルの人間を見たな。
やはり、支配者層は、レベルが高くなるような幼少期を過ごすのだろうと思う。支配者層は、この世界では数少ない、教育を与えられる存在だ。
そういう点でも、偽物ではなさそうだ。このレベルなら、ね。
「領主に・・・」
手下のような男爵が口を開いた。「・・・しろ、だの、させろ、だの、命令するような無礼者かと思ったが、自分の弟分を無条件に信じる、そんな男気があるとは、意外、だな」
ん?
領主に命令だって・・・?
・・・ああ、あいつか。
「・・・あの護衛、おれが言ったまんま、あんたに伝えたのか。やれやれ、それは失礼をした。あいつに分かりやすく説明するには、できるだけ短く伝えないといけなかったもので」
「・・・予想以上の切れ者のようだな」
「・・・そっちこそ」
「娘は、奥か?」
「ああ。まだ、意識は戻っていない。血を失い過ぎたからな」
正確に言えば、まだ意識を戻していない、のだけれど。
「そうか」
手下のような男爵は、おれをまっすぐに見つめた。
・・・こいつ、鑑定系のスキルを使ったな。そういえば、さっき見たステータス、対人評価がスキル欄にあった。どうりで優秀なはずだ。見えないはずのものが見えるのだから。
部下の能力も、スキルも、把握できるのであれば。
上に立つ者として、うまく使えることは間違いない。
ま、たかがレベル11では、おれのステータスは見えないとは思うけれど。
「・・・いろいろと聞いてはいたが、相当な使い手のようだな」
ステータスが見えないことに、かなり驚いているだろうに、その驚きを抑え込めるとはね。
これだけの都市の支配者ともなると、これはなかなか。
まあ、この時代でこの規模の都市なら、一国の元首みたいなもんか。
それくらいの度量はあるんだろうね。
「いろいろ、ね。フィナスンと、キュウエン、それにあの護衛か・・・」
「・・・ふん。それで、娘には会えるのか?」
「こっちだ」
おれは手下のような男爵に背中を向けて奥へ進む。
フィナスンはその場に残り、男爵だけがついてきた。
奥では、寝台で眠るキュウエンの手をいすに座って握るクレアがいた。
「キュウエン・・・」
娘の名をつぶやき、眠る娘を見下ろす手下のような男爵。
・・・思ったよりも、情に厚い、のか。
声の調子に、優しさがある。
じっとキュウエンを見つめる手下のような男爵。
そんなに心配なら、自由にさせなければいいだろうに。
娘を守りたいなら、辺境伯に従えばいいだろうに。
たかが、レベル11。
中途半端な力では、できることも中途半端になるのかもしれない。
されど、レベル11。
辺境都市とその周辺で、もっとも高いレベルの人物。支配者として、人々から求められるだけのものを返していかなければならない、重い責任。そして、本人の、なんらかの野心。
それでも、娘を傷つけられて、どうすることもできず。
今さら、立ち止まることも、できない。
・・・領主ってのも、大変だよね。
「・・・伝え聞く、神聖魔法を使ったと、聞いた」
男爵がキュウエンを見つめたまま、口を開いた。
・・・まあ、伝わるよな。
それはもう、仕方がない。
だが、釘は刺す。
「・・・そのことを広めたり、おれを利用したりするようであれば、その時点で、おまえが、どこで、何をしていたとしても、殺すぞ」
威圧スキルを全開でのせて、小さな声で。
レベル差が分かるんだから、考えろよ、と。
「分かった・・・」
よろしい。
正解にしよう。
「娘は、助かるのか?」
「かなり血を失ったと言ったはずだ。二、三日、待て。心配なら・・・」
「心配なら?」
「・・・女神に祈るといい」
「・・・女神」
「女神への信仰が本物なら、助かるかもしれないな」
「女神に、祈る・・・」
まあ、セントラエスへの新たな信者獲得の機会だ。
セントラエスは、信者が多いと力が増すらしい。
どうせ、禁じ手のひとつだった神聖魔法を使ってしまったのだから、この状況は、できるだけ利用した方がいい。
「王都は・・・」
「ん?」
・・・こいつも、やっぱり勘違いかい?
カスタの町から来たっていう偽装が効き過ぎだよ。
まあ、誰も、大森林から、大草原と辺境都市を飛び越えてカスタに行ったとは思わないのも無理はないか。そんな発想は、しないだろうから。
「王都は、辺境伯を止めようと思ってないのか?」
「・・・王都のことなど、おれたちには分からないね」
「・・・そうか」
「はっきり言っておく。おれたちは、王都なんかと何も関係ないからな」
「・・・分かった」
こいつ、分かってないって、顔してやがる。
「ただし、ひとつだけ」
「何?」
「・・・数年前のことだが、辺境伯は銅の鉱脈を見つけたらしい」
「銅の鉱脈だと?」
金属鉱床の発見なんて、完全な軍事機密で国家機密だ。
支配下の男爵とはいえ、辺境伯がいちいち教える訳がない。
まあ、おれが知ったのは偶然だけれど? 何か、問題でも?
そういう情報は手札のひとつとして、利用させてもらう。
「それが麦の要求が増えた時期と重なるんだろうよ」
「・・・っ! そう、か。そういう、こと、か」
「どういうことだろうね」
「王都は・・・武具、防具、兵員を増強した辺境伯の軍勢が、王都とは反対の、この辺境都市に向かうことを喜ぶって訳だな・・・」
怒りを押し殺した、静かな声が。
逆に男爵の大きな怒りを感じさせた。
・・・切れ者ってのは、あんたみたいな人のことを言うんだと思うよ、男爵。
辺境伯は、必ず攻め寄せてくる。
なぜなら、既に、こうやって辺境都市を混乱させようとしているのだから。
そして、王都とか、そこの王族とかは。
自分たちの方に向くかもしれない、辺境伯の軍勢が、自分たちの反対側で消耗するのであれば、それを止めるはずがないってことだ。
王都による仲裁?
銅の鉱脈の情報があれば、そんな幻想はないよ。消えてなくなるね。
辺境伯は軍事行動一択だ。この段階まで攻めてこなかったのは、準備を整えていた、それだけのことだろう。
「あんたは、そうとは知らずに、娘に、こんなに痛い思いをさせたんだ」
「くっ・・・」
「急いで準備するといいさ」
「・・・分かっているともっ」
そう言い捨てて、手下のような男爵は、娘に背を向けた。
「どうなるかは分からないけれど、姫さんを助けるために全力は尽くすと約束する」
「感謝、するっ」
男爵は背筋を伸ばし、立ち止まらずに神殿を出た。
神殿から、何かを積んだ荷車が男爵の屋敷へと向かった。
何を積んでいたのかは、麻布で覆われていたので分からないが、荷車を動かしていた男たちの表情はみな暗かったという。
評価やブックマーク、ぜひともお願います。
完結済み「賢王の絵師」もよろしくお願いします。
明日も17時更新予定です。
第3章の完結まで、毎日更新で書き進めることができるように頑張ります。




