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かわいい女神と異世界転生なんて考えてもみなかった。  作者: 相生蒼尉
第2章 大草原編

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第58話:女神が村人の尊敬を改めて集めた場合

 評価や感想、ブックマークも、ありがとうございます。

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 じわじわ上がってます。嬉しいです。

 ランキングとかには入りそうもないけれど。


 今回は、村への帰還、です。何のひねりもありません。

 第二章大草原編のエピローグにあたります。



 小川へ向かう慣れ親しんだ道は、アコンの村で暮らす人たちに踏み固められて、少し離れたところとは全く違う状態になっている。

 草が生えていないのだ。

 もう何か月もおれたちはこの道を往復し続けてきたのだなと、懐かしく思った。

 ふと、道の外れに、ずいぶんと土がえぐれているところを見つけた。

 なんだか、物騒な感じがして、何か知らないかとふり返れば、セントラエムが微笑んでいた。

「心配いりませんよ、スグル。あれは、ジルとクマラが灰色火熊を倒した跡です」

「灰色火熊?」

 なんでそんな危険な状況なのに、おれにセントラエムから報告がないのだろう?

「栗の実を取りにあらわれたようです。まあ、ジルとクマラは、ジッドが駆け付けてくる前に倒してしまいましたけれど」

「あ、そう、か」

 どうやら、ジルとクマラは、あっさりと灰色火熊を倒したらしい。

 そういえば、ここは栗の木が群生している近くだった。大森林では、気温の関係で、秋の味覚というよりは、冬の味覚になっている。冬の気候が秋みたいなものだし。亜熱帯って、すごいよな。

 熊が狙ってくるというのは、警戒が必要だ。

 ジルやクマラ、ノイハならともかく、他の者では大怪我につながりかねない。

「まあ、スグルがいないと、そういう獣が近寄ってくる、ということもありますけれど、それでも、もはやジルやクマラの敵ではありませんね」

「あいつら、つえーよな・・・」

「ノイハでも灰色火熊には勝てるだろう?」

「どーだろーな、離れた距離で勝負すんなら、灰色火熊でもいけるって気はすっけど。ジッドと組んで、二人なら確実かな」

 ノイハが冷静に戦力分析している。

 こういうところが、ノイハの成長なのかもしれない。

 初めて会ったときは、大牙虎との戦いでいろいろと怪我をして逃げてきていたのに。

 ノイハの成長は、村の成長と同じ、なのだろう。

「それよりも、灰色火熊を倒したっつーと、そりゃあ・・・」

 ノイハは満面の笑みを浮かべた。「肉だろ?」

 この点に関しては、成長なし。

 ノイハは変わっておりませんでした。

 そういえば、大角鹿の長老から、ヒトの言葉を話せる熊が一頭いると聞いた覚えがある。今回の熊ではなかったようだけれど、気をつけておきたい。油断は、しないことだ。

 木々が少しずつ開けて、小川が見えてくる。

 声も聞こえる。

 みんなが、いる。

 ああ、帰ってきたんだな、と。

 おれたちは、河原に降りた。




「オーバ!」

 最初におれたちに気づいたのは、座って休んでいたアイラだ。

 隣にはサーラもいる。

 二人は妊婦。お腹が大きく膨らんでいるので、いろいろと活動には制限がある。

 アイラとサーラの関係は良好。もともと、アイラやクマラは、サーラに対して優しい気持ちで接しているので、心配ない。まあ、おれが、おれだけがサーラに冷たいのかもしれない。

「ただいま、アイラ。お腹に触ってもいいかな?」

「いいわよ、もちろん」

 おれは許可を得たので、そっとアイラのお腹に手を添える。

 この中に、おれたちの子、おれとアイラの子がいる。

 不思議な感じだ。

 転生前はまだ独身で、この子が、初めての子どもになる。

 そういう意味では、転生して良かった、という風に思える。

 人間らしい暮らしは、転生してからの方が充実している気がする。

「女神さまが、オーバが危ないって、伝えてくれたけど、どうやらその危険も乗り越えたみたいね」

「まあ、ほとんどは、セントラエムが護ってくれたんだけどな」

「・・・やっぱり、女神さまはすごいわね」

 アイラの言葉に、おれの隣にしゃがみこんだセントラエムが微笑んだ。

「クマラやジルは、オーバのことは心配いらないって言ってたわよ」

「あの二人の方が心配いらないって、気がするよ」

「本当に、そうね。なんだか、置いて行かれた気がするもの。二人とも、どんどん強くなって」

「アイラのお腹には大事なおれたちの子がいるんだ。強くなるのは二人に任せて、体を大切にしてほしいな」

 アイラのお腹に触れているおれの手に、アイラの手が重なる。

 おれはアイラに身体を寄せて、そっとキスをした。

 サーラが見ていたけれど、そんなのはもう関係ない。

 セントラエムが両手で顔を隠して、指と指の隙間から目を見開いておれとアイラのキスを見ていた。

「本当に、おかえりなさい」

「ああ、ありがとう、アイラ」

 いつの間にか、みんながおれたちの方へ集まってきていた。

 ジッドの号令で、焼肉祭りが決定した。

 どうやら、熊肉を果汁に漬けたものが大量に残っているらしい。

 何の果汁かと聞くと、みかんだった。

 ちょっと、味が想像できない。

 でも、まあ、みんなで食えば、うまいものだ。




 熊肉の焼肉を食べながら、みんなの話題はおれたちがいない間の村の出来事を中心に、自慢話や失敗談を次々と紹介してくれる。

 話を聞きながら、スクリーンには対人評価でみんなのステータスを出して確認してみる。

 経験に応じて、何かのスキルを身に付け、レベルを高めている者もいた。

 村を離れて、みんなに任せることで、レベルも上がりやすいのかもしれない。

 おれを除いてレベルの高さは、ジルがレベル24、クマラがレベル19、ノイハがレベル16でこの三人がアコンの村の三強だ。次点がアイラでレベル12。二桁レベルはここまで。

 驚きはケーナのレベル9。レベルだけならジッドを抜いている。剣術や戦闘棒術ではなく、弓術スキルがあるので、接近戦でジッドに勝てる訳ではないが、成長株だ。強くなりたいと言っていただけのことはある。とても努力していたから、この結果も不思議ではない。

 ちなみに、アイラの妹のシエラがジッドと同じレベル8まで成長している。こっちも成長株だ。職業欄にセントラの巫女って・・・いつの間に。信仰スキルはもちろん、どうやら神聖魔法が使えるようになっている。その点では、ケーナの成長も同じポイントだろう。

 学習スキル優位かと思っていたけれど、信仰スキルと神聖魔法は合わせ技でのスキル獲得につながってレベルを上げやすいのかもしれない。ここは、研究の余地あり。まあ、信仰スキルは真剣に女神に祈るようにならないと身に付かないみたいだけれど・・・。

 ナルカン氏族から口減らしで連れ帰ったバイズが、熱心にジルとクマラの手合わせについて話してくれる。この村に来たばかりの頃は、おれに対してかなり距離感があったけれど、今ではこうやって直接おれに話しかけてくれるまで、変化してきたのはいい感じだ。いや、それももちろん大事なんだけれど、何それ、そのジルとクマラの戦いぶりは? まあ、ジルの方が一枚上手なのだけれど、クマラが知恵でその差を埋めて戦う、みたいな感じだというのはよく分かった。そんな訓練の様子が、灰色火熊を圧倒する二人につながっているのだろうと思う。実は、ジルとクマラには、食後におれと立ち合いたいという申し出があって、立ち合うことを約束させられている・・・。

 村の話がなくなると、ノイハがおれたちの旅の話をおもしろおかしく語り始めた。みんなは、ノイハの語りに、笑ったり、驚いたり、うらやましがったり、とても楽しそうだ。ちょっと、ノイハの活躍が誇張されている気もするけれど、まあ、それは許容範囲か。小竜鳥に掴まって岩山へと飛び、そこで赤竜と対峙した話になると、みんなは黙って真剣に聞いていた。ノイハの語りもどこか重々しい。とんでもない赤竜の攻撃を女神セントラエムが結界で防ぎ、おれが赤竜に一撃を入れて、青竜が仲裁にあらわれた、という今日の出来事を改めてノイハの口から聞き、ふり返ってみると、本当に今日はとんでもない一日だったのだ、と思う。

 よく、生き抜くことができたものだ。

 セントラエムの力なしでは、死んでいただろう。

「本当に、女神さまはすごい」

 シエラがそうつぶやき、みんなもうなずきながら、口々に女神を誉め称えた。

 おれだけに見えているセントラエムが、照れくさそうに笑っている。

 こういうときに、スキルを使ってみんなの前に出たってかまわないだろうに。

 そういえば、赤竜王との戦いで、セントラエムは精神力や忍耐力をかなり消耗したはずだ。実体化するスキルが使えないくらい、消耗しているのかもしれない。

 宴席の終わり、ノイハがリイムにプロポーズをした。

 真っ赤になったリイムがうなずいたので、長たるおれが二人の結婚を認めて、アコンの村に新しいカップルが誕生した。

 エイムの表情からは、祝福だけでなく、何か違うものが読み取れた気もするが、そこは見なかったことにしようと思った。

 とりあえず、ノイハとリイムには幸せになってもらいたい。




 夜は、アイラ、クマラ、ケーナが寝る前までおれのところにいて、これからのことについて話し合った。セントラエムも相談役としてここには、声の出演。おれにだけは見えているけれどね。

 ノイハが手に入れた麦は、ケーナがクマラにアドバイスをもらいながら栽培実験を進める。麦はケーナで米はクマラということで、ここははっきり役割分担をしてみた。

 ジルが新しく竹林を見つけたらしく、その竹で滝からアコンの群生地の北側まで水道を設置したいとクマラが提案した。小川と畑を往復する水汲みはいいマラソン訓練だったのだけれど、今後のことを考えれば、アコンの群生地の北側の畑の近くにため池を掘って、そこに水道で水を満たすのは、みんなのためにやった方がいいだろう。ただし、水道は常時接続ではなく、必要に応じて水を流したり、止めたりできるようにしたい。まあ、それは最初の竹管の設置の仕方だけなので簡単にできることだろう。それよりも、ため池の先に水道は延長して、アコンの群生地の近くで水を利用できるようにしておくことも忘れずに追加して決定した。

 まあ、水道より先にノイハとリイムの新居を造る必要があるので、竹はそっちを優先する。肌寒いこの時期はアコンの幹の中の男部屋と女部屋に分かれて寝ているので、ノイハたちが夫婦らしく暮らすのはもう少し温かくなってからだ。

 みかんの収穫と、そこまでの途中で出る毒蛇について、ケーナが心配していたが、それは毒蛇を取り除くのではなく、遠回りをすることに決めた。大森林の生物は絶滅させないという約束を大角鹿の長老としている。あの毒蛇、実はノイハが利用しているのだが、それは言わずそっとしておくことにした。

 虹池とアコンの村、ダリの泉とアコンの村を結ぶ、道の建設をおれは提案した。おれが提案すると、その時点で決定、みたいな感じがあるのが少しだけ残念だ。道路建設は重要だけれど、時間がかかる事業だ。今の人口では、なかなか進まないだろうと思う。馬が走れる幅にしたいから、六メートルくらいの幅で、可能な限り直線に。だから、邪魔な樹木は根ごと掘り起こさなければならないし、地面は叩いて叩いて固めなければならない。まっすぐな道にするのは、おれのスキルで可能だから問題ない。今度、一日でどのくらいの距離を建設できるのか、試してみることに決まった。

 この冬の間に、母猪を仕留めて、子猪を捕まえ、猪の家畜化を進める。子猪を狭いところで飼って運動量を減らして、太らせ、大人しくさせていく。猪の家畜化は豚への品種改良だ。森小猪よりも、多くの肉を確保できる。

 麦の栽培実験が成功すれば、滝の小川に沿って水田を拡大し、米、米、麦の三期二毛作を進める。もちろん、全ての水田を三期二毛作にするのではなく、一年ごとに、二期作や二毛作と、放牧とを組み合わせて、地力の回復に努めながら、穀物を確保する。一年目に三期二毛作、二年目に二毛作、三年目に一期作と放牧による地力回復、というローテーションをずらしながら行うくらいでいきたい。滝の小川の周辺はおれたちの穀倉地帯になる。

 将来的には、ダリの泉から流れる川に沿って、麦畑を広げ、ダリの泉の周辺に分村する。もちろん道はアコンの群生地までつなげて、馬で行き来できるようにする。ここも、穀倉地帯のひとつだが、麦作は連作障害に注意が必要だ。地力回復の工夫を考えるか、やはり放牧と組み合わせるか。牛の導入はなかなか難しいと思う。同じように、虹池は牧場にしていく。まあ、虹池周辺には既に馬の群れが居座って牧場のようになっているからちょうどいい。ここにも分村して、アコンの群生地まで道をつなぐ。

 それに、台地の上の探索も進めて、生活向上につながるものを見つけたい。

 大草原の氏族たちを丸め込んで、口減らしの子どもをこっちで引き受けるようにしたい。

 話し合えば話し合うほどに、いろいろなことが膨らんでいく。

 話は尽きなかったが、あまり遅くならないうちに、と、アイラたちは女性部屋へ。

 おれは、ちょっと寒いけれど、樹上でジルとウルとくっついて寝た。ジルとウルが今日は絶対にオーバと寝る、と言い張って、アイラたちがそのことを笑顔で認めたからだ。二人の温もりが、おれに、村に戻ったという安心を与えてくれた。




 翌朝、体操や祈りなど、村でのいつも通りに過ごした後、おれは一人で崖下へ向かい、台地へと登った。一人とはいっても、もちろん、セントラエムは一緒だ。

 目的は、竜の召喚。

 村の暮らしについては、みんなに任せて大丈夫。

 だから、赤い竜玉を取り出して、右手に握り、祈りを捧げた。

 神聖魔法を使う時のように、体中から光があふれ、それが右手へと流れて集まり、輝きを増していく。そして、光輝く眩しさの中、巨大な竜が姿を現わす。

 大きな竜だ。

 昨日見た、赤竜王と同じくらいの巨大な竜だ。

 赤竜王の眷族には、赤竜王に匹敵する巨大な竜がいるらしい。


「そなたは、なぜ我の眷族ではなく、我を召喚するのだ?」


 ・・・同じくらいの竜ではなく、赤竜王そのものが召喚されていた。

 でかいと思ったよ。

 でも、これは、失敗か?

 いや、そもそも、おれに竜を選ぶような瞬間はなかった気がする。

「赤竜王さま、どうやったら、眷族の方を召喚できるのでしょうか?」


「うーむ。その竜玉は、持ち主に見合った力を持つ竜を・・・。ああ、いかん! そなたの力で竜を召喚する限り、呼び出されるのは我しかおらんではないか!」


 おれのステータスでは、どうやら赤竜王本人を召喚してしまうらしい。つまり、おれの力に見合った竜は、赤竜王の眷族では赤竜王本人だけしかいないのだ。

 これは困った。

 赤竜王と関わると、ろくなことはない。

 そのことは口には出せないけれど。

「どうしたものでしょうか・・・」


「我とて、何の役割もない、という訳ではない。いちいちそなたの召喚に呼び出されておったら、いろいろと差し支えるのだが・・・」


 そりゃ、そうでしょうね。

 おれだって、赤竜王とはまだ修行したくないよ。

 セントラエムに頼って防戦一方というのでは、修行にならない。


「仕方がないのう。我が眷族の誰かを召喚して紹介するので、そなたは紹介が終わったら、我をすぐに送還してくれぬかのう」


「分かりました。ご迷惑をおかけします」


「まったく、青竜王の奴め。あやつのせいで・・・」


 ぶつぶつと青竜王の文句を言いながら、赤竜王は自身の眷族を召喚する。

 正直なところ、そこは青竜王の責任ではなく、「領域」ではないのに先制攻撃をしかけてきた赤竜王自身の責任なのだが、それも、わざわざ口には出さない。

 赤竜王の正面に光が満ち溢れ、その光が消えた後には、赤竜王よりも十メートルくらいは小さい赤竜があらわれた。赤竜王よりは小さいけれど、はっきりいって、おれたちからすると巨大な竜であることに変わりはない。


「赤竜王さま、何用でございますか?」


「よく来た、竜姫クレアファイア。そなたを呼び出したのは、ほれ、昨日話した、そこの人間のことだ」


「赤竜王さまが「三願」を取らせた人間のことですか? この者が?」


 どうやら赤竜王が呼びだした眷族は雌で、しかもお姫さまらしい。


「そうじゃ。こやつが竜玉を用いて召喚を為せば、我が呼び出されてしまう。我も竜王としての勤めがある故、こうしてそなたを呼び出して、この者の相手を任せようと思うたのじゃよ」


「・・・竜玉での召喚で、赤竜王さまを呼び出してしまう・・・そんな人間がいるのでしょうか?」


「そこに、ほれ。そなたの目の前に、おるではないか」


「・・・そんな人間の相手を、私にしろ、と?」


「そうじゃ」


「・・・いや、あの、赤竜王さま、それは・・・」


「先に言うておくが、我の竜眼はこの者には通じなかった故、どのような力を秘めておるかも全く分からぬ。くれぐれも油断するでないぞ」


「いえ、その、油断も何も・・・えっ? 赤竜王さまの竜眼が通じないっ? 何それっ?」


「昨日の話でも伝えたが、この者は我に傷を負わせた故、そなたも、鱗や竜結界の頑丈さに頼って、簡単に打撃を喰らうでないぞ」


「・・・あれ、冗談ですよねって、竜族の村ではみんな笑えない冗談だと言っていましたが、本当だったのですかっ? そんな相手に、私に何ができると・・・」


「では、スグルよ、我の送還を頼む」


「せ、赤竜王さまっ? 私の話を聞いてくださっていますか?」


 赤竜王は明らかに竜姫の話を聞いていないと思うが、言われた通りに赤竜王を送還しないと、こっちが被害を受けるので、おれは再び竜玉に力を込めて、光を拡大していく。

 眩しさが失われ、その光とともに、赤竜王も消えた。

 どうやら送還に成功したようだ。

 ここには一人の人間と一頭の竜と、竜には見えていない神族が残された。

 そして、おれは竜姫クレアファイアとやらと向き合う。


「ひっ・・・」


 なんだか、ドラゴンがおれに怯えているように見えるのだけれど・・・。

 まあ、気にしないことにしよう。

「初めまして、竜姫さま。おれはオオバスグル。よろしくお願いします」

 こうしておれは、この先、長い付き合いとなる竜姫との初対面を果たしたのだった。






 第二章、大草原編はここまでです。

 現業が多忙過ぎることと、第三章は構想の練り直しにかかるので、かわいい女神の更新はしばらくお休みとなります。休んでばかりで本当にすみません。

 六月八日には第三章辺境都市編に入りたいと思っています。そこからしばらくは毎日連続更新の予定です。


 新作「賢王の絵師」もご一読願います。

 こちらは完結まで突っ走ります。



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