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2.ラブストーリーは突然に誰にでも訪れる。そしてそれがドラマチックなものでもそうでなくても失敗も成功も全て自己責任だ。

短編というよりssくらいの長さですね。


「結婚して下さい。」病気が見つかってから10年後の今日だ。


所轄アラサーである私は、私には釣り合いも取れないような男の人から謎のプロポーズをされた。


彼は私の病気を知りつつも私を働かせてくれる叔父の飲食店に来る常連さん。


ちなみに私の病気は治っていなく、21世紀の医学でも届かない場所に腫瘍のような何かがあり、なおかつ前に言った通り、突然この体は筋力を失う可能性もあり、そして突然この世界に別れを告げる可能性の、ある意味万能な奇病は健在だ。


詳しく話したことのなかった病気の説明も込めて彼のプロポーズを断ると、彼は涙を流し店を出て言った。「もう来ないかなー」と呟いて仕事に戻った私は、すぐに「今日は・・・」と叔父に帰された。


そう、私はとても嬉しかったのだ。正直彼に好意も持っていた。だからこそ悲しかったのだ。仕事にならなかった私は早退した。


それから2日に一度は来ていた彼は、来なくなった。そしてそれから1ヶ月が過ぎたある日彼は99本のバラの花束を持って、また私にプロポーズしてくれた。「それでも君を諦められなかった、僕のために1日でも長く生きて欲しい。もし明日君が死ぬのでも僕はその時君のことを妻と呼びたい。」その利己的で情熱的なプロポーズに、私の心は大いに揺れた。


ラブストーリーは突然に誰にでも、そして場合によっては何回か訪れるようだ。そしてそのストーリーではわたしはヒロインでいいようだ。



私は二度目のプロポーズも断った。

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