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模擬戦

副反応で寝込んだり、父が濃厚接触者になったり、母が詐欺に遭って約50万持っていかれたりと色々ありましたが私はもうダメかもしれん。

(胃痛が悪化しており、寝込む日が増えた)

・・・まぁ、それでも仕事はあるんだけどね(洗濯と炊飯と通院時の母のサポートは私担当、実質介助)

鋼鉄の像が群れを成し、号砲と共に獣を物体へと還していく、あぁ、正に戦争、一方的にやるかやられるかの地獄。

だがそれを望んだのは、そんな能力を望んでしまったのは、ほかならぬわたしなのだから・・・

ゼロ「この辺の魔獣なら四号でも充分か、流石、ドイツ版チハは働き者だ」

紫音「チハ?」

ゼロ「ん? あー、ドイツの四号と日本のチハは中戦車なんだがどちらも設計開発や想定、そして運用までもが似通っているんだ」

[10時間ミラティブ配信で戦車の歴史トークした前科があるのでダイジェスト]

先ず歩兵の直協支援車両として産まれた点、だから初期は短砲身の大口径砲だった、当時57mmから先の大砲の、厳密には戦車搭載砲の開発ノウハウが何処も無かった頃だったしな。

知ってるか? 当時の標準的な戦車の口径は37mm程度だ、現代なら機関砲かグレネードランチャーだな、それでも戦車砲だったんだ。

今の120mmに至るまでには結構な紆余曲折があったんだが、まぁ、ここでは言うまい。

んで、歩兵の支援だから歩兵の携行火器に対する防御性能しか無かったんだ、だから装甲は大したことの無い紙っぺらだ。

だが開発陣は戦車同士の戦闘を想定していたんで後から改良で大型の砲塔と砲を搭載して対戦車戦能力だけでも追加できるように砲塔を中心からズラした。

真上から見れば四号もチハもちょっと中央からズレてるのが見れるんだなコレが。

で、四号は見ての通り76mm、チハは47mmの長砲身の主砲を得て対戦車戦闘能力を得た訳だ。

・・・チハは口径が小さくなって弱体化してる? まぁ、普通に考えればそう見えるか。

なぁ、包丁の刃と本の背表紙、どっちが狭い? そして、どちらなら肉を切れる?

・・・答えはそういう身近な所にある。

状況次第ではあるものの、鉄壁と言われたソ連のKV-1重戦車の厚い装甲をチハ改(47mm)は貫徹可能だったとされる、砲弾のサイズだけが火力を示すモノでは無いのだ。

で、戦況悪化で新型を使えないどころか研究開発する余裕も無いんでチハと四号はそれはもう馬車馬の如く働かされた訳だな。

日本だとハ号もチハの知名度に隠れてるが主力として戦ったんだけどな、ちなみに比較的短砲身の37mm。

ゼロ「・・・生身の俺達にとっては心強いボディガードだが、強敵には太刀打ち出来ない、器用貧乏な奴らなのさ、俺は好きだがな」

M4、チハ、マチルダ、四号は某ゲームで愛車だったし()

何事も無く、その後も会話も無く、日が暮れてきたので野営する事に、時代背景的にそれが当たり前なのだが。

この時代背景的には明かりを絶やすと狼などの獣に襲われて食い殺される事を意味していたからな。

海外の童話で森に入る事が死を意味しているのはそういう事だ、白雪姫とかヘンゼルとグレーテルとかが分かりやすいだろう、日本なら姥捨山。

だがまだ夕暮れだから、とフルアーマーの色気ゼロな女騎士エリアが勝負を仕掛けてきた、最近のポケットサイズのモンスターでも目が合った程度では勝負をしないのに!(ヴァイオレット予約勢)

それでまぁ、焚き火の側で決闘めいて向き合うハメになった、どうして・・・(某猫並感)




合図と同時にエリアは猛スピードでこちらへ迫ってきた、だが銃持ちにソイツは悪手だ、世界記録は約0.02秒、ナイフよりも速い一撃が彼女の脳天を叩いた。

ゼロ「・・・クイックショットは基本スキルだぜお嬢さん」

エリア「・・・今ので1敗か、凄まじい威力だな、首がもげるかと思ったぞ」

45口径食らってその程度で済んでるお前が怖いよ私は、もうやだファンタジー こわい。

仕切り直して再び合図が出ると今度は視界から消えた、上、居ない、右、居ない、左、煙だけ・・・後ろッ!

胸のナイフを右手で引き抜きながらその勢いで姿勢をブリッジさせつつ振り抜くと耳障りな金属音と共にハルバードが弾かれた。

エリア「凄まじい怪力だな、速さだけでは無いようだ」

嘘つけメスゴリラ(某特殊部隊より)、お前のが怪力じゃねーか、手が痺れて使えねぇ・・・

ゼロ「その装備で見失うような速度でそんなデカブツブン回せる奴が何を言うか」

エリア「ふふ、日々の鍛錬の賜物だよ」

第一狂ってる団(自衛隊のとある部隊のあだ名)にでも入ってたかコイツ?

とりあえず今の会話の間にゲームでお馴染み自動回復で手は治った(ヘッドショットされても生きてれば回復する不思議体質、尚、イベントムービーでは死ぬ)

銃剣付きのAK-47を構えて発砲、30発を大切に使っていく、逃げ場に撃ち、回避先に撃ち、近付くルートへ撃ち、徹底的に動きを阻害する。

何も撃ちまくる事だけが制圧射撃では無い、ハンドガンだろうと、こうして1発の弾丸で相手を動けなくさせる制圧射撃は可能なのだ。

何より、銃声だけで相手は何を狙われて、何を撃たれたのかを考えねばならない、戦場では必要な思考だ、だがその僅かな思考の隙が命を奪う。

詰将棋のように追い詰め、焦りを作る、そして冷静さを失わせ、一発逆転の活路を開こうとしたところにトドメを刺す。

・・・人はゲームでそれを芋だと蔑むが、馬鹿みたいにバンザイ突撃して死ぬ方が私にとっては馬鹿なのだ。

兵法でも、守りを崩すには最低3倍、出来れば5倍、確実を求めるなら10倍の戦力が無ければ籠城する敵には勝てないと言うだろう?

待ち伏せも立派な戦い方だ、自らに優位な戦場で戦い、決して相手の得意な戦場では戦わない、それが戦いの基本だ。

そう、近接戦しか出来ない彼女に遠距離から中距離でのやり合いを強いるのはそういう狙いだ。

そして弾が尽き、リロードのためにマガジンを落とす、その瞬間を歴戦の騎士は見逃さない、だがそれは此方にも言えるのだ。

目にも止まらぬ速さで直進する彼女に落としたマガジンを蹴り抜いて砂煙と共にプレゼント。

咄嗟に目を庇うと共に落ちる速度、それを後退しつつリロードを終えて射撃を再開する、だが彼女は既に回避に移っていた、読まれていたのは想定内だ。

※弾丸は音速より速いので拳銃であろうと銃撃を見てからとか聞いてから回避余裕なんてのは完全創作なので騙されないようにしましょう※

ほら、ロボットアニメでレーザーに焼かれる敵と同じだよ、光線でやられてるんだから光を見る=死んでいるのになんでセリフ喋ってんだよってまじめに考えたら思うだろう?

つまり彼女は銃声を聞くまでも無く私がそうすると読んだ、僅かなやり取りで私の殺し間を見抜き、脱出してみせたのだ。

時に交わし、時に弾き、時に鎧で受けながら私に迫るスーパーロボットめいた騎士、やめろ、リアル系の私はワンパンで死ぬぞ、昔のスパロ○みたいに。

そしてついに眼前まで迫ってきたそれを私は先ず銃剣で突く、もちろん身体を逸らしてかわされるが・・・

思いっきり銃を振り抜いてその胴体に一撃、アサルトは短槍として使えるように銃剣が着けれるのだ、払えずしてどうする。

体勢を崩した所にフルオートで銃弾を叩き込みつつ後退、弾切れと同時に腰の拳銃を引き抜いて追撃、狙いは首と頭だけだ。

そして現地勇者の王女様の合図で模擬戦はなんとか勝利で終わった、だが防御性能からして、戦闘が長引けば弾切れで看板になり、ナイフによる近接格闘を仕掛けるしかなくなるこちらの負けになっていただろう。

ゼロ「・・・どんな性能してれば7.62mmを受けて凹む所かかすり傷ひとつ付かねぇんだそれ」

エリア「我が騎士団の伝統の鎧でな、大昔の異世界人が作った騎士団長専用の鎧なのだ、言い伝えでは戦車の砲撃に耐える事を最低目標として作ったそうだぞ?」

つまりAPFSDSか多榴のどちらかか両方を喰らってもピンピンしてられるチート鎧、と・・・くっころのお約束の流れに逆らう古き良き騎士鎧だなオイ。

ちなみに終了理由は長引きすぎて晩飯の時間になったからだそうな、紫音が持ち込んでた携帯で確認してたらしい。

・・・あぁ、紫音の世界は魔法少女な世界観だが時代はガラケー世代だから携帯つっても折りたたみの古い奴よ、スマホちゃうぞ。

だから時計の機能もズレるんだよね・・・(機種や世代によるが昔の携帯の時計は時間合わせが必要だった)

まぁ、お互い切り札は切らずに終わった、ということで。

※エリアは騎士剣を、私は散弾銃などの近接用火器を伏せたまま模擬戦を終えている※

明日には最寄りの町に着ければ良いなと思いつつ、その日は何事も無く寝た。

最寄りの町にはダンジョンがあるらしく、そこで魔獣相手の戦闘経験を積ませる予定らしい。

色々あったけどやっと書き上げれたのでアップ、まだ生きてます、死なねかった事を後悔する程度には生きてます。

ちなみに執筆は実はサボってなかったり、ただゼロ死亡かエリア死亡が多くてリテイクしてただけ(実弾同士の寸止め無しの訓練なので)

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