【悲報】作者だけ無限ループ【プロット練り直し】
【物語という形式上としても、ファンタジー世界という前提としても】
【様々な事情でどうにかしてゼロを旅に出したいのに】
【ゼロが引きこもるか破滅かのどちらしか選んでくれなくて困る】
【いや、確かにこの主人公は私なんだけどさ?】
【色々と、うん、自分で言っちゃアレだけどさ・・・】
【苦労したり不幸を経験した人間って基本的に引きこもる傾向なのよね】
【他人から見てそれが苦労や不幸と映るのかは重要ではなく】
【当人がそれを苦痛と感じたかどうかが重要で】
【その苦痛に耐えきれずに見えないナニかを亡くす事が重要なのだ】
【そしてソレを亡くせば、人は二度と生きられない】
【死を選ぶ者も居れば、死ぬことも生きることも出来ない者も居る】
【それは、何らかの折り合いを付けて生きる者も居る】
【私のように諦め、絶望し、現実から目を逸らし、惰性で生きる者も居る】
【別の方向で諦め、苦痛に苛まれながら機械のように生きる者も居る】
【人は言う『さっさと死ね』と、だが俺達は言わない】
【俺達は思う『報いを』と、人は思う『当然の報いだ』と】
【我々の努力というのは、人にとってはあっても無くても変わらないモノで】
【故に我々は『どんなに勤勉に何かに勤めても、努めても、務めても』】
【人にとっては『なにもしていない』ことになるらしい】
【そして人が過ちをおかすと、我々の仕業になるらしい】
【社会は常に負債を押し付ける存在の上に成り立っている】
【社会的弱者は人間社会に必要不可欠なシステムだ】
【それが世間一般の社会的弱者なのか、正しい意味での社会的弱者なのか】
【それとも社会的に都合の良いゴミ箱なのか】
【人は常に自らの安寧を求め、責任等のリスクを徹底的に嫌う】
【それ以前に生物という根本的な部分からしてそういう風に出来ている】
【下な部分を除外して話せば、生物は基本的に植物であろうが】
【アメーバやプランクトン等の微生物であろうが】
【種の存続のために動いたり、進化する傾向が極めて強い】
【最もたる例はウイルスや細菌だろうか?】
【抗生物質に耐性を持つ存在が次々と産まれる】
【死にやすいから増えやすく、進化しやすい】
【そして死に難いから増えにくく、進化し難い】
【それが植物を含めた大半の生物の傾向だったハズだ】
【で、鳥だの犬だのとそういうよく見かけるサイズ基本的な生物になると】
【安定、安全、安心、そうしたモノを強く求める】
【それは子を安全に産み、育てるため、すなわち種の存続のため】
【下の話もここに関わってくるが先の通りカット】
【でだ、物語みたくスリルだの未知を求めるってのは種の存続から見て破綻してる訳だ】
【だって、自殺行為なんて、ねぇ?】
【だがしかし、実は生物という視点では破綻していない】
【矛盾してるって? 実はそうでも無い、合理的なプログラムと言っても良い】
【そうだな、分かりやすくいうと味覚が良い例だな】
【同じ生物でも苦いものを好む個体と甘いものを好む個体などに分かれる】
【それは、どちらかの味の食べ物が毒だった場合に効果を発揮する】
【人間の遺伝子にすら組み込まれている生物の安全装置とも言える切り札】
【過酷な環境や生活、あるいは急激な環境の変化に耐えるための数ある機構のひとつ】
【ちなみにこの味覚の例、実はゴキブリで実験が行われ、証明されていたりする】
【人間の舌や味覚を感じる仕組みの研究過程でもそれが判明してるらしい】
【とまぁ、イレギュラーやバグというべき例外個体の出現は】
【環境適応のための設計とも言えるらしい】
【安住の地が何時までも安住の地である保証は無い】
【ゆえに旅立つ個体が現れ、どこかへ旅立ち、その先で種を残す】
【人類を含む様々な動植物はその繰り返しで世界中に広がったとされている】
【これは人類の足跡と遺伝子、化石等の様々な痕跡から判明してる有力な説だそうな】
【と、言うわけでスリルを求める傾向は】
【好奇心、未知への探求心などで表現されるが】
【安定、平穏を嫌い、未知なる危険に満ちた何処かへ旅立つ】
【そうした本能の部分が、実は今の現代人にも残っている】
【方向性はかなり違うが、ビルを命綱無しで登る奴も居れば】
【お化け屋敷等のホラー、もとい恐怖を感じる事を好む奴もいる】
【色んな方向に歪んでも、根本的な部分は結局獣同然という訳だな】
【人は本能から脱却し、理性と知性を持ち合わせた完成された生命体だと誰かは言ったが】
【私は、ただ単に本能のままに進化した結果だと思っている、どうでも良い話か】
【さて話を戻そう、ゼロを主人公として動かすには】
【多分、大きなトラブルか何かを起こすか】
【トラウマや思想を刺激するようなイベントが必要になるだろう】
努力も善意も善行も、報われることも実ることも無く
吐き気を催す邪悪や鬱展開に満ちたクソゲーは、現実だけで充分だ。
【前回から少し経った頃、ゼロはゲームのやり込みよろしくあれこれやっていた】
【具体的にはFPSゲームで椅子とか壺とかタライとかを手に持って】
【無限ジャンプで空飛んだり壁抜けしたりする感覚?】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【■■■■の回想】
怒号は嫌いだ、聞こえるだけで身が縮まる。
目眩、吐き気、胃の痛みに頭痛、急な眠気・・・
まるで『この現実から逃げろ』と言いたげな身体の反応は
何年経っても治まる所か悪化する一方だ。
だから私は・・・
【■■■■は自己嫌悪と本能的な形容し難い衝動に挟まれていた】
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
とりあえず、一通りの試験は終わった、と思う。
色々あったが、人であって人で無いこの身体にも大分慣れた。
無論、平行して奴隷兵達やここの領軍や民兵達の訓練、増員等も行ったし
村落に至るまで、建物、外壁等の防衛設備を充実させる事で
開墾等の生産に注力しやすい環境を整え、将来的な安定した税収を確保。
それらの管理人員は休みも睡眠も不要な召喚兵達で補った。
一応1日4交代制で行けるような人数を用意してあるので
多少危なくなっても3交代制までしか行かんだろ、多分だが。
更に、村落同士を繋ぐ道を往復巡回する部隊を設立した事で
街道の整備、治安維持、村落同士の情報共有等の重要な要素を確保。
そして将来を考えて街道と街道沿いの森林地帯を切り拓いたりして
賊の待ち伏せを予防したり、旅人や行商人の休息用の拠点として砦を建てたりする
開拓部隊と言うべき部隊も召喚して・・・
うん、本当に、本当に色々やった、でも足りない。
無限のリソースを背景にコスト度外視でやりたい放題なんて
シ■シテ■でもそうそう実現出来ない事だ、やりたい事なんて星の数だ星の数!
でも時間も安全も現状ほぼ無いも同然なのでまたの機会に。
ちなみに危険な試験は一応最低限の事は試したので
本当に最低限ではあるが、最低限の安全性は確保している。
そう、最低限、基準ギリギリ、安心出来ない最低限。
実験は主に間者への拷問とかハニトラとか処刑とかで。
やっぱ若くて綺麗な女の絶望と恐怖に歪んだ悲鳴は良いッスわ。
【あ、すんません私これで結構ぶっ壊れとりましてドSというかド外道なんです】
【そのくせその手の創作でスッキリしたあとに罪悪感で沈むという矛盾】
【まぁ、精神を病む程の経験すりゃ色々歪みますわな】
【クスリが手放せないって言うと危なく聞こえる不思議】
拷問はまぁ、歴史や医療技術とかの話を書くためのベースとするべく
可能な範囲で調べてるときに自然と一般人よりは詳しくなっただけなんだが。
ハニトラも歴史関係でちょっと、な?
・・・好きな理由は、私にも分からない。
私はそこまで外道に堕ちたつもりは無いんだがなぁ・・・
処刑は、政治や歴史について調べるとね、ただ処刑って訳じゃ無い
見せしめ、娯楽、大義名分のアピール、プロパガンダ、民衆のガス抜き。
様々な目的や意図が絡んで処刑は行われて来た。
娯楽として楽しまれていた辺り、人類の業の深さというかなんというか・・・
で、話は置いてだ、ダンジョンで死ぬと死体は人であろうがなかろうが
ダンジョンに吸収されるらしい・・・ので。
私も吸収とか出来るんじゃないかと考えたら、できた。
それはもうバ■ドみたくこう、ぐちゃっというかヌチャっというか
某今は亡きアイ■ムのSTGのバイ■みたく、なんか、できた。
【いや、本当になんか、できた】
【ダイスが『やれ』って言ったんです!】
【なんかメチャクチャやれって!】
【■■同人みたいに!()】
つっても、別に琥珀色の視界になったりはしないのだが・・・
まぁ、当たり前だよなぁ・・・
ダンジョンマスターってよくよく考えれば・・・
いや、考えなくてもダンジョンと一心同体なんだし、うむ。
で、吸収した存在の性質、記憶、技能等も取り込めるので
私の能力強化が幅広く可能となった、なんぞチートらしくなってきた。
【ダンジョンの敵が引きこもってるハズなのに色々スキル覚えてる理由を考えて】
(ゲームだからとかシステムだからとかいう思考停止は排除の方向で)
【ダンジョン内での食物連鎖だけだとリソース枯渇しそうと考えて】
(タワーディフェンスとか某ダンジョン生成系ゲームとか)
【侵入した存在から手当たり次第に吸収して】
(敵を倒したらお金入手、その金で戦力増強の流れの設定を考えた結果)
【それらをリソースとして敵を生成したり、スキルやレベルを補完してる説を考えて】
(終盤のダンジョンなんて人来ねぇとか言う割りに強い敵ばかりだから、ね?)
【そしたら先のダイスでゼロ、ダンジョン化というオチ】
(実はそんなチートを適用する予定は無かった、ルートはあったけど)
【要らん所で良い出目を出すなッ!】
(昔から変な所で幸運を発揮すると共に変な所で素晴らしく運が無い)
この世界での実戦経験や技能は無かったのでこれはありがたい。
(実戦経験は刃物持って暴れる母親を、風呂上がりのすっぽんぽん状態で)
(フローリング滑りながら間接技キメて制圧した事くらいである)
(尚、このエピソードの一番の不幸は、ノンフィクションである事である)
(なぜなら、もう凶器持って自殺しようと暴れる母親を取り押さえるのは)
(最早日常となってしまっているので、不幸とは呼べなくなったからである)
(何時もの事なら不幸というよりは、普通が適切であろう)
(浅くとはいえ斬られた傷痕が私にはタマに違和感を覚える程度には疼くのだ)
つっても魔法の使い方とか剣やら槍やら斧での戦闘技能を貰ってもなぁ。
(この男、現代兵器に信仰心振ってるのでゲームでもレーザーより実弾派)
魔力無いし、貰ってもぶっちゃけ要らないし。
(実は魔法嫌い、厳密には嫌いでは無い、が)
(無い方が世界は平和だと考えている程度に魔法嫌い)
(創作物に出る魔法はそんなに嫌いじゃ無いよ?)
(非現実な動きとか描写にツッコミ入れる癖があるからそういう意味では嫌いだが)
とりあえず、別空間に保管する形で魔力無しのままの存在を継続してる。
【認めよう、私は魔法が嫌いだ、と・・・】
そもそも私、遠距離から砲撃して中距離までには機銃掃射とかで
敵を何もかも消し飛ばす派だからガチで魔法要らないのよな。
効かぬなら、効くまで撃とう、弾はある。
【能力無かったら? 単独なら自決か逃亡を視野に入れつつ勝算を探る】
【仲間が居るなら魔法を現代兵器の代替品として運用する】
【アーマーの代わりに鎧と防御系のバフとかそういうの】
【砲撃、航空支援等の代わりに範囲魔法】
【狙撃の代わりに速い攻撃魔法】
【ただの射撃はリキャストが短くてローコストな攻撃魔法って感じで】
【基本的にどこのゲームや世界もそういうのは変わらんし】
※実戦経験云々と言えば、対空ミサイルによる竜撃墜はノーカウント※
※暗闇でサプレッサー付きの短機銃で盗賊殲滅したのもノーカウント※
※だってどちらも一方的な戦いですし、ねぇ?※
【そら、戦争の基本は一方的な戦いを作るための前準備から始まってますしね】
【一方的に出来ないなら出来ないで物量で磨り潰す用意をする】
【昔、某ノ■ブの野望で結構その辺は経験あるのよ】
【戦争は、開戦前のあらゆる用意の積み重ねで決まるって言うしネ!】
とはいえ助かるのは揺るがぬ事実である。
なにせ、軍や兵器を呼び出して操る事はできても。
私自身は指揮能力も戦闘能力も知識も皆無な素人だ。
付け焼き刃は無いよりマシとよくいうし
それなら増やせばもっとマシになる、そう考えている。
なので魔法も必要なら使うつもりだ、あまり好きでは無いが。
文明発展の妨げと言っても過言では無い要素の魔法を
私はその個人的な価値観から歓迎する気にはなれない。
ロマンがある事は認めるし、利便性も認める、が
それはあくまで現代社会の、魔法の無い文明の価値観や知識
そして技術が下地にあって初めて意味を持つ要素と考えている。
そうなると、やはり魔法という文明、技術というのは好きにはなれない。
大抵のお約束では才能だけで決まって、そこで停滞するからだ。
必要は発明の母とはよく言ったものだが
魔法という手軽に大抵の事が可能になる技術の存在は
手間隙はかかるが誰にでも、大抵の事が可能となる技術の発展を阻害する。
なにせ、魔法があるから研究する理由が無い、これで終わるからだ。
どう便利になるのか、そんな具体例も無いのだから
庶民だって魔法があるなら必要無いのでは、と考えるだろうしな。
北海道では冷蔵庫や冷凍庫が最初は売れなかったと聞くが、それと同じだろう。
【創作物ではどうしても作者の価値観】
【もとい現代の知識や価値観がベースになるので】
【そうした『当時の価値観』だとか『その世界観での価値観』というのが】
【あまり活かされない事が多いし、活かそうとしてもなかなか難しい】
【一応ファンタジーを現実に寄せる為に色々とネタは仕入れてるんだけどね】
【やっぱり難しい、特にファンタジー特有の生物の能力】
【鱗の硬さとか、生物学とかそういう資料をネットで探して】
【熊がライフル弾を耐えれるって実話から生物の大まかな能力を割り出して】
【それをドラゴンに当て嵌めるためにトカゲやアルマジロを参照して】
【硬すぎると生命活動に支障が出る可能性から防御力をどうするかとか】
【現地の住民の武力、武装は時代背景や文化からこんな発展をしたと考えて】
【そしたらこんな話の運びが自然かなとか色々考えてるんだよね】
【文才が無いから、幻想を現実に描く、そんな無茶をやらざるを得ないのよな】
【何が起きるか分からないって点ならダイスロールでカバーしてるんだが】
【それでも『なろう系ファンタジー』だとどうしてもテンプレ化するし】
【あまりテンプレに合わせるとリアリティが無くなるから大変なんだよ、うん】
【そもそも魔法ってふわっとし過ぎてて何処までが魔法として使えるか判断に困る】
てか魔法さ、基本的に解除不可能な洗脳とか催眠系の
俗に言うエロゲ系の魔法もめっちゃあって
魔法が実在しない世界の如何に平和な事かを実感した件。
この世界、下手すりゃヤバイ、マジヤバイ。
【ダイスロールの結果、魔力の無い存在に魔力は干渉出来ない世界なので】
【ゼロは魔力を持たない限りは魔法に対して無敵です】
【ファンタジー特有の何でも斬れる剣もただの鉄塊になります】
【刃はあるので骨は折れるし生身なら叩き斬られますが】
【ファンタジー特有の効果は無効化されます】
【例えば火傷とか状態異常付与とかの武器で攻撃されても状態異常は付かないので】
【盾で防御しても何の問題も御座いません】
【魔法で即死魔法かけられても何も起きません】
【逆に言えば回復魔法もバフもデバフも転移系魔法も効果を成さない】
【まぁ、ダンジョンコアと融合してダンジョン化したから魔法も使えるし】
【吸収した存在から魔力等のリソース、MAXなんたらみたいな最大容量や】
【スキル等といった様々な要素を奪い、自らのモノとしているので】
【今のゼロは実質無限に近い魔力を保有している】
【しかし、ゼロはダンジョンコアとしての力と貰っていたチートを応用して】
【魔力を別空間にプールする方法を産み出した事で】
【魔力の無い世界から来た、魔力を持たない人間という状態を維持しているので】
【魔法は効かないが魔法を使える状態にある】
【ちなみに、別空間にプールしたので別空間に際限無く魔力が備蓄されるダイス結果】
【ゼロは気付いてないので下手に魔力備蓄用の別空間を開くと大惨事不可避です】
【気付くのか、気付かずに開けるのか気付かないまま開けずに過ごすのかは】
【基本的にはダイスロール次第なので分かりません】
【取り出すだけなら普通に出来るから】
【多分マニュアル読んで気付くんじゃね?】
【説明書読むのダルいけど取扱い注意の類いはチェックせんとねーって】
【新しい冷蔵庫やら携帯やら洗濯機の説明書の注意事項だけ念入りに読んでたし】
【『ナニか特別なトラブルの原因は無いよな・・・?』みたいな?】
脳の処理能力に関しては吸収した魔物や人間等の脳を
安全の為に念のためちょちょいと弄くってから
それらをネットワークのように全部繋ぎ合わせてスーパーコンピューターみたいにした。
【参考はコンピューター同士を繋げてスパコン並みの処理能力を持たせる設計思想と】
【犬の脳でも高性能コンピューター並みの処理能力があるという噂や】
【人間の脳をコンピューターにした場合、スパコン以上の処理能力という話から】
【人道とか無視したら未来技術以前に現代の技術水準でも可能じゃね?と】
【で、倫理とかの関係で下地の無い技術ジャンル】
【よくある『出来るけどやらない分野』というモノの辻褄合わせに】
【ファンタジーやSFという要素を組み込む、ゼロのダンジョンコア融合がそれ】
【嫌なイベントだったが、まぁ、物は使いようである】
イメージとしてはサーバーみたいなデカイ機械がずらりと並んでる感覚?
自我も何も無いただ生命活動をしているだけの肉塊にして
記憶や思考などもただの情報に格下げさせてから繋いでるので
一応此方の思考に影響は無い、多重人格からの発狂とか
地味に恐いからその辺は念入りにやった、安全第一である。
で、やってみた感想としては、その、なんだ。
ポーカーフェイスが得意になる程度の利点、かな?
【並列思考というのか? そういう感じ】
【実は演算能力向上等によって生身での敵弾迎撃等が可能になってたりと】
【人間イージス艦とかそういうのになってたりする】
【数日後】
さて、面倒な事になった。
とある貴族様がブローヴァ、あの姫様な?
アイツの使者を名乗って、恭順と私の扱う魔法(勿論魔法では無い)の
技術公開、要は配下の魔法使いに使わせろと。
んで、呪い(放射線のことか?)の解呪(除染?)を要求してきた。
魔法では無く、科学技術なので不可能では無いが、無理ではある。
渡されたチートの一環としてゲームの要素もあるし
そっちにはテラフォーミング関係や核戦争系のゲームには勿論そういうのはある。
だが大きな戦争を防ぐために取り返しのつかぬ事をしたのだ。
この要素に関してだけは、絶対に秘密にしなければならない
なぜなら、核を気軽に使う戦争が待っている可能性があるからだ。
『手軽に手早く除染出来るなら核で放射能物質で汚染しまくっても良いよね!』
・・・政治屋や軍上層部なら普通に考えそうな事だ。
それは歴史が証明している、今の核の原型たる原爆を二発も喰らった国の産まれは
伊達でも看板でも建前ですら無く、事実で、真実で、責務なのだ。
戦争によって祖国を存続させた我々は戦争を肯定しなければならず。
戦争に負け、戦争の悲惨さを誰よりも知る我々は戦争を拒絶し、忌避せねばならない。
矛盾した思想だが事実である、我々は戦争の上に産まれ、戦争により生かされた。
戦争を否定する事だけはしてはいけないのだ
それは生物の在り方すら否定する、許されざる行為なのだから。
話を戻すが、あんな可能性はたとえ僅かなモノでも産み出すべきでは無い。
・・・思えば、広島と長崎で良かったのかも知れん。
もし本土防空に成功しても、どのみち日本は負けていた、あらゆる物量で磨り潰されて。
となれば朝鮮戦争だかなんだかで中国だか韓国の支援にいたソビエトが
核を東京か北海道にでも落として、進軍していた可能性もある。
どちらも最悪だ、東京は記す事も恐れ多い尊き御方の住まう土地。
北海道は日本の食糧庫と言っても過言では無い広大な土地を持ち
尚且つ対ソビエトの最終防衛ラインも同然の土地だ
まぁ、その為に北海道専用で90式が産まれたのだが。
確か、当時の日本はアメリカの後方支援基地扱いで
ソビエトから見ても何がなんでも潰してアメリカだけでも手を引かせたい存在だったハズ。
となれば、もしあの兵器の『悲惨さ』を知らないまま。
クロスロードなどの実験による『威力』だけが知られていたら・・・
アメリカが簡単に使うことを決めたように、きっと誰もが使うだろう、ゲームのように。
それを阻止する為に、似たような魔法の開発の阻止の為にも
アレの悲惨さは徹底的に知らしめなければならない、ゆえに黙るしか無い。
まぁ、ソ連は地球を三周以上する衝撃波が産まれる程度の核を作ったけども。
それはさておいて『あれは解く事の出来ない正真正銘の呪いであり
解呪は不可能だ』と適当に答えるしか無い訳で。
何度も説明しているのだが聞く耳を持たないどころか嘘吐き呼ばわりだ。
我々風に言うなら、向こうにとっての私の説明は
宇宙人と友達で、宇宙人がやった事だから無理、と言ってるような物だろうか?
分かりやすい例えが思い浮かばない。
恭順は当初からの予定だったので良いとして
除染作業は無理なので実行犯の私は逃げる事にした。
ゼロ「恭順による不都合は私が召喚した兵員達と
ブローヴァ達に預けてる部下達がなんとかするよう手配しました
ですが例の呪いや魔法云々はどうにもなりません
下手に話を長引かせてややこしくなっては乱の元となります
私は魔法を秘匿するべく逃げた、という事にしてください」
なので逃げて全ての咎を持っていく事にした。
不都合は、まぁ、最悪道中で賊や魔物に襲われたように偽装する事も可能だ
だって今の私、ダンジョンマスターだから魔物の召喚出来るし
■イドの応用って感覚で使ってるから吸収した暗殺者や賊とかを
複製したり、魔物枠で召喚したりすれば、だ。
本当に盗賊としてあの貴族に差し向ける事も可能という訳で
無かった事にする方法なんて幾らでもある。
領地全域に召喚兵や偵察機回してダンジョンの判定広げてあるし。
いやぁ、ポータルみたいなの設置して開拓みたいな事しなくても
そこを踏破するなり何らかの方法で確認というか観測したら
そこが自分のダンジョンって判定、良いシステムだよね、楽で良い。
楽ってのは良いものだ、というか楽をする為に苦労してきたのが人類の歴史だからな
遠くに行くのがダルい、辛い、だから馬車。
馬車は管理が面倒、だから機械化。
メンテナンスやらコストが・・・なので整備性の向上。
それで纏められたこれらの楽への道程は幾重もの苦労の積み重ねだ。
確かにだらけるのはよろしくないのだろうが
楽をしていけない、なんてのは自己否定になるだろう。
だって、産まれた時からすでに人は楽をしているのだから。
新鮮な食料を狩りをすること無く得ている。
暗い闇夜にも関わらず明るい環境で生きている。
危険な猛獣の居ない安全な寝床で寝ている。
ツマミを捻るだけで火を起こしている。
蛇口を捻るだけで飲めるレベルの安全な水を得ている。
洗濯なんて全部機械任せだ。
人は産まれた瞬間から楽をして、楽をする為に様々な工夫をしている癖に
楽をするなと声を大にして言う、厚顔無恥とはこのことではなかろうか?
・・・まぁ、愚痴はこれくらいにしよう、胃が痛くなってきた。
人類史なめんなよ、こちとら踏んだ場数と年季が違うんだよ。
・・・胃薬握り締めて言ってもカッコ付かねぇな。
内政面にも召喚人員を投入して根回しはしてあるので
仮にナニか荒れても最小限の被害で済むようにしてはある。
昔からなぜか、決めた後の行動は極めて迅速だと人からよく言われるが
もしかして、こういう徹底的な面のことなのだろうか?
普段は渋々なので遅いとよく怒られてばかりなのであまり自覚は無いし
最近は肉体の衰えから・・・いや、今の私は肉体の衰えとは無縁か。
アロイ「・・・お前はまた勝手に自らを犠牲とするのだな」
【忘れてるかも知れんが貴族来てお約束発生して逃げる所です】
領主殿も毎日顔を合わせ、雑談にも興じるので
それなりに長い付き合いとなる、だからなのか私の性格をある程度把握していた。
なので今回の離脱に関しても引き留めるというよりは
悲しげに、ではあるものの微笑んで見送ってくれるようだ。
奴隷部隊? ハンナ? もう召喚兵に組み込まれちゃってるから
勝手に着いてくるよ、というか自動的に?(虚ろ目)
残す人員は名も無き無数の兵員だけだからね。
さて、ファンタジーモノのお約束である脳裏に浮かぶ能力説明によると
私はダンジョンコアというものに変化したそうで。
それによって、戦略シミュやタワーディフェンス系のゲームのプレイヤーみたいに
存在その物が、戦力の出し入れから戦利品(生物含む)の吸収から
取り込み? 鹵獲? までなんでも可能、らしい。
チートではあるが、よくある物語の『都合良く手軽に無双するチート』では無いので
取り扱いには要注意、といったところだろうか。
『後方からの流れ弾』が士官の戦死理由のトップだしね・・・(背筋が凍る)
私も、あの遠い二人の背中を追うためにも立派な指揮官でありたいものだ。
【一応、ネットの知り合いではあるがガチ日本兵(故人)と米兵(故人)がいた】
【まぁ、その辺は別の話なのでカット】
ゼロ「まぁ、これが職務ですので」
仕事や勉強、運動も嫌いで拒否反応が眠気や動悸、目眩等で現れる私が
仕事だから、と『ネット上以外で』言う日が来るとはな。
アロイ「何がロクデナシだ、貴様は常に誠実であろうとする立派な男ではないか」
ゼロ「仕事すらまともにできないロクデナシですよ」
アロイ「内面の話さ」
ゼロ「買い被りでは?」
アロイ「フフッ、そういう事にしておこう
何時でも戻って来てくれ、私は貴様を歓迎する
姫・・・っと、女王陛下も、貴様とは親しいのだろう?」
ゼロ「賊に囚われていたのを偶然助けただけの関係ですよ」
アロイ「それを『だけ』で済ますのは貴様くらいのものだ
さて、脱出に必要な物はあるか?」
ゼロ「街を混乱に陥れる訳には行きませんので夜陰に乗じて正門から堂々と」
アロイ「ははは! それは矛盾してないか?
だが貴様なら出来そうだ・・・ありがとうゼロ、また会えるか?」
なに急にしおらしく乙女の顔してるの!?
ゼロ「人の縁は切れやすく、切れればそれっきりですよ、領主殿
それに、もう領主殿には頼れる部下が大勢居ます
侵略者に必要以上に怯える必要も、もう無いでしょう。
我々の仕事はもう終わったのですよ、領主殿。
これより先は、領主殿と領主殿を慕う彼らの仕事です。
それではこれで、もう時間が無いので急がねばなりません」
そう言って、部屋から出て、脱出の用意を始める事にした。
ドアを閉める時、悲しげな領主殿が小さく呟いたが、私は『知らない』事にした。
これでいいのだ。
アロイ「貴様は、ついぞ私を名前で呼んではくれなかったな・・・」
ゼロ「で、本気で来る気かアンタ等?」
奴隷部隊、ハニトラで引き入れた女暗殺者やらハンナのような魔族達。
召喚兵に組み込まれてるのだが、一応聞いておく。
まぁ、当たり前です、の大合唱で脱出がバレるかとヒヤヒヤしたけども。
正門は残留組の召喚兵がひっそりと確保し、開門してくれたので
本当に正面玄関から堂々と、って具合に逃げる事に成功した。
街の外で足を出す、別に素足とかじゃ無いぞ?
足は米軍の装甲車、クーガーHE。
砲塔を載せて、66口径40mm連装機関砲を主砲に
その両サイドに同軸として12.7mmガトリングを装備した弾幕型装備。
砲塔側面には縦2連装で対空ミサイルと対戦車ミサイルを2発ずつ装備している。
これはいくらどの武装も弾切れもメンテナンスも不要のチートと言えども
連続射撃にはどうしても間があるのでそのカバーのために
交互に撃てるように2門ないし2発ずつ装備している。
ただし、12.7mmガトリングだけはただ単に弾幕を張るためだけである
まぁ、ミサイルや機関砲のカバーと言えなくも無いが。
ついでにサーチライトも装備して視界を確保しつつ敵の目を奪う、失明するかもな。
車体側面両サイドにも7.62mmガトリングを2基ずつとサーチライト1基ずつ。
後部銃座として12.7mm機銃を2挺、バンパーとライトも装備して視界も良好。
助手席にも12.7mm機銃、車体前面には骨太のバンパーと追加のライト。
全ての窓にはRPGや対物ライフルにすら耐える防弾ガラスに金網で追加装甲とし
※本当に対戦車火器に耐える防弾ガラスは実在するらしいです※
【まぁ、レーザー兵器が試験される程度には進んでるしなぁ】
【レーザーもとうとうSF枠卒業だなぁ・・・】
【何キロか忘れたが、試験では無人機の撃墜に成功してるそうな】
更にそこに下からせり上がる形で格納されている
「ー」の字に小さな覗き窓がついたよくある装甲板を追加。
タイヤ回りもスカート型の増加装甲に加えて
タイヤのホイールにドリル的なトゲを着けて敵兵の張り付きを防止。
そもそも最近の軍用車両のタイヤは対戦車ロケット弾等の直撃を受けても
走行可能な程度に頑丈なのだが念には念を、だ。
しっかりと某竜退治に飽きたゲームのような装備となった。
もしくはゾンビ映画の改造車両かな?
まぁ、竜やゾンビが来ても大抵の事なら安心という奴だな。
これで旅をする、安全第一である。
【世紀末過ぎる装備で殺意しか感じられないのは現代人の感覚なので捨てましょう】
【ちなみに、ペーパープランだが実際の車両で類似する軍用車両がある】
【ロシアのティーゲルというロシア版ハンヴィーだ】
【しかし装甲と乗員の多さと火力はこちらが上だったかな?】
【拡張性で匹敵するハンヴィーに対して】
【拡張性では若干劣りつつも地力はハンヴィーと同等かそれ以上】
【そんな装甲車の改造案として実在している】
【確か、7.62mmガトリング2門と口径不明のなんか主砲っぽいのが1門】
【対戦車か対空ミサイルが四本だったかな?】
【コメント欄が『どこのメタ■マ■クスだ!』で埋まってたなぁ】
【増加装甲も追加されてて、BTR-90じみてたような?】
ゼロ「もうこの国には居られない、いっそ魔族の国でも巡ってみるか?」
ハンナ「やめておけ、無名のお前が行っても舐められて不要な争いに巻き込まれるだけだ」
ゼロ「なんだ、力こそパワーみたいな脳味噌筋肉な社会構造なのか?」
そう問うと、物凄く複雑そうな顔で答えてくれた、もうその顔が答えだよ。
ハンナ「・・・その通りだ」
でしょうね。
ゼロ「じゃあ、適当に人間側の国巡って気楽に観光でもしますかね
路銀は冒険者としての活動で稼げるし、戦力は物量、問題ないな」
ハンナ「だが追っ手が来るのでは?」
ゼロ「その時はギルド共々消し飛ばせば良い」
【その時は高確率でお蔵入りで未公開文章行きやぞ】
ハンナ「あー、そうだな、お前はそういう奴だった」
ゼロ「争いは好まんが、長引こうがなんだろうが
争いになったら容赦はしないタチだ、最善の結果が自らの敗北ならば引き下がるが
まぁ、何もせずやられるほど、私は優しく無い」
ハンナ「充分だろ」
ゼロ「人間としちゃ失格さ、まだまだ遠い」
ハンナ「現実を見る割りには、いや、見ているからこそか?
理想が途方もなく大きすぎる気がするんだが?」
ゼロ「そうは思わんがね」
暗闇を照らすライトの明かりが、我々の未来を示すように見えたのは
きっと、私が精神的に落ち込んでいるからなのだろう。
気分が落ち込むと無駄に詩的な表現を使いたがるのは人の特徴のひとつらしいからな。
ゼロ「一番の問題はこの道がどこに続いてるのか知らないって事だな」
ハンナ「オイオイ・・・」
無人偵察機、洋上要塞から打ち上げた人工衛星等々、地図はある。
しかし現地を調べる人員は今まで召喚していなかった。
これから行く先々でちょこちょこ召喚して、現地に溶け込ませる予定だ。
まぁ、寿命は無い不老不死だが殺せば死ぬ召喚兵達では行商人が精々か?
それでも十分ではあるか。
少年兵とかも召喚出来るし、子供だけの部隊をスラムに潜入させればイケるか?
テロリストの常套手段、子供を積極的に、どこにでも、なんにでも使う。
平時においては大人より目立ちにくく、何をさせても有効に働くからだ。
生物の本能、人の心理、それらの観点から見ても子供を使うのは有効だ、人道を無視すれば。
まぁ、上手くスラムに紛れて市井の情報を集めてくれれば万々歳だ。
その街の治安、情勢、市民の不満、政治状況等々・・・
スラムに、厳密には裏社会に集まらないモノは無いと言われている。
そして金で買えないモノは無い、とも。
飲食物なんてチャチなモノだ、地位、名誉、武器、兵器
人との繋がりから人の命まで、その全てが金で買える。
故に金は人を変える、金の切れ目が、と言うように
金銭トラブルで破局なんてのは枚挙に暇がないし
金持ちになった途端に女にモテモテ、自称親戚が沸いて出る。
金で心は、とは言うが・・・現実なんて金が全てだ
人格、素行、そんなモノは問題にすらならない。
だからこそ、私は生きる事を諦め、現実から逃げ、そして死んだハズだった。
だが今、こうして金を越える力を持つモノの玩具として生かされている。
権力は金で買えるが、はてさて、奴の力はナニで買ったのか、それとも・・・
考えても仕方の無い事ではあるが、気にはなる。
私の命を握っているであろう存在の情報だ、正体不明のな。
どんな些細な情報でも欲しくなるモノだ
例えばトイレをするのかどうか、なんて何の役にも立たない情報でも、な。
だが今はこの暗闇をどう誤魔化すか、だ。
夜間の旅も行軍も常識的にはありえない、極めて危険だからだ。
下手すりゃ発展途上国や扮装地帯のど真ん中で過ごす人気の無い夜道より危険だ。
【夜間が危険な理由は以前語ったハズ】
【狼やら虎やら、国を問わず、昔の旅は自殺行為であった】
【今は人口が増えて人の居ない場所が少なくなったから馴染みが薄くなったが】
【今の日本でも猪や熊に人が喰われる事例は意外と多い】
【猪は雑食なので人間の柔らかいお腹の辺りを食うそうな、特に子供】
【この剣と魔法の世界では魔物などが追加されるので危険が倍プッシュ】
なので更に人気の無い場所で夜を明かさねばならない。
アテの無い旅、現代ならありえない事を気軽に出来る。
チートの醍醐味はそこにあると私は思う、が・・・
少女兵「凄いです司令! この装甲車ならドラゴンも怖くないですよ!」
ハンナ「いや、ここまで来たら魔王だって吹き飛ばせるんじゃないかい?」
背後で好き勝手はしゃいでるガキ(大人数名含む)がいなければ
もっとそれらしい雰囲気もあっただろうな。
暗殺者の少女「・・・ご主人様、良かったのですか?」
ゼロ「置いてきた二人のことか?」
【ぶっちゃけ作者も名前忘れてる】
※アヤメとリーパーね※
【そうそr・・・誰だお前!?】
暗殺者の少女「あの二人は、ご主人様の仲間では無かったのですか?」
ゼロ「さぁな、私にとってはどうでもいい事だったのは確かだ
裏切りさえしなければ、私は彼女達をどうこうする気は無かった
だが、流石にこういう面倒ごとに巻き込むほど
仲が良かった訳じゃないし、めんどくさいし
私の事情や内心とかを知ってる訳でも無いから、黙って置いてきた」
そもそも知らせようとしなかったし、置いていくのは確定だったのだが。
暗殺者の少女「ご主人様と一体となった今なら分かりますが
ご主人様は、とても優しいのですね」
何言ってんだコイツ
ゼロ「何をもって優しいと定義するか、だな」
暗殺者の少女「少なくとも、一心同体となった私達にすら
危険だと説明して逃げ道を用意する程、他人に手を尽くす方です
それを優しいと言わずしてなんとするのですか?」
ゼロ「・・・ある兵士の教えを守っているだけだ
ただ普通の人間であろうとしている、ただそれだけだ」
本当に、それだけなんだがな。
親からも、ゲームのフレンドからも。
やれ『お前は優しすぎる』だの『責任感と正義感が強すぎる』だの
『面倒見が良すぎ』だのと・・・普通の事しかしてないのに過度な評価を・・・
ゼロ「とにかく、その話はこれで終いだ、さっさと夜営地点を探すぞ」
イラつきながら運転を再開する横で、少女は一瞬キョトンと呆けて
クスりと笑ってそれっきり黙った、なんだったんだ?
暗殺者の少女「・・・フフッ、はい、ご主人様」
ただ、その微笑みは年相応では無く、何かを見守るような笑みだったように見えた。
【変なところで目星成功させるな・・・回収予定の無い伏線がまたひとつ・・・】
プレデター1《こちらプレデター1、定時連絡、異常無し》
プレデター2《プレデター2、同じく異常無し》
プレデター3《プレデター3、以下同文》
ゼロ《お前らダレて来ただろ・・・》
私のいる地点を中心に正三角を描く位置で
時計回りに高空を周回する偵察機からの定時連絡は異常無しのみ。
驚くほど何も起きなくて拍子抜けだ。
【えー、ここまで描写するまでにダイスとゼロのぷっつんによって】
【三桁行く勢いで世界が滅んでます、もといリテイクしてます】
【何回書いては消してダイス回してを繰り返したのやら・・・】
【中には魔王と遭遇、ダイスが話し合いを拒否】
【戦闘からの次の魔王になって世界を破滅へ、なんてルートもあった】
【なんか今回ダイス運悪くね?】
【とりあえずこのまま次に行ける展開のダイスが出て欲しい】
【とはいえ人生は安定しないモノ】
【リテイク、もといゲームオーバーにならない程度にだが】
【トラブルはやはり起きて欲しいという複雑な心境】
ゼロ「さて、この先に無人の夜営地があるようだな
運が良い、あそこで夜を明かしてから出発しようか」
ハンナ「分かるのかい?」
ゼロ「偵察機を常に飛ばしてる、人工衛星もな
だから航空写真による地形把握ならどうにでもなるんだが
そこで何が起きてるのかまでは分からんのだ
ほら、ご当地の名産品とか治世とかそういうの」
ハンナ「あぁ、そういうのは私のような暗殺者やスパイの仕事だな」
ゼロ「こっちじゃ盗賊ギルドなんてのもあるんだろ?」
暗殺少女「はい、私はアサシンギルド所属の暗殺者で
とある侯爵より雇われておりました、ご主人様といえど、言うことは出来ません
まぁ、取り込まれた今は喋らなくと関係無い事ですが」
まぁ、確かに情報も吸収できちゃうもんなぁ。
ゼロ「安心しろ、調べるまでも無く、滅ぼすタイプの人間だぞ私は」
暗殺少女「それはそれで不安です、ご主人様」
ゼロ「でも知ってるだろ?」
暗殺少女「えぇ、まぁ、これが共有というモノなのですよね?」
ゼロ「私の召喚兵に降った者はある種の洗脳を受けるとも言える
望んだとはいえ、後悔してるんじゃないのか?」
暗殺少女「私たちを人として扱い、雇って頂ける
更には生きて帰る事を前提に指示を下さる時点で我らはご主人様に全てを捧げました
後悔などあるはずが御座いません、遠慮無く私たちをお使いください」
部下達の信頼というか忠誠というか、なんか怖い件について。
【時代背景や職業差別等を鑑みると御都合主義って程では無かったりする】
【形を変えれば現代のテロリストがスラムのガキにやってる洗脳と大差無いし】
【医者とか、理容師とかって差別される職業だったみたいだしねぇ】
【酒屋も一部は差別される場合があったような?】
【女性は問答無用で差別対象だったし】
【確か、WW1とかの近代になってもパリでは白昼堂々】
【しかも人の行き交う大通りのど真ん中でレイプしても無視される程度に】
【女性の扱いが『普通』だった、って眉唾な記録もあるらしいし】
【そういうのを知ってる身としては、まぁ、世界なんて、って思うモノだよ】
何事も無く夜営。
しかし、ダンジョン化とかいうラスボス化待った無しな事になった私は
召喚した兵器や兵員と同じく不眠不休が可能となった
というか、睡眠と休息が不要になったり、思考の並列化とか色々かな?
その結果、暇を持て余して寝る・・・のでは無く。
折角のネット環境【前世のインターネット使えるって設定があった】なので。
見てない動画とか、未完結の動画とか見てたら
某世界規模のなんとかの野望的な戦略シミュの動画で
創作物ではお馴染みの宇宙人による侵略MOD動画を見たのだが。
召喚兵化した彼女達が急に宇宙開発を私に勧めだした。
娯楽が無いのと科学文明の類いが未発達だからなのか
遅い厨二病なのだろう、きっと。
・・・で、済ませれたら良いのだが、宇宙人じゃなくとも
超新星爆発だかなんだかで地球に致死量の放射線が降り注ぐ・・・
なんて予測もある話を昔テレビで見た記憶がある。
それを考えるとこの星、暫定的に地球(仮)とするが。
惑星脱出も視野に入れるべきか?
そうだよな、戦争するより惑星テラフォーミングした方が早いし楽だよな
なんてったって、平和だし、平和だし!(ここ重要、胃痛的に)
【一応平和主義者を名乗る程度には話し合い重視よ私は?】
【だって、大義名分をつkゲフンゲフン!】
【喧嘩を一方的に売られたって大義名分が得られるから】
【あと純粋に、争い事がめんどくさい】
【そんな時間あったらゲームするか動画見るかネット小説読み漁ってるよ】
宇宙望遠鏡とか色々と召喚して後のメンテナンスは海上要塞に丸投げである。
テラフォーミングも指示は出すし人員も追加するがそれだけ
安全と確実第一を命じてるので急ぎ仕事は無いだろう。
え? 意味が違う?
特に何事も無く隣国に着いた、国境には勿論関所がある訳だが
当然まともに通る気は無い、てか通ったら私の動きがバレるからアウト。
なので山岳、森林地帯を強行突破した、地形把握は衛生や偵察機で出来るので助かる。
問題は車幅等の都合で遠回りに遠回りを重ねたので
想定以上に時間がかかったことくらいか?
だがまだお隣さんってだけだ、ここの技術レベルと魔法技術からして
隣国ですらかなりの距離だし、遠距離での連絡手段は手紙、伝令の類いのみ。
伝書鳩すら無いようなので隣国で充分とは思うが、念には念を入れたい。
なぜ伝書鳩が無いのかが疑問だが、今でも定期的に行う
この惑星全域を対象とした各種偵察活動では確認されていないので確かな事だろう。
【人工衛星、超高高度偵察機、高高度無人偵察機の三種類】
【ちなみに宇宙ステーションはもう8個(基?)召喚済みで偵察衛生としての機能もある】
【新月の夜、各種輸送手段、潜入手段で世界各地に密偵を派遣】
【スラム、民間人、行商人、兵士、様々な場所、組織、勢力の様々な役職に紛れ込み】
【各地の詳細な情勢を常に収集する手筈となっている】
【異物は目立つ、だから大量に紛れ込ませる、異物が異物で無くなるまで】
【たった数十人の集落に、数百人の異物は、果たして異物たり得るのか?】
【徐々にだが旅人が定住していって】
【何時の間にか元々済んでいた人間より多くの余所者が定住する】
【植民地を自国に変える手段として列強諸国の一部が実際にやった手段だ】
【成功例は殆ど聞いたことが無いがな】
【だがこの時代背景なら、辺境の小さな村落くらいはそれでやれるだろう】
【出入りの激しい都市なら簡単だ】
【そもそもこの文明レベルなら戸籍管理は無い】
【確か戸籍管理が始まったのは文明開化辺りだったハズだから明治だっけ?】
【まぁいいや、そこまで詳しくは無いが意外と最近なのは覚えてる】
【戦後大分経ってようやく戸籍が纏まって、管理が出来るようになったとかなんとか】
【と、なるとだ、冒険者登録すれば擬似的な戸籍になるだろうし】
【定住し、何らかの職に就けば■■村の■■屋の■■と擬似的な戸籍が付く】
【だがそれ意外は■■村の■■と自己申告】
【これでも充分な戸籍と認められる時代は確かあったハズだが・・・】
【というか中世から近世辺りのハズだから正に今だよな?】
【・・・あれ? もしかして私、とんでも無い選択を私にさせた?】
もしかしたら賊に滅ぼされたばかりの集落を乗っとる事も可能だろう
賊を討伐し、助けた礼として定住させて貰うというのもアリだろう
やりようは幾らでもある、高度な柔軟性を保ちつつ臨機応変に、だ。
現実、計画通りなんて無い以上は一定の方針と多数の選択肢を保持したまま
行き当たりばったりで方針を参考程度にして明確な方針を建て直すのが一番だ
最も、それが出来るほど、私は賢く無いというのが難点か。
【さて、ここまで書くのに四桁目指せる程度にリトライしてる訳だが】
【私の心がネタ切れとかスランプ以外の理由で折れそう(頭痛)】
されど私にはこのチートがある!
圧倒的、或いは絶対的な力こそ無いが
あらゆる状況、あらゆる局面、あらゆる情勢エトセトラ!
圧倒的とも絶対的とも言えない代わり!
私は『極めて高い汎用性』と『極めて高い生存性』を最初から得ている!
生存性はまぁ、以前要塞都市幾つかぶっ建てた時に言ったので割愛。
要するにどんな環境に放り出されても衣食住に困らない。
SFやらゲームやらファンタジー系の軍事系統も能力の内だから
一応リストを確認するとひとつで事足りる事は無いものの
宇宙空間だろうが月だろうが宇宙ステーションなりテラフォーミングなりで
半永久的な生存が可能となっているので問題は無い。
そしてノーリスク、ノーコスト。
無制限に、無限に、どんなモノも、好きなだけ。
戦略ゲームや都市開発シミュレーションゲームで思わなかったか?
『資金が足りない』『物資が足りない』『ユニット上限でこれ以上作れない』
戦争は一定の質を伴った物量を可能な限り広範囲に
尚且つ半永久的にぶつけ続ける事こそが確実な勝利の方程式でした。
それはWW1の頃から列強諸国が証明しています。
え? ルールを守らない事? それはあくまで一因に過ぎません。
連合国の将兵全員がルールを破っていた訳ではありませんから。
さて話を戻して、だ・・・無制限にユニット出せるって事は、だ。
アメリカ軍が全部相手になっても数の上では確実に勝てる訳だな。
この能力の特性上、ただし、神のような不確かな存在は
やってみるまで解らないってのが辛い所か。
なろう系主人公のチートなら相手が何であれ魔法だとか
聖なるなんたらだとか愛の力だとかでどうにか出来るんだろうけどな。
まぁ、そういう主人公って私見るのは好きだけど憧れはしないし
やりたいか?とかなりたいか?とか言われても迷わず『嫌だ』って即答するし。
・・・そう考えるとこのチート、私にとってベストアンサーな訳か
趣味と実益を両立しつつ、安定した生活を保証された上で
波瀾万丈な世界情勢に巻き込まれても生き延びる事が可能、か。
正に本当の意味で私の司令官としての腕次第か
必要な場所に無限のリソースを背景に無限の戦力を配分する・・・
投入戦力の文明レベルが強すぎれば毒になるかもしれないし
適度に圧倒的な戦力差なら安全を得る為の薬となるしれないが
逆に抗える相手だとつけあがらせてしまう可能性もある。
手加減しつつも圧倒する、難しいな。
・・・あれから数日、召喚兵に、つまり能力に組み込まれた彼女達は既に
召還、つまり帰ったので私ぼっちである。
まぁその方が移動は楽だし目立たないのでポラリス社のオフロードビークル
米軍も採用しているというMRZR4(エムレーザー フォー)をベースに
最低10cmの装甲板と防護ガラスで固めて突っ走っている。
屋根には12.7mmガトリングのタレットを装備。
後部にも爆撃機等の後部旋回機銃のように7.62mmガトリングのタレットを装備。
敵襲にも強いが、いかんせん寝床は運転席そのままなので
寝心地はひっじょーに最悪だが安全には代えられないだろう。
ガラスの上に装甲板を被せられるようにしてあるし
外装は迷彩ネットが取り付けられているので停車時の隠蔽性能は高い。
動いたら動いたで新手の魔物にしか見えないだろう。
人との接触を回避しやすいのは良い事だ。
まぁ、上空から常にUAVが監視しているのでそんな事はほぼ無いと見て良さそうだ。
それこそワープのようなナニかでも使われない限りは。
・・・ここ、魔法の世界だからその辺りが恐いんだよなぁ。
【ゼロの能力がチートでは無い理由のひとつ】
【能力だけじゃなく、思考とかが魔法に疎いから弱いのよねぇ・・・】
【某劣等生とかリリカルみたいな科学的な魔法ならSF技術枠でやれるけどな】
【だってせやろ? 某宇宙世紀で新人類なガ■ダ■の】
【ミノなんたら粒子的なモノをアレしてソレしてコレするのが】
【あの作品における魔法の概念というか機構的な奴やろ?】
【ならギリギリ科学! だからSF枠でやれる! 多分!】
それはさておき、かれこれ半月は走り続けて幾つの国境を超えたのか
とうとう大陸の反対側の海沿いへ出た、ので潜伏をもうじき解除しようと考えている。
【その裏ではそのカットされたというか一人称故に描写されない部分のせいで】
【何度もダイスを振りなおしたり話を書き直してる作者が屍になってるんですけどね】
【いやもうね、何も起こらないのよ・・・】
【いや、起きたら起きたでリテイク確定ルート入ってるから】
【厳密には『ちゃんと物語が続くルートに入ったけどイベントは起きてない』だな】
まず適当に潜水艇を召喚してこの辺の海を偵察。
海底都市とかそういう文明があったらめんどくさいからな、魔法の世界だし。
前のは関係無しに建てたせいで何か現地の魚人系の亜人から苦情が来たらしいし
今回はそんな事の無いようにしないとな・・・。
地域住民との相互理解と良好な協力関係の構築は
有事の際に互いを繋ぎ、そして救う命綱となるので極めて重要だ。
その辺含ませといてから海上要塞を三つほどポンっと人員ごと召喚して支援拠点完成。
後は適当な村落から行商人か何かに護衛として便乗させて貰って旅にって所か。
時代背景となろう味的には通用する手段のハズだ、袖の下として
適当な竜の鱗でも渡せば良い、ダンジョンマスターになってから
宝箱のアイテム設置とかで宝箱の中身を創れるからこういう時かなり便利。
この世界では竜の鱗は貴重で高級な素材らしいから一枚でも良いだろう。
偶然拾ったと言えば良いし、奪いに来たら殺せば良い。
気楽なモノだ、他人との旅という点以外は。
ダイス『あ、魔女裁判』
【晒し刑とか色々あるよねー】
【刑罰の内容が目当てで見た目麗しいからって理由で魔女にされた女も多いよね】
【見た目麗しい上に若々しいから魔女、晒し刑!】
【で、合法的に10歳にも満たぬ幼女を金! 暴力! セ■クス!】
【晒し刑に処された魔女には何をしても許される】
【首絞めというか絞殺ック■だろうが目玉を抉りとろうが】
【というかお腹や腕を切って食べても許されたとかなんとか】
・・・唐突に嫌なモノを思い出した。
そういやなろう味ばかりで忘れてたが文明レベルは中世から近世
つまり黒死病、神の名の下に何をしても許される文化、魔女裁判
奴隷狩りもとい異教徒狩りからの人身売買、人の皮を使用した本のカバー。
・・・こんな世界、滅んじまえば良いのにな。
ダイス『いやぁ、イイ目だね!』
【セヤナー、まだだ、まだやり直しルートは入ってないッ!】
ダイス『諦めて巻き戻したら?』
【ギリギリまで巻き戻さないから良いんだよ!】
ダイス『無駄に律儀ね貴方・・・』
なろう味でも似たような御約束あるし、先行き不安だなぁ。
まぁ殺せば解決か、昔のアメリカ人も言っていたな
話し合いなんて無駄な事をするよりもM1911を使う方が速いし確実だって。
綺麗事で解決するなら戦争は要らねぇってな・・・至言だねぇ。
裁きを御所望なら、ピースメーカーをくれてやるさ・・・
数キロほど走ると村が見えてきた。
何となく火炎放射機を用意しつつ近付くと
誰かが膝を着き、両手を広げた状態で磔にされていた。
足首には鉄球付きの足枷が見える・・・嫌な予感大当たり、か?
人質救出の可能性を考えて酸欠の危険や乱戦による殺傷が危惧される装備は中止だ。
車両と火炎放射機を召還してからフード付きのコートを装備して
パッと見はただの旅人に変装して接近し、情報収集を試みる。
ゼロ「道を訊ねたいのだが、良いか?」
村人「ん? なんだよそ者か、運がイイじゃねぇか」
ゼロ「運がイイ?」
村人「あの悪魔をこれから供物として捧げるのさ」
聞けばアレは身寄りのない少女で、親を呪い殺した悪魔の子なのだとか。
証拠は黒髪黒目であり、養子として引き取った夫婦を
僅か1週間で誰にも気付かれないまま死に追いやったからだとか。
で、これから村人達の清らか()な棒()と聖水()で清めてから
付近の山の主に生け贄として磔にして捧げるのだとか。
聞き終えたと同時にコルト・SAAを早撃ち。
亡きマンデン氏に感謝、気分は正にシェリフ(保安官的なやーつ)。
至近の敵を撃破した後にMP5を召喚して本格的な駆除を開始。
ついでに山の主とやらも偵察機で探して空爆で粉砕。
後先考えないのは私の悪癖である。
助けたはいいがめんどくさいので睡眠学習行きにして村を召喚兵の拠点に建て替える。
まぁ、丁度良く村人をすり替えても心の痛まない村があったと考えよう。
こういう時だけ確りと男の召喚兵が召喚される辺りにあの存在Xの悪意を感じる。
絶対にアイツ『愉悦ッ!』とかしてるぞ。
【うん、してるね(ダイスを見つつ)】
【本当は山の主、味方フラグあったのになぁ()】
【今回はここまで、流石に疲れた・・・】
今回のあとがきはちょっとした解釈の説明。
みんなは『SF』というジャンルをどう思ってる?
宇宙? まぁ、確かにそうだけども。
サイエンスフィクションの略だから、実は我々の生活その物がSFだった時代もある。
飛行機とか、世界一周とか、車とか、それだけでもSFとして扱える時代があった。
そう解釈すると解りやすいと思うぞ?
たとえば某日本の誇る怪獣王とか、最近は在来線や新幹線が特攻して
今までのシリーズで受けてきた恨みを晴らしてましたね。
アレもよくわからん科学理論(という名の御都合主義)で産まれた
ある意味人工の生命体だし、対抗兵器なんてレーザー的なモノだから正にソレだし?
・・・まぁ、試験や研究段階ならレーザーは実在してるから
今現在だとレーザーはSFの括りから卒業しそうなのよね
今はまだ『量産、実用段階のレーザー』は存在しないから『SF』ジャンルだけど。
宇宙戦艦とか宇宙人も、SFじゃ無くなる日も、あるかもね?
その頃に我々が生きているかはさておき。
でだ『創作当時の技術では再現不可能な事象を
御都合主義もといでっち上げ科学で解決した設定を含む物語』がSFな訳だな。
つまりVRゲームも一応SF「だった」んだよなぁ。
まぁ、夢の中へー的なVRは無いからまだまだSFジャンルとして現役だろうけど。
スーパーでロボットで宇宙の世紀な世界とか未来から来た青狸とか
リリカルな魔法少女もそういう点ではSFに分類可能だ。
解釈次第でどうにでもなるから、こういうのは困る。
じゃあ、本シリーズは?
まぁ、普通にファンタジー、なんだけども。
主人公の扱う能力はファンタジーとは言いがたい。
ファンタジーというのは一般的には昔ながらのファンタジーの事を指す。
具体的には指輪を巡るお話とかハリーな魔法学校とか?
現代に近い時代が舞台って点だとハリーな魔法学校はハイ・ファンタジー?
今風にアレンジされてるとか、現代を舞台に魔法を使うのが
基本的なハイ・ファンタジーの基準だと聞いたことがある。
なのでゼロの持つ軍事関係の召喚能力は兵器の自由な改造が可能という点ではSF
無限に召喚という魔法的な点ではファンタジーなのだ。
注意深く探し、冷静に考えると、メジャーな創作も結構ジャンルが複数に分類可能だ。
某未来から来た青狸は幽霊が出た気もするからなぁ
幽霊をSFとするか、ファンタジーとするかで変わってくる。
そこは幽霊という存在をどう解釈するかで変わる。
理由は幽霊が実在すると仮定した場合
幽霊を観測可能な技術の発展等を考えるとそれはSFとなる。
実在しないとしてもそれは『この世』の話であり
悪魔の証明と同じで、別世界に実在したらSFで確定だ。
だがそれには幽霊を観測する技術と異世界を観測なりする技術が必要だ。
ファンタジーともSFとも言えない。
なにせ、存在の有無を断言出来ない存在だからだ。
よく解らないって顔だな?
まぁ、そういう場合は、こう覚えてくれ。
『創作のジャンルの定義って、意外と曖昧だから決めるのが大変』
設定考えた後に立ち塞がる『ジャンル決め』という壁。
あとこれは愚痴なんだが・・・
ダイス結果で展開が変わったり当初考えてた地形が変わったりするんで
魔改造クーガーが即脱落したり、エムレーザーも脱落したり。
本来はただの通過点として出現した村が追撃のダイスであんな事になったりと。
正直今後の展開が全部練り直しな回です。
村が出る辺りから修正不可能になってた(虚ろ目)
まぁ出す要素抑えときゃあとはゆっくりと設定を煮詰め直すだけなんだけど
言うは易し行うは難しってな、キツいわ・・・
(実は毎日書いては消してか構想練りで作業は1日も休んでない悲劇)